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私たちの会社では、毎年新入社員が入社してくれており、新しい風を吹き込んでくれていることにいつも感謝しています。
昨年、新入社員セミナーに引率担当として(当時私は入社11年目の中堅社員でした)参加する機会がありました。
そこで今回は「新入社員セミナーの引率を担当してみて」と題してソフテックだよりを書きたいと思います。
なお、本文中では新入社員を“H君”と記載することにします。
まず、新入社員セミナーの概要について説明します。
毎年4月初めに、「公益財団法人モラロジー(*1)研究所 柏生涯学習センター」にて2泊3日の予定で開催され、複数の会社様が参加されています。
新入社員は、講義形式/演習形式でビジネスマナーを習得し、グループワーキングでは他受講者とコミュニケーションをとり、社会人としての基礎を学ぶことになります。
昨年のセミナーは、参加企業28社、受講人数149名(新入社員123名、引率者26名)でした。
図1. 柏生涯学習センター外観
図2. 研修寮外観
引率を担当して、実践したこと、感じたことを書きます。
社会人になって初めてのセミナー受講ということで、ただでさえ緊張している(だろう)と思いましたし、その年の新入社員はH君1人であったため、セミナー中H君が心細い思いをしないか心配でもありました。
そのため、自由時間や食事中など、2人でいる時間は会話をして、H君を少しでもリラックスさせてあげたい、と思いました。
人によっては「先輩社員と会話をする」ことが緊張につながってしまうこともありますので、出来るだけ先輩風を吹かせることなくフレンドリーに接しました。
H君と私は年齢が離れているので(一回りも違います!)、話題が合うか心配でしたが、故郷が2人とも青森であり、同郷であるということにだいぶ助けられました。
「りんごジュースはアオレン派かシャイニー派か?」「サンロード裏(にある)ザ・ビデオ屋のTVCMはまだやっているのか?」などなど、・・分かる人しか分からないでしょうが・・、同郷ネタを交えながら、自然に会話することができたと思います。
なお、私の願いが通じたのか、セミナー受講中のH君は割とリラックスして過ごしていた(?)と思っています。
引率担当である以上、新入社員の言動に気を配ることは当たり前のことです。
社会人としてマナーを身に着けてもらうため、指導する必要もあります。
そういった中で私が気を付けていたことは、H君の言動を「チェックしよう」「採点しよう」といった気持ちを必要以上に持たないようにすることでした。必要以上に持ってしまうと、それは必ずH君にも伝わり窮屈な思いをさせてしまうからです。
前項に書いた通り、H君に窮屈な思いをさせてしまうのは私の本意ではありませんでしたので、「見守ろう」という気持ちが強かったです。
他企業の引率者は、入社3年目くらいの若手の方から、私のような中堅の方、部長クラスの方まで、幅広い年齢層の方が受講されていました。
セミナー受講中は他企業の引率者の方とコミュニケーションをとることを心がけました。
休憩中や引率者向けの講義中に、私から話しかけることもあれば、相手の方から話しかけていただくこともありました。
話の内容としては、業務内容に関する話題が多かったように思います。また「間違ってパソコンで消去してしまった家族写真ファイルを元にもどす方法ありますか?」といった個人的な相談もありました。
社員育成(後輩/部下)の話題もあり、「自分が忙しくて、後輩の面倒を見る余裕がないときどうしているか?」「後輩へ指示する場合、全て指示するのか、ある程度後輩に考えてもらうため指示を加減するのか?」などの話題で盛り上がりました。
業種が違えど、皆似たような苦労や悩みを持っているのだなぁと感じたことを覚えています。
11年前、もちろん私も新入社員でしたので、セミナー中にふと当時のことを思い出すことが多々ありました。
なつかしさと同時に、「今の自分は、昔の自分に比べて成長しているか?」という思いが湧いてきました。
また、新入社員が持つ初々しさと熱意に当てられていると、「先輩社員として自分はもっとしっかりしないといけないな」というやる気が自然に湧いてきました。
自分を振り返る貴重なきっかけをいただく事ができたと思っています。
新入社員セミナーとは、文字通り新入社員のためのセミナーであると考えていましたが、引率担当として参加してみると、引率者のためのセミナーでもあると感じました。
H君も含め、受講者のみなさんからはやる気をもらえました。また普段接点のない他業種の方々とお話できることも刺激的であり、受講して良かったと思います。
(Y.S.)
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