HOME > ソフテックだより > 第48号(2007年8月22日発行) 現場の声編「入社後の4ヶ月間を振り返って」

「ソフテックだより」では、ソフトウェア開発に関する情報や開発現場における社員の取り組みなどを定期的にお知らせしています。
さまざまなテーマを取り上げていますので、他のソフテックだよりも、ぜひご覧下さい。

ソフテックだより(発行日順)のページへ
ソフテックだより 技術レポート(技術分野別)のページへ
ソフテックだより 現場の声(シーン別)のページへ


ソフテックだより 第48号(2007年8月22日発行)
現場の声編

「入社後の4ヶ月間を振り返って」

1.はじめに

私は中国上海の出身で、今年4月にソフテックに入社した新入社員です。入社してから4ヶ月が経ち、学生の頃とは大分変わりましたが、少しずつ社会人の生活に慣れてきました。これから、この4ヶ月を振り返って、学んだことや感じたことについてお話したいと思います。

2.新入社員の一日

ソフテックは多くのソフトウェア開発会社と同じように、比較的に女性社員が少ない職場です。そのため、入社したはじめの頃、新しい職場環境や仕事内容に慣れるかと不安を持っていました。しかし、特に不便なところもなく、入社して4ヶ月の間、男性社員と変わりなく仕事をしています。
ここで、ある日の仕事ぶりを皆さんに紹介したいと思います。

6:30
起床

テレビニュースを見ながら、朝食を食べます。朝は、ミルクとパンで済ますことが多いです。7時半頃、会社の女子社員寮を出て会社へ向かいます。通勤時間は約1時間かかりますが、始発駅からの通勤なので、気楽です。

8:40
出社

ソフテックではフレックスタイム制度を採用し、10時から15時までのコアタイム以外の勤務時間は社員一人一人自分で管理することができます。私は9時から作業を開始するようにしていましたので、始業時間前に会社に着きます。
本社事業所では館内の入退室にカードを使用しているので、入口でピッ!とカードを差し込んでオフィスに入ります。女子更衣室で制服に着替えて、自分の席につきます。

9:00
午前作業開始

一日の作業はノーツメール(※1)やEメールの確認から始まります。重要なメールはその場ですぐに返事を書きます。メールの対応が一段落しましたら、開発業務に移ります。今日午前中の作業は仕様書を熟読し、内容を理解することです。仕様書には初めて扱う用語や知識が多いので、まず自分で資料やマニュアル、インターネットなどを利用し、調べて理解します。調べても分からなかったところはメモをとって、まとめて先輩社員に聞きに行きます。ソフテックは全員が壁のない一つのフロアで仕事をしていますので、職場のコミュニケーションが気軽に取れます。それから、ソフテックでは新入社員の入社後研修の一環として優先的に電話対応を行っています。私にとって、相手の会社名や名前をうまく聞き取れるか、正しい言葉遣いで対応できるかなど大変難しく感じていました。そこで、落ち着いて対応するために、入社後の研修で学んだ基本的な表現や要領を覚えておき、徐々に自然な対応ができるようになりました。

12:00
昼休み

昼食は同期の新入社員と一緒に外食することがほとんどです。本社事業所は新宿大通に面しており、近くはコンビニや食事処が多く便利なところです。昼食の時間を通じて仲間とコミュニケーションを深めます。

13:00
午後作業開始

ソフテックでは5S活動に積極的に取り組んでいますから、毎週月曜日に午後の作業をはじめる前の時間を利用して社内一斉清掃活動を行っています。このような一つ一つ小さな改善が積み上げられ、目に見えて仕事に良い影響を与えています。

14:00
グループミーティング

ソフテックでは定期的に社内ミーティングが行われます。ミーティングの議題は会社の業績状況や品質管理など様々です。同じグループ同士で最近取り組んでいる作業の状況や困っていることについて話し合う場となります。

15:00
午前中作業に引き続き、仕様書を理解しながら、既存ソースプログラムの解析を行います。
18:00
一日を振り返り、何ができて何ができなかったのかを確認しながら日報報告にまとめます。私たち新入社員は毎日日報報告をすることになっています。これは、仕事の進捗や、抱えた悩み、それから仕事を通して得た成果を直ちに上司や同僚に共有でき、適切な指導やアドバイスを受けられるからです。
18:30
私服に着替えて帰宅

3.初めての製番作業

5月頃、私が初めて一人で製番作業(※2)を担当することになりました。ソフトウェア開発に必要な知識も経験もない私がうまく作業をこなせるかとても心配していました。そこで、先輩社員は作業の流れ、進め方、注意点、勉強すべきところなどを一から指導してくださいました。
今回の作業は一からソフトを作るのではなく、既存のソフトをベースに仕様を満たすように修正を行う作業でした。使用するプログラミング言語はVisual C++で、変更の仕様書は事前に先輩社員に作成していただきました。
作業の流れは次のようになります。

打合せから納品するまでの作業の流れ図です
作業の流れ

今、振り返ってみると、既存のソースプログラムがなかなか理解できず、テストスペックを何回も何回も書き直して、いろいろと大変でしたが、周りの数多くの先輩社員から常にサポートをしていただき、完成後のソフトが客先で順調に稼動できたという報告を聞いたとき、ほっとしました。
今回の作業を通して、ソフトウェア開発の最初に仕様を理解するところから最後に納品をするところまで一貫した作業を経験することができました。また、作業で、私が今まで接したことのない業務用プリンターやPLC(※3)などのハードウェア機器の操作方法についても勉強できました。作業を通して、今までの体験したことのない大きな達成感を実感し、本当に嬉しかったです。

4.社会人になって感じたこと

社会人になって、私は二つの大切さを実感しました。
一つ目は円滑に仕事を進めていくために自ら報告・連絡・相談していくことの大切さです。ソフテックの行動指針には「迅速透明、報連相」という項目が定められています。大学では、授業に行けば知識を得ることができて、報告する習慣はなかったのですが、会社では、自ら発信していかなければなりません。当然のことのように思われるかもしれませんが、意識して実行しないとなかなか身に付かないものです。私は報告を書くのが苦手で、まだ大変時間がかかるし、報告の内容も適切だとはいえませんが、これからは少しずつ改善していき、良い報告ができるようにしていきたいと思います。
二つ目は効率的に仕事を進める上で、目標を持つことと計画を立てることの大切さです。ソフトウェア開発技術者にとって、品質と納期を守ることは非常に大切なことです。これは適切な時期で適切な目標をもち、目標を達成するためにきちんとした計画を立てることと密接に繋がっていると思います。計画無しでは仕事は成り立ちません。社会人になって、目標と計画を常に意識しながら行動に移すようになりました。

5.おわりに

早くも入社してから4ヶ月が経ちました。ソフテックに入社してから、技術的な知識だけではなく、社会人としての一般常識やマナー、様々なことについて学んできました。まだわからないことばかりで、何事も先輩社員に教わり、助けていただいています。しかし、入社したばかりの頃と比べると、いろいろな面で成長できたと思います。これからも向上心を保ち知識や技術を高めていき、早く一人前の技術者になれるように努力したいと思います。

拙い文章ですが最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(T.S.)

[注釈]
※1
ソフテックではLOTUS NOTESというグループウェアを使って社員同士の連絡を取り合い、社内の情報共有をしています。
※2
「製造番号」の略、ソフテックでは決められた製番コードでプロジェクトを管理している。
※3
プログラマブルロジックコントローラ(Programmable Logic Controller)のこと。生産設備の自動化に最も多く利用されている機械制御用途に特化したコンピュータ。

関連ページへのリンク

関連するソフテックだより

ページTOPへ