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ご覧いただきありがとうございます。私は、2019年4月にソフテックへ入社し、6か月となる新入社員です。青森県の八戸市出身で、八戸事業所に勤務しています。
本稿では、「ソフテックに入社して何を得たか」をテーマに、入社してから現在までの体験を、かいつまんでお話しします。私視点の拙い文章で恐縮ではございますが、最後までお読みいただければと思います。
入社後研修で、先輩や上司から課題をいただいていた頃に、作業が思うように進まず期限内に終えられない時や、わからないことがあるけれど話しかけづらい時が、何度かありました。また、電話対応で上手く取り次ぎできずに、先輩やお客様を困らせてしまったこともありました。わからないけれど聞かない、進捗が思わしくないけれど隠す、では仕事になりませんし、事態が悪化する恐れがあります。また、失敗したら謝罪する、フォローしていただけたら感謝を述べるのは、人間関係を良好に保つために、積極的に実行するべきです。しかし、会社の雰囲気や上司、先輩方に対して緊張があった頃の私は、言わなければと思いつつも躊躇することがありました。その方の作業を何度も中断させるのが申し訳なかったり、声をかけづらかったりして、遠慮がちでした。その緊張へどのように対処したかというと……恥ずかしながら、具体的な改善法を見つけたわけではありませんでした。「聞くは一時の恥だ」という気持ちでどうにか実行して、徐々に慣れていくだけでした。(学生の頃はあまり気にしていませんでした。)
皆様にとっては当たり前のことかもしれませんが、内気な私としてはとても頑張ったことです。
社会人になると、「苦手」を避けられないことが増えます。そんな時こそ嫌々やるのではなく、果敢に挑戦することで成長できるのだと思えるようになりました。
新入社員は入社後1年間、Notesというグループウェアを通じて毎日1通以上の日報報告を行います。日報には、その日の作業内容や進捗状況、品質、費用(作業時間)、期限などの情報をまとめます。この時、気を付けなければならないのが、作業内容を知らない人が読んでも、どんな作業をしたのかが分かるような内容を心がける、ということです。例えば、「データを入力してファイルを作成した」だけでは、そのファイルをどの仕事で、何のために、何に使うのかはわかりません。どう思ったか、何を得たか、問題があるのかも不明です。また、日報には、分かりやすい報告をすることで、何か問題が起こっていないか、進捗は良いかをしっかり伝え、先輩や上司を安心させる、という役割もあります。
日報に限らず、日々の報連相や、お客様とのやり取りでも、「伝える」が重要になります。お客様とお話しする機会はまだありませんが、分かりやすい報連相のために、意識することが増えました。現在は、「使っている用語や、それが何なのかを、相手も知っているか」、「相手に伝えたいこと、知りたい情報は何なのか」を、伝える前に確認するようにしています。また、先輩方の日報や報連相を読んだり聞いたりして、日々学んでいます。
図1. 仕事場の様子(私のデスクです)
社会人になり給与を貰い始めてから、お金の使い方が少しずつ変わってきました。まず初めに、これまで両親に頼っていたいろいろな費用を、自分で負担するようになりました。車のガソリン代や、衣料品・食品購入の費用、医療費、携帯料金などです。私はアルバイト経験がなかったので、小遣いを貰ってやりくりしていました。自分で支払うようになると、これまで頼っていた額は思ったよりも大きいものだったことを実感し、長い間私を支えてくれたことに、改めて心から感謝しました。
次に、自分に使うためのお金と、人に使うためのお金の割合が変化しました。昔は、趣味の釣りとゲームに全額投資!のノリだったのですが、人のために使うお金が多くなってきました。例としては、家族を食事に連れて行く、お世話になった人たちへささやかなお礼をする、などです。気持ちとしても、これまでお世話になったお礼をさせてほしい、という思いが強くなっています。お礼はまだまだ返しきれていませんが、感謝の気持ちを少しずつ表現していきたいと思っています。
最後に、計画的に貯金するようになりました。これまでとは違うものにもお金を使うようになったこともありますが、事故や病気など万が一の事態にも、なるべく自身の力で対応したいと思っているからです。まだ余裕があるわけではありませんが、自立した社会人を目指して、少しずつ取り組んでいます。
ソフテックには入社前研修と入社後研修(OJT)の制度があり、入社前からもプログラミングの力をつけることができます。
入社前研修ではC言語の課題を解き、ウェブ上で解答します。プログラミングとは何なのかを基礎から学び、少しずつ難易度を上げて、最終的には実際にプログラムを書く課題を解きます。課題の採点やアドバイスは、ネットワークを介して先輩社員が担当して行います。私は大学でC言語について深く学ぶ機会がなかったため、基礎から学び直す良い機会となりました。また、月に一回程度、社内で先輩社員と直接会って、分からない課題や難しかった課題について質問することができます。丁寧に教えてもらえるので、プログラミングに自信がない私にはとても有難かったです。
入社後研修では、私はそれぞれ二つのグループで一か月ずつ、プログラミングの課題に取り組みました。課題は、C言語やC#などの既成のプログラムがどのような構造をしているのか解析し、指定された新しい機能を追加するというものでした。入社前研修で学んだことを活かしつつ、分からないところは先輩に聞く、インターネットで調べるなどして取り組みました。自分が書いたことのあるプログラムの何倍もある、大ボリュームなプログラムを解析することは、やはり簡単ではありません。ですが、どの文がどんな役割を持ち、どんな値を導くのかを自分で把握したときの達成感は、とても心地が良かったです! 諦めずに取り組んで良かったと思える体験でした。
私が働いている八戸事業所は、自然豊かな林の中にあり、静かで落ち着いた環境にあります。窓が多く外の木々が見えるので、画面を見続けて疲れを感じたり作業に行き詰ったりしたときはよく外を眺めます。案外癒されるので、私は好きです。(林の中なので、当然虫もいるのですが……。)
会社外と同じく会社内も静かですが、仕事についての会話をしたり、時折談笑したりもします。私は話すことが好きで、話を聞くのも好きなので、軽い息抜きにもなります。きちんとメリハリがあるので、良いなと感じるポイントの一つです。
図2 八戸事業所の外観
ソフテックは、人づくりを大切にしています。技術の向上はもちろんのことですが、品格を高めることへ何より力を入れています。私は一人前の社会人になりたいと思っていたので、人づくりを大切にしている社風に共感していました。
新入社員は入社後、いろいろな会社から集まった新入社員と、合同のセミナーに参加します。セミナーでは挨拶の仕方や名刺交換、電話対応などの基礎を学び、社会人としての心構えやマナーなどを身に着けます。講師の実体験を交えたアドバイスを聞いたり、他の会社の新入社員とレクリエーションで交流したりもしました。主に心構えについて学ぶことが多く、その中でも「感謝の気持ちを忘れないこと」が最も印象深く残っています。
また、社内でも人づくりの一環として定期的に研修があり、社員全員で道経一体について学んでいます。道徳が備わっていなければ会社(経済)が成り立たないという考えから、先輩後輩、上司間での人間関係を振り返る、顧客とのやり取りを改善するなどして、社員の道徳を磨きます。
私は新入社員ですのでまだ数回しか受講できておりませんが、セミナーでの勉強も含め、この会社の「人づくり」への取り組みは他とはひと味違う、奥が深いと驚くばかりです。そして、自分にはまだまだ伸びしろがたくさんあると考えさせられます。
私は学生時代にアルバイト経験もなく、勉強ばかりしていたので、入社直後は「社会人になるということ」、「働くということ」に、あまり実感がありませんでした。今ようやく新社会人の第一歩が踏み出せたところです。ですが、ソフテックに入社したことで「一人前の社会人」というハードルがさらに上がりました。目標達成にはまだまだ遠いという状況です。その分だけ、それよりももっと上を目指して成長できるということなので、あまり悲観はしていません。そう考えるようになったのも、ソフテックと関われたからですが、これも成長のひとつかな、と思っています。技術だけでなく、精神的な面での成長や、お金の使い方、人との接し方など、私は多くのものを得ることができました。これで満足するのではなく、今後も様々なものを吸収していきたいと思っています。
(Y.H.)
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