HOME > ソフテックだより > 第190号(2013年7月17日発行) 現場の声編「入社前と入社後で感じたソフテックの印象」

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ソフテックだより 第190号(2013年7月17日発行)
現場の声編

「入社前と入社後で感じたソフテックの印象」

1. はじめに

私は2013年4月に入社した、入社3か月の新入社員です。私は、工業高校を卒業してソフテックに入社し、八戸事業所勤務になりました。ソフテックで必要になるプログラミングの知識は学校ではあまり勉強しておらず、内定をもらってからソフテックで働くのに必要なこと(プログラムについて、パソコンについて、これから扱っていく機器について)を勉強してきました。入社後も先輩方から親切に指導していただき、未熟ながらも技術力が高まってきていると感じています。今回は、入社前と入社後でソフテックにどんな印象を持ったのか、自分が今日までにどんな研修をしたのかをお伝えします。

2. 入社前の印象

入社する前に持っていた、ソフテックの印象について書きたいと思います。

会社説明で、おとなしい人ばかりいて、あまり社員同士で会話する事がないのかなと思いました。私の持っていたソフト開発会社のイメージは黙々とパソコン画面を見ながら作業しているものだったので、そのイメージ通り真剣に作業に取り組んでいると感じました。
一次面接、筆記試験を経て、二次面接のため本社を訪れました。本社事業所も八戸事業所と同様に静かな環境で作業している、というのが正直な感想でした。

私がソフテックを知ったきっかけは学校の先生の勧めでした。最初は、青森県内で自宅の近くにある会社としか思っていませんでした。早い時期なら希望する会社を変更することが出来ましたが、私の希望は変わりませんでした。それは、ソフテックの雰囲気が良かったためです。静かな環境というのも理由に含まれていますが、事業所内の案内で社員全員がこちらを向いて挨拶してくれたことに感動したからです。その時はまだソフテックがどんな会社なのかはよくわかっていませんでしたが、ここなら入社して仕事を続けていくことが出来そうだと感じました。

3. 入社後の印象の変化

ソフテックは、私が入社前に感じたような、静かな環境で作業に取り組んでいるだけではありませんでした。各社員がパソコンに向かって黙々と作業を進めるだけではなく、逐次報告や相談をする、打ち合わせをするなどと互いにコミュニケーションを取り合うことが非常に多いと思います。プログラムを作り、実機でテスト作業をしているばかりではなく様々な文書の作成をする機会も多いと思います。私はまだ文書の作成をあまりしていませんが、毎日のメールによる日報報告ではその日に何をしたのかを書いています。その日何をしたのかを相手に伝えるよう書くのは難しいです。相手に伝えるよう書くには、まず、自分が行っている作業の意味を考えながら作業をしていくことが大事です。自分が把握していなければ相手に自分が何をしているのか伝えることはできません。今は考える癖をつけるよう練習していますが、うまく出来ていません。社員1年目のうちに自然と出来るように頑張ります。

学生の頃はたとえ作業が遅れても自分の責任で、被害も自分だけに及ぶものでしたが、社会人は多くの場合、作業グループの人にも迷惑を掛けてしまいます。場合によっては、会社全体やお客様にまで迷惑をかけることがあります。今は、作業の効率が悪かったり細かいミスもあったりで先輩社員に迷惑を掛けっぱなしです。今は「新人だから仕様がないか」と言ってくれますが、その言葉に甘えずに同じミスをしないように日々意識しています。

4. 研修内容

入社式を終えた後に、本社で経営理念の説明やNotes(ソフテックで使われているグループウェアのこと)の説明などの新入社員研修を受けた後にフレッシュマンセミナーのために千葉県の柏市に行きました。その後、八戸事業所に戻り、より実務に近い研修を受けました。これから、フレッシュマンセミナーと八戸事業所でこれまでにした研修内容を説明します。

4-1. フレッシュマンセミナー

千葉県の柏市にある「公益財団法人モラロジー研究所 柏生涯学習センター」という施設に泊まり込み、3日間のセミナーを受講しました。ここでは、色々な企業から約100人の新入社員が集まり講師の方々から社会人としてのルールやマナー、言葉遣い、プラス発想の大切さなど社会人として大事なことを学び、ほかの人たちとグループを作り、そのグループで与えられたお題についてディスカッションする機会もありました。私は、そんな風に周りと何かについて討論しあう機会があまりなかったため、とても有意義な時間を過ごせたと思います。ここで教えられた事は、どれも、これから社会人として生きていく上で基本的な事だと思います。
学生から社会人という立場になり多くの不安がありましたが、このセミナーを受講させていただいたことで、自分を見つめ直し、新しい生活を前向きな気持ちで迎えることができました。

4-2. ラダー回路研修

私が社内で所属しているグループはPLC(Programmable Logic Controller)で工場にある設備を制御するためのシステムを作っています。そのPLCにはラダー図でプログラムを書き込みます。研修内容は、基礎問題、応用問題の2段階でやりました。基礎問題は、よく使われるような命令の簡単なラダー図があり、デバイスに格納される数値を答えたりするものばかりです。応用問題は、電球を仕様通りに点灯させるものやGOT(タッチパネル)を使い手動で電球の明るさを調整するようにラダー図を作る、GOTの画面作りをする問題です。
どの問題でも言える事ですが、まず問題の意味を理解してからどういったプログラムを作るのかを全体図をイメージする所から始まります。うまくイメージできないままラダー図を作ってしまうと、後からプログラムの変更をする際に何をする命令なのかわからず、困ってしまいます。最初は、ラダー図をどう作ればよいか分からず、うまく先輩社員に説明できずに困る場面が何度もありました。その度に作業を中断もしくは後戻りするのは無駄です。後戻りを防ぐために、全体のイメージを固めてから作ります。イメージが出来ていれば、作る命令がどのくらいあるのか整理しコメントを付けながら、丁寧に作ることが出来ます。整理して作っていれば、エラーが起きてもエラー原因を見つけやすくもなります。分からなければ先輩社員にどこが分からないのかうまく説明することが出来ます。コメントがあれば、このデバイスが何をするためのものかがすぐ分かります。趣味で作るなら行き当たりばったりで作るのも構いませんがソフテックはプログラムを商品としてお客様に納めているのだから自分以外の人が見ても分かる事を考えながら作ることが大事だと痛感しました。

GOT(タッチパネル)の電球操作画面
図1. GOT(タッチパネル)の電球操作画面

4-3. タッチパネル画面変更・作成

タッチパネルの変更作業もラダー図づくりと同様に見やすいように作ることが大事です。タッチパネルを変更する際には以前に作った部品やラインにはあまり手を付けないで変更します。それは、変更した箇所の動作確認を行う際に、前からある部品まで変更したら、そこの動作確認もしなければいけなくなってしまうためです。
私は、先輩社員の説明をしっかりと聞いていないことがあり、前もってそのことを注意されていましたが、部品の位置を変更してしまいました。そのため、動作確認に余計な時間をかけてしまいました。画面作りは、プログラムを作るような難しい作業ではありませんが、その分機器の絵の配置やラインのつなぎ方などセンスを問われる作業です。ラインをあまり曲げずに済むよう部品の配置を考えて作るのは大変です。先輩社員が作った画面を参考にしながら作っていますが、まだまだ直す所が多いです。

タッチパネル画面(一部)
図2. タッチパネル画面(一部)

5. 終わりに

7月で入社4ヶ月目になります。この3ヶ月は、色々と学ぶこと、覚えることが多く忙しい3ヶ月でした。実作業の他にも会社の経営理念やパソコンのセットアップ、事業所の掃除の仕方など色々と教えてもらいました。これからもまだまだ覚えることがあり、経営理念に関してはもっと理解を深めていく必要があります。この1年間は、早く一人前になれるよう、積極的に色々なことを吸収する1年にしていきます。

拙い文章ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。

(M.T.)


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