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私は入社11年目の本社事業所勤務の社員です。東京の多摩地区の出身で現在も多摩地区に住んでいます。
2020年春、世界は新型コロナウィルスが猛威を振るっています。ソフテック本社事業所では2020年3月頃から新型コロナウィルスの流行に伴い、社員が在宅勤務できる環境作りを進めていました。緊急事態宣言が出る少し前の4月の上旬から週に1日の在宅勤務を始め、翌週には週に2日と徐々に増やしていき、最終的には週に4日まで増やしました。
6月中旬に一旦在宅勤務は終了しましたが、7月末に感染者の増加に伴い、在宅勤務を再開することとなりました。
(現在は7月末からの在宅勤務前のタイミングで書いています。)
今回のソフテックだよりでは、この在宅勤務の取り組みの体験と感想、メリット、デメリットなどを書いていきたいと思います。
在宅勤務を始める上で、気を使ったのが仕事をする場所です。簡単に私の家族構成を紹介させて頂きますと、私は専業主婦の妻と3歳、1歳の子供がいる4人家族で暮らしています。(本来であれば、3歳の娘も今年から幼稚園に入園予定でしたが、新型コロナウィルスの影響で登園できずにいました。)
仕事をする上で一番いいのはリビングのダイニングテーブルですが、日中は子供達がいるため、リビングではできません。
私の家は広い家でもないので、書斎なんてものは無く、ゆくゆくは子供部屋になる物置部屋にローテーブル替わりの2人掛けのベンチタイプの椅子を持ってきて作業をしていました。椅子を机替わりに使っているので床に座ってあぐらをかいてパソコンに向かいます。今まで思ったこともなかったのですが、あぐらをかいて数時間もすると膝が痛くなってきますし、出社時には感じたことのない体がバキバキになる感覚がありました。そんなこともあって、数時間置きに立ち上がって体を動かしていました。
自宅での作業机の雰囲気を貼り付けます。
図1.自宅の作業環境
また、ネットワーク環境も大事になります。私の家のインターネット環境から、会社のネットワークにリモート接続する為、パソコンの操作性は、どうしても家のネットワーク環境や、会社のネットワーク環境に大きく左右されます。
私の場合は、たまに重くなる程度で大きな問題になることはありませんでしたが、社内には回線が遅くて仕事しづらいという人もいました。
在宅勤務をする上で、所属グループ内(グループリーダーとメンバー5人の計6人で構成されています。)の連絡ツールとしてSlackを使いました。今までSlackは使ったことがありませんでしたが、チャット感覚で使えるので、グループ内のやり取りには十分でした。社内にいるときのように気軽に雑談することはできませんが(ソフテックは他の会社に比べ日常会話が少ない方だと思いますが・・・)、宛先を絞って個人宛にも連絡することもできますし、業務連絡レベルであればSlackで十分でした。
また、会社が労務管理を行う上で、作業開始時やお昼などに定期的な連絡と、一日の作業完了時に日報報告が義務付けられています。この定期連絡にはグループメンバーで共有する為、Slackを活用しますが、日報報告は全社的に利用しているグループウェアツール(Notes利用)を使って報告となります。
私は主にPLC関係の仕事を行っています。
PLCは社内ネットワーク経由で接続出来るので、基本的には在宅勤務中も製作や試験など大抵のことは可能です。ただ、どうしてもPLCの電源ON/OFFをしないとできない試験もあり、そのような物理的な操作を伴う試験の時はPLCが近くにないと不便です。
その為、出社しないとできないことや出社した時に作業した方が効率の良いことは出社時に対応することとし、在宅勤務でも効率が落ちない作業を考えながら仕事を進める必要があります。
ソフテックでよく言われる『先行検討(ソフテックだより186号参照)』が重要です。
今回、私が感じた在宅勤務でのメリットとデメリットを記載します。
◆メリット
◆デメリット
最後に、在宅勤務の成功への道は自分を律することと、自己管理だと思います。雑念に負けないこと、自分の作業にしっかりと責任をもって、予定通りに進めるということが大事になってきます。私は元々スケジュールを立てるのが苦手ですが、これをいい機会ととらえて、訓練して磨きをかけていきたいと思います。
作業効率については人それぞれだと思います。実際にミーティングで他のメンバーに在宅勤務の作業効率について議論した時、在宅勤務でも問題ないと答えた人は半数以上いました。私の場合、集中力が続かないことと、実機で確認しなくてはいけないということもあり、作業効率も良くなかったので、会社として決めた日数よりは多めに出社していました。
世間では共働きで、自粛期間中は保育園も預かってもらえないという話を聞き、そうなると私の家のように小さい子供がいる家庭は大変で仕事どころではないだろうと思います。私の妻は専業主婦なので、私の仕事の邪魔にならないように気を使ってくれました。妻の協力には非常に感謝しています。
また、日ごろから『ワンオペ育児で大変だ』と言っていましたが、『通勤していた時よりは楽でありがたい。仕事しているにしても家にいるというだけで気持ち的に楽だ。』とも言ってもらっています。仕事中に『パパ〜。パパ〜。』と泣かれたり、お昼を食べて部屋に戻る時に泣かれたりした時は心苦しいこともありましたが、夫婦円満、家庭的にはいいかなと思っています。
未曾有のウィルスとの戦いは未だにゴールが見えず、まだまだどうなるかわからない世の中ですが、新しい生活様式としての在宅勤務にはうまく順応していく必要があります。これを機会に、在宅でも出社して作業するのと同じレベルで作業できるようになれば、働き方改革にもつながり、社員にとっても有益になると思います。今ある当たり前を当たり前と思わずに感謝し、今後の生活を実りあるものにしていきたいと思います。
今回、在宅勤務をしてみての感想を書かせていただきましたが、少しでも読んでいただいた方の参考になればうれしいです。
(S.S.)
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