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2015年5月の高松事業所の開設と同時に、本社事業所で事業所レイアウトの大幅な変更を行いました。机などの什器の移動に伴って空いたスペースにデバッグエリアを新設し、活用を行っています。
私は5S推進室に所属しており、本社事業所で5S改善の活動を行っています。
今回は本社事業所におけるデバッグエリアの運用に関して、5S推進室員の立場から紹介させていただきます。
なお、本稿では普段社員が設計/開発を行うエリアを事務エリア、デバッグ機材を使用して作業するエリアをデバッグエリアとします。
本章ではデバッグエリア新設の目的とその前後でどのように変わったのかについて紹介します。
デバッグエリアの分離前は空き机を使用してデバッグをしたり、また、フロアの端の方にデバッグ机を置いてデバッグをしたりしておりました。静電気からデバッグ機材を守るために導電マット(緑色)を導入していますが、必要な時に敷く運用となっていましたので、フロア全体に統一性がありませんでした。
事務エリア、デバッグエリアを分離したことで、作業エリアに統一性を持たせることができました。
あわせて、それぞれのエリアごとに運用ルールを変えることができるようになりました。 簡単な例としては、「デバッグエリアは飲食禁止」などです。
デバッグエリアの分離前はお客様をお通しする通路から、物置エリアのダンボールやデバッグ机の下のダンボールが見えてしまっており、見栄えが悪い状態でした。そこで、デバッグエリアの分離に際して物置エリアのパーテーション設置及び整理を行い、通路からダンボールが見えなくなるようにしております。 ダンボールを直置きすると、お客様の目に触れてしまいますので、ダンボールの直置きも禁止となっています。
デバッグエリアの新設に伴い、運用ルールも新たに決めました。その具体的な内容について以下に紹介します。
デバッグ机を使用する場合、立札を立てて使用者、使用期間がわかるようにしています。使用期間を明確にすることで、使用されていない機材が長期間放置される等の問題を防ぐことができます。
デバッグ机使用時の立札
デバッグ機材を使用する場合、ヒートランなどで夜間も機材を使用する場合があります。
目的があってデバッグ機材を使用していることを示すためにデバッグ機材にヒートランの紙を貼り付けるようにしています。ヒートラン表示がないものについては、原則として、戸締りの際に電源を落とされても文句を言えないルールになっています。しかし、手順を踏まずに電源を落とすことにより機材が故障する可能性がありますので、運用上は翌日になってからヒートラン表示がないことを担当者へ連絡することになります。
ヒートラン表示
ダンボールなどの荷物は物置エリアの棚にしまうか、デバッグエリアの棚にしまうようにしています。
不注意による事故から、デバッグ機材を守るため、デバッグエリアでの飲食を禁止しています。
ソフテックでは5Sチェックという活動を行っています。
5Sチェックとは社内の5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)が保たれているか、チェックする活動のことです。通常の5Sチェックは週一回の頻度で行われ、チェックの範囲内にデバッグエリアも含まれていますので、その中で運用ルールが守られているかのチェックを実施しています。
また、月1回の頻度での抜き打ちの5Sチェックも実施しています。
抜き打ちの5Sチェックは社員がいない時間帯(早朝等)に、週1回の5Sチェックでは確認が難しいところのチェックを行います。 例えば、ヒートランの表示は夜間使用のための立札なので、日中に行われる週一回の5Sチェックだと判断ができないことがあります。
今回は5S推進室員の立場から、デバッグエリアの新設と運用ついて、紹介させていただきました。
デバッグエリアの新設に伴い、作業エリアに統一性がなかったこと、荷物保管用のダンボールの見栄えが良くなかったこと等の5Sの課題を改善できました。今後も5Sの課題を探し、改善を進めていきたいと思います。
(K.S.)
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