「ソフテックだより」では、ソフトウェア開発に関する情報や開発現場における社員の取り組みなどを定期的にお知らせしています。
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私は、今年の4月に入社した新入社員です。入社前と入社後に行ってきたことや、そのとき感じていたことを紹介します。
初めてソフテックを訪れたのは、八戸事業所で開催された会社説明会のときでした。八戸事業所のあるハイテクパークは八戸市の郊外にあり、中心街から随分遠いところにあるのだな、と感じました。
説明会の一環として、社員が働いている現場を見学させていただきました。私のソフトウェア開発を行っている会社のイメージは、PCに向かって黙々と作業を進めているようなものでした。そのイメージ通り、静かな環境で真剣に作業を進めているように感じました。
一次面接と筆記試験を経て、最終面接まで進み、面接のため本社事業所を訪れました。このときも本社事業所も八戸事業所と同様に、静かな環境で作業に取り組んでいるのだな、というのが正直な感想でした。
ソフテックでは入社前研修として、以下の4冊の書籍を使って学習します。
「ソフトウェア開発」(小泉寿男、辻秀一、吉田幸二、中島毅、オーム社)
「コンピュータアーキテクチャ」(馬場敬信、オーム社)
「プログラムはなぜ動くのか」(矢沢久雄、日経BP社)
「プログラミング言語C」(B.W.Kernighan、D.M.Ritchie、共立出版)
これらの書籍を読み進め、仕事に必要な知識を身につけて入社に備えます。私は情報系の学部に所属していましたが、物理学や数学などを中心に勉強していましたから、仕事についていけるか不安がありました。しかし入社前研修を実施できたことで、学生時代に習ったことの復習とソフトウェア開発の勉強になり大変助かりました。
これらの書籍は読むだけではなく、Notes(※1)を通して、あらかじめ用意されている問題を解きます。このNotesで問題に解答すると、研修担当者から添削をしていただけます。正解した解答に対する補足や、不正解の解答には助言をしていただきました。また分からない部分があれば質問をすることで、回答していただくこともできます。
私は大学の講義でC言語を一通り習っていましたが、分からない部分を分からないままの状態にしていました。入社前研修でも、その部分で詰まってしまいました。結局、その分からない部分が関連する問題を解くことができず、入社後に勤務時間を使用して解くことになりました。入社後研修の日程に影響が出てしまい、研修担当者の方に迷惑をかけてしまいました。分からない部分をそのままにせず、理解を深める努力をしていれば、研修担当者の方に迷惑をかけずに済んだはず、と反省しています。
ソフテック新入社員は、柏生涯学習センターで開催されるフレッシュマンセミナーに参加します。このフレッシュマンセミナーでは、講義・演習・グループワーキングの3つの作業を行います。
講義では、配布されるテキストを基に進められます。社会人として、どう考えて行動すべきか考えさせられました。また目的を持って働くことが、いかに重要であるか教わりました。
演習では、姿勢や話し方、名刺の受け渡し方などのビジネスマナーを習います。実践してみると、言葉がでなかったり行動ができなかったりと、思い通りに行うことができませんでした。ソフテックでは新入社員が優先的に電話対応します。お客様と直接対応することになりますので、失礼の無いように対応を心がけています。入社直後の電話対応は酷いものでした。今では、お客様のお名前や会社名を確認することには慣れましたが、未だに敬語や丁寧語などの話し方は向上していません。改善できるように努めます。
グループワーキングでは、フレッシュマンセミナーの参加者と共同で作業を進めます。人見知りをする性格の私にとって苦手な作業でありました。グループワーキングは様々な業種の方と、接することができます。短い時間で相手がどんな人であるか把握して、どのように接するべきか考える練習になりました。
このフレッシュマンセミナーを通して、社会人としての心構えができていなかったなと痛感しました。これから社会人として働くのだなという気持ちの切り替えにも良い機会となりました。
入社後研修は、所属する上司の下で行います。私は、シーケンス制御(※2)について学習を行いました。このシーケンス制御について、私は一度も触れたことが無かったので、一から勉強をしました。
研修を進めていると、いくら考えても解決することができない問題があり研修を進められなくなりました。私は、自分で解決できるまで黙々と試行錯誤しながら考え込んでいました。それでも解決できなかったので質問すると、僅か数分で解決できたのです。質問をして助言をもらって作業を進めた方が、黙々と作業を進めるよりも、遥かに作業の効率が良いのであると分かりました。
ただし、分からないから何でもかんでも質問するのではなく、自分で考えることも重要です。自ら考えて解決に努めることで理解が深まり、その知識を身につけることができるからです。入社後研修を通して、シーケンス制御についてだけではなく、作業の効率を考えること、自ら考えることの重要性を学びました。
ソフテックはフレックスタイム制を導入しており、コアタイムは10時〜15時という規則です。私は、9時から作業を開始できるように出社しています。大学4年時は、大抵の研究室は毎日登校しなくても良いようなのですが、私の所属した研究室では毎日登校することが義務付けられていました。そのお陰もあって、毎日会社に通勤することには大変さを感じませんでした。
社会人になって気をつけていることは、規則正しい生活を送り体調管理をしっかりすることです。学生時代は好きなだけ夜更かしなどして、健康に気を配ることはありませんでした。たとえ体調を崩したとしても、自分に影響が出るだけです。しかし社会人として働く限りは、体調を崩して休んだり、順調に作業を進められなかったりすれば業務に支障が生じて、一緒に働く仲間に迷惑がかかります。そのようなことが無いように、これからも気をつけたいと思います。
ソフテックは、私が入社前に感じていた、静かな環境で作業に取り組んでいる印象通りではありませんでした。各社員がPCに向かって黙々と作業を進めるだけではなく、逐次報告や相談をしたり、打ち合わせをしたりと、互いにコミュニケーションを取り合うことが非常に多いと思います。
またソフトウェア開発会社ではプログラムをひたすら作成しているイメージでしたが、プログラムを作成するだけではなく、様々な文章を作成する機会が多いと感じています。私はタッチパネルの画面情報を入れ替えるための手順書の作成を担当しましたが、実際に携わってみると、手順書を読むだけでタッチパネルの画面情報を入れ替えられるという文章を作成することは難しく、何度も修正する必要がありました。
さらに入社して感じていることは、効率の良い作業を意識しなければならないことです。何をするにも、分からないことだらけで調べているうちに時間が過ぎてしまい、作業時間が長くなってしまいます。学生時代は作業の遅れを、泊り込みで進めれば挽回することが可能でした。しかし社会人として働くうえでは自分勝手に作業することはできません。ソフテックでは22時以降の作業には上司の許可が必要です。また残業が長引くほど、コストも増大します。考えても分からなければ、質問するように作業の区切りを決めて、作業を効率よく進めることを心がけています。
このように感じるのは、ソフテック社員が経営理念にしっかりと則って行動しているからだと思います。経営理念の行動指針の一つに、「迅速透明」というものがあります。これは迅速な情報公開と説明責任を果たすという意味です。
報告や相談は面と向かって行うだけではなく、Notesを使って頻繁に行われています。新入社員は、Notesで日報報告を毎日行うことが義務付けられています。この日報報告には、作業中の内容や進捗状況などを報告します。日報報告すると、問題に対する助言をもらえたり、報告内容の説明が足りなければ詳細な報告を求められたりします。入社以前の私は、誰かに自分の作業状況を逐一報告することがなかったため、自分の状況を相手に分かりやすく説明をすることに非常に苦労しています。ソフテックの一員として早く経営理念に則った行動ができるように努めたいと思います。
ソフテック社員として働き出して、4ヶ月が経ちました。研修や実務を通して、上司や先輩社員のお陰で、私が社会人として足りていない部分が明らかになりました。足りない部分を改善し、多くの知識を身につけて一人前の社員として働けるように努めます。
最後まで拙い文章をお読みいただき、ありがとうございました。
(K.M.)
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