HOME > ソフテックだより > 第292号(2017年10月18日発行) 現場の声編「ソフテックに入社して 〜都会で新生活〜」

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ソフテックだより 第292号(2017年10月18日発行)
現場の声編

「ソフテックに入社して 〜都会で新生活〜」

1. はじめに

私は2017年4月に入社しました新入社員です。高校、大学と情報系の学科に在籍していましたが、あまり深いところまでは触れてこなかったため、未経験に毛が生えた程度のところからスタートでした。
拙劣な内容でお恥ずかしい限りですが、入社して半年間で学んだこと、感じたことなどを紹介いたします。斜め読み程度でもご覧いただけたなら幸いです。

2. 上京してみて感じたこと

ソフテックには本社事業所のほかに香川県高松市に高松事業所、青森県八戸市に八戸事業所があります。そのため、青森県出身者も多く在籍しているのですが、私もその一人です。
地方から東京へ移住するにあたって、違いに驚いたところや戸惑ったところが様々ありました。その一部について、紹介したいと思います。

(1)暑い

まず一言、暑いです。毎日汗だくでした。
私が以前住んでいた地域では冬は氷点下があたりまえで、夏にもやませという冷たい地方風が吹いて気温が20度程度の日が続くことがある、比較的涼しいところです。寒さに慣れている人も多く、私も雪が降っている中、春物、秋物の服で外を歩き回る程度にはその気候に慣れていました。
そんな私にとって東京の春は夏も同然で、毎日出勤する度に雨に降られたと勘違いされるほど汗だくになってしまっていました。5月にもなっていないのに「冬はまだか・・・」と呟いていたのを覚えています。
こちらの夏の暑さは筆舌に尽くせません。
北国出身の方にはギャツビーのボディーペーパー等の購入を強くお勧め致します。

(2)満員の通勤電車

私が以前住んでいた地域では車での移動が主で、電車の乗客も少なく、「電車が混んでいる」といったらボックスシートで相席になる人がいる程度のイメージです。
東京の通勤電車の混雑具合については話に聞いており、流石にそんな程度で済むはずはないとは予想していました。きっと座るところもないし、立っている人も大勢いるのだろう。ぎゅうぎゅうな日だってあるかもしれない。覚悟もしていたつもりでした。
しかし、していたつもりに過ぎませんでした。
ぎゅうぎゅうなのは当たり前で、電車にはスーパーの袋詰め放題の野菜や果物のように詰め込まれます。むしろ一杯になってからが本番といった風情で、動く隙間もありません。
暑さに弱い私は汗もだくだくで、時には身動きもとれない中、どなたかの肘鉄を頂戴し続けることもありました。
「これからもこれを続けなければならないのか・・・」と世の無常を嘆いたこともありましたが、私の利用している路線が東京の中ではまだ空いている方だと聞いた時には、「まだ上があるのか」と震え上がりました。

ただ、上京した当初は辛さしかありませんでしたが、半年もすれば慣れてきます。以前は隙間もないと思われた車内にもスペースを見つけられ、肘を打ってくるどなたかの顔も覚えて避けられるようになりました。
今ではイヤホンで音楽を聴きつつ、スマートフォンでニュースを見られる程度の余裕があります。

(3)おいしい

東京は人がとても多いからか、飲食店が数多くあり、その分、おいしいお店もたくさんあります。また、東京は交通の便が良いため、少し離れていても苦も無く行ってしまえます。逆に交通の便がいいおかげで評判のお店は並ぶことが多くなってしまいますが、待たされる分だけ食べたときのおいしさは格別です。
私も時々評判のいいお店を探して食べに出かけますが、ハズレだと感じたところはほとんどありません。
おかげさまでお腹や顎周りがいささか気になり始めましたが、東京は食べることを気軽に趣味にできるところなんだと感じています。

3. 研修について

3.1 入社前研修

ソフテックでは入社前研修があり、内定者説明会を開催した後に始まります。
研修では、以下の書籍を用いて入社後必要になることについて学習します。

「ソフトウェア開発」(小泉寿男、辻秀一、吉田幸二、中島毅、オーム社)
「コンピュータアーキテクチャ」(馬場敬信、オーム社)
「プログラムはなぜ動くのか」(矢沢久雄、日経BP社)
「プログラミング言語C」(B.W.Kernighan、D.M.Ritchie、共立出版)

以上の書籍は主にコンピュータの仕組みやプログラミングの基礎、プログラミングを行う際の考え方等について記述されています。
研修はこれらを読み、その内容に沿った課題に回答していく形で行われました。

解答にはIBM社のNotesと呼ばれるグループウェアを用います。これによって、遠隔地でも簡単に課題の解答を行うことができます。
解答は、提出するたびに研修担当の先輩が添削をしてくださいます。
間違えてしまった場合でもどこをどう間違えてしまったのか、ヒントや注意点などを添えてくださるなど、私も丁寧に対応していただきました。
Notesは大学やアルバイトなどの近況報告にも用いますが、これはNotesのほんの一部の機能に過ぎず、入社後も日報や各種連絡、勤怠管理などで毎日使うことになります。
入社直後は機能の多さに戸惑いましたが、予めほんの少しでも触れておくことで、早く慣れることができたように感じます。

3.2 フレッシュマンセミナー

ソフテックへの入社後、2泊3日で千葉県柏市にある公益財団法人 モラロジー研究所柏生涯学習センターのフレッシュマンセミナーに参加します。
フレッシュマンセミナーではビジネスマナーの基礎や社会人としての心構えなどを、他の企業の新入社員達と共に講義や演習、グループワーキングで学びます。
演習では名刺交換や電話応対などについて教えていただきましたが、「やるぞ!」という気持ちばかりが先行してしまって、全然うまく行うことができませんでした。

ソフテックでは新入社員が優先して電話の取次ぎを行うことになります。
電話応対を始めた当初は会社名や名前が聞き取れなかったり、保留にしたつもりで電話を切ったり、内線と外線を間違えたり・・・。他にも色々なミスをしてしまいました。回数は数え切れません。
ミスをする度に電話に出るのが怖くなってしまいましたが、都度先輩方がフォローしてくださるおかげで、どうにか慣れるまで電話を取り続けることができました。
今でも時々ミスをしてしまいますが、よく電話をくださる方の名前を覚えたからか、大分マシになったように思います。

3.3 入社後研修

ソフテックへ入社後、新入社員はいずれかのグループに配属され、入社後研修を受けます。
研修内容はグループ毎に異なるのですが、私の場合はC#を用いた簡単なWindowsアプリケーションの開発でした。

ラベルの名前とその色のRGB値を入力して登録を行い、登録したラベル名を設定した色で表示するというものです。

作成した課題アプリケーション
図1. 作成した課題アプリケーション

機能一つ一つは基礎的なものばかりだったため、最初は結構早く終わるのではないかと思っていました。しかし、触れたことのないC#での開発だったことやVisualStudioに慣れていなかったこと、例外処理の想定が足りなかったことなどからよく想定外の動きをさせてしまい、何度も行き詰まってしまいました。
その度に先輩社員には何度も質問させていただきましたが、自分の仕事で忙しい中、時間を割いて動かない原因を探してくださったりアドバイスをくださったり、とても丁寧に面倒をみてくださいました。
おかげさまで時間はかかりましたが、どうにか課題アプリケーションを完成させることができました。その時のことは深く感謝しています。

4. 今まで携わった仕事について

あまり詳しくは書けず申し訳ありませんが、私は主にWindowsアプリの開発に携わらせていただいてきました。
開発といっても、先輩方が今まで製作したアプリケーションの改造やその一部分の作業が主です。アプリケーションの一部しか作らなくていいなんてとても簡単なのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、知識の足らない私にとっては中々難しい作業でした。
まず、一部しか機能を作らなくてよいといっても、アプリケーションの機能とその流れについてはある程度把握する必要がありますし、他の方が作ったコードを読み取って、どこでどのような処理を行っているのかを理解して、どこにどのような処理を追記するかを考えなければなりません。わからない処理があるたびにインターネットで調べたり先輩に聞いたりしますが、それでも考え違いをしてしまって間違えたコードを入れたり、既にあった処理を書き加えてしまったりすることがありました。忙しそうにしている先輩方に手間を取らせてしまうのに抵抗を感じてしっかり認識の相違を確認していなかったのが原因です。
手間を取らせてしまうことへの心苦しさは変わりませんが、ミスをしてしまっては余計に迷惑をかけてしまうことになるため、こういったことに遠慮してはいけないと感じました。

5. おわりに

以上で紹介を終わらせていただきます。
語彙の乏しい稚拙な文章に最後までお付き合いくださり、どうもありがとうございました。

ソフテックに入社してから半年が経過し、東京での生活にも段々慣れてきました。 仕事にも慣れてこられれば良かったのですが、何かが一つ分かるたびに2つ、あるいはさらに多くのわからないことが見つかる有様です。
どこが未熟なのかもわからない程に知識も技術も、果ては文章までも拙い私ですが、ソフテックは急激な成長よりも確実な成長を良しとする会社です。
歩みは遅くとも一歩一歩踏み出していけるよう、努めたいと思います。

(K.N.)


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