HOME > ソフテックだより > 第400号(2022年4月20日発行) 現場の声編「ソフテックに入社して 〜ソフテックで学んだことと今後の課題〜」

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ソフテックだより 第400号(2022年4月20日発行)
現場の声編

「ソフテックに入社して 〜ソフテックで学んだことと今後の課題〜」

1. はじめに

私は2021年1月に第二新卒採用にてソフテックに入社し、入社2年目になる本社事業所勤務の社員です。入社してからの1年間を振り返り、研修や携わった業務から学んだことや感じていることをお伝えしたいと思います。

2. 入社後1年間を振り返って

私の場合、入社後の1〜2ヶ月は研修をして、それから先輩社員のご指導の元で業務として様々な案件に携わってきました。これらを、入社後研修について、業務について、の2つに分けてそれぞれご紹介いたします。また、ソフテックでは定期的に全社員で「道経一体研修」※1という研修会を実施しており、この内容についてもご紹介いたします。

※1 「道経一体研修」とは紙の表裏が一体であるように道徳と経済は一体であるという思想を元に、社員の品性向上を目的とした研修です。

2-1. 入社後研修について

私は大学では物理を専攻していてソフトウェアの開発経験もない状態で入社しましたので、最初の1〜2ヶ月ほどは研修としてC#とPythonで電卓アプリを2つ作成しました。すぐにコーディングに取り掛かれるかなと思いましたが、最初に電卓の仕様を固めるために設計書を作成しました。そして、設計書を作成した後はコーディングをして電卓を作成し、電卓が設計書通りに実装できているか確認するために、試験項目書を作成して試験をしました。
電卓を作成する上で一番大変だったことは、設計書を作成して仕様について固めていくことでした。フローチャートを作成することが初めてであり、仕様を細かいところまでまとめる作業に苦戦しました。趣味であれば、自分が作りたいように実装したり、実装する機能を途中で変更したりしても問題ないと思います。しかし仕事では、決めた仕様に沿って開発していく必要があります。仕様に対する認識が違ったまま作業が進むのを防ぐために、最初に設計書を作成して仕様を固めておく必要があるのだなと学びました。

2-2.実務について 

研修後、いくつかのソフトウェア開発に携わってきましたが、今回はその中のひとつであるWindowsアプリケーション開発についてお話します。このアプリケーションは、インポートしたファイルをデータベースに登録して管理し、任意のデータをユーザーが修正してエクスポートや印刷することができるものです。この開発では、設計から試験まで携わらせて頂き、多くを学ばせて頂きました。学んだ中でも最も印象に残った2点を以下に記載させて頂きます。まず1つ目としては、管理しやすいコードを意識して書く必要があるという点です。新規開発だったため、流用開発に比べてコーディングの量も少なくありませんでした。デバッグや先輩社員にコードを確認して頂くことで、適切なコメントの記載やコードが冗長化しないようになど、管理しやすいコードの書き方を学びました。そして2つ目は、お客様や先輩社員と認識を合わせることの重要性です。入社後研修の段階で、認識を合わせておくことの重要性については教わっておりました。しかし、その認識が甘かったため、認識違いによる度重なる修正の影響で予定より大幅に作業が遅れる結果となってしまいました。話として聞くだけでなく、実際に体感したことにより、認識を合わせて作業を進めていくことの重要性を身に染みて感じることができました。細かいところまで認識を合わせることは今の自分には難しいと感じてしまうこともありますが、報連相を徹底して認識合わせをしていけたらと思います。

2-3. 道経一体研修について

ソフテックでは、定期的に「道経一体研修」という研修を実施しています。研修では、仕事をする上での考え方や向き合い方などについて、外部講師/社内講師による講義や社員発表、社員同士のディスカッションを通して勉強しています。社員発表では、先輩社員が携わった過去の案件や何を考えて仕事をしているのかを聞くことができて勉強になる他、先輩にもそんな頃があったのかと過去の姿を知ることができるので貴重な時間だと感じています。また、社員同士のディスカッションでは、役員の方々も含めてディスカッションをしていますが、肯定的な意見ばかりでなく、時には反論もして話し合いをしています。私は性格上、意見をぶつけ合うことが得意ではなくディスカッションの場に参加することがあまり無かったので、新鮮だなと感じました。
また、業務に携わる上でどうしても技術的に足を引っ張っていると感じてしまうことが多いことから技術的なことに意識が行きがちになってしまいます。しかし道経一体研修を通して、技術的なこと以外にも大事なことはあると、都度勉強になっています。

ディスカッション風景
図1.  ディスカッション風景

3. 今後の課題

今後の課題について、まずは技術や知識を身に付けていかなければ、と思っています。打ち合わせや、先輩社員から振られた話の中で、分からない単語が出てくることも多いからです。また、インプットばかりにならないように、新技術に積極的に取り組み、成果物を作ったりして学んだことをしっかりアウトプットしていけたらと思います。しかし、技術は一朝一夕で身につけることができるものではないとも思いますので、業務に対する姿勢が一番の課題だと考えています。例えば、私の返答が先輩社員の質問の意図を汲み取れていないことや、先行検討※2の甘さによる計画と進捗のずれが多々起きてしまっていますので、相手の立場になり物事を考えて、焦らず丁寧な作業をすることを心掛けていこうと思います。

※2 「先行検討」とは、ソフテックが推奨している考え方であり、本格的に着手する前にあらゆることを想定して徹底した検討を重ねることで無理・無駄を排除していくという考え方です。

4. おわりに

この1年間は、先輩方にサポートして頂き、様々な業務に挑戦させて頂きました。この場を借りてお客様、先輩方には改めて感謝を申し上げます。業務や研修で学んだことを生かして、自分が助ける立場になれるよう今後も精進してまいります。
拙い文章でしたが、最後までお読み頂きありがとうございました。

(Y.N.)


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