HOME > ソフテックだより > 第156号(2012年2月15日発行) 現場の声編「ソフテックへ入社して(中途採用)」

「ソフテックだより」では、ソフトウェア開発に関する情報や開発現場における社員の取り組みなどを定期的にお知らせしています。
さまざまなテーマを取り上げていますので、他のソフテックだよりも、ぜひご覧下さい。

ソフテックだより(発行日順)のページへ
ソフテックだより 技術レポート(技術分野別)のページへ
ソフテックだより 現場の声(シーン別)のページへ


ソフテックだより 第156号(2012年2月15日発行)
現場の声編

「ソフテックへ入社して(中途採用)」

1. はじめに

私は2011年10月1日にソフテックへ中途採用で入社いたしました。今回は中途採用で入社して思ったソフテックの特徴や感じたことについてお伝えいたします。

2. ソフテックの特徴

ソフテックにはたくさんの特徴があります。ソフテックだよりも一つの特徴になると思います。その中で、私が特に特徴的だなと感じたことについてお伝えさせていただきます。

(1) 日報

ソフテックでは日報の提出を求められています。日報は作業の開始時、終了時および作業の途中経過時に提出する報告書です。報告書はNotesメールにて提出します。Notesについては(ソフテックだより 第96号(2009年8月19日発行)現場の声編「入社して感じたNotesのチカラ」)に記載されていますのでそちらを参照ください。

日報の記載内容で重要視されているのは、形式的な目に見える報告でなく、目に見えない、どのように考えているかの報告になります。事実を報告するのも大切ですが、それだけでは足りなくて、それにプラスして、日々の作業進捗であれば、自分はこう考えてこういう結論になっていることの報告をします。また、お客様との打ち合わせ結果の報告であれば、お客様はこのような考えを持っているのでは、といった内容についての報告をします。ソフテックでは単なる目に見える報告だけでなく、暗黙知の報告をすることで、深く情報を共有することを社員一人一人に徹底しているといった点が特徴的だなと私は感じました。

私は今まで、自分がどのように考えているかを日報や報告書で記載したことも見たこともあまりなかったため、初めは「?」という状態でした。実際に先輩社員のメールを見ると、目に見えない情報が記載されていると臨場感があって、内容がよくわかるといったことを感じました。また、考えが記載されているので、こういう考えを持った人だなということがわかり、社員同士の一体感にもつながると感じました。

また、ソフテックの日報報告は読む人にとってだけでなく、実際に報告をする側にも効果があります。私の場合、自分の考えは今まで頭の中にしかなく、それを紙に書いたり、パソコンに入力したりすることで、目に見える状態にすることはほとんどありませんでした。そのため、自分はなぜこの行動をとったのか、この行動をとった根拠は何なのかの記憶が薄れることがありました。こういう状態になってしまう理由は自分自身の行動の意識が薄いからだと思います。思いつきで行動するとよくこの状態になります。

ソフテックの日報報告では自分自身の考えも報告するので、普段は頭の中にしかない、なんとなくぼやけた自分自身の考えが自然と整理されていきます。また、日々報告するので、過去自分が何を考えどう行動しているのかが一目瞭然になります。ソフテックの先輩社員たちはこれを日常的に行っているので、会話をしていても、論理的であり、また、会話の筋が通っているなと感じます。

日報のフォーマット
図1. 日報のフォーマット(日々の進捗用)

(2) 5S

ソフテックには5S推進室があります。5Sとは整理・整頓・清潔・清掃・躾の頭文字Sをとったものです。ソフテックにおける5Sの活動については、(第24号 2006年8月23日 現場の声編「5Sについて」)に詳しく記載されていますので、そちらを参照ください。この5Sの活動として、私が一番特徴的だと感じたことは挨拶になります。

ソフテックへ来社された方はご存じのとおり、お客様に対し、社員一同で挨拶します。これについての詳細は(第148号 2011年10月19日 現場の声編「ソフテックの挨拶の取り組み」)を参照ください。ソフテックでは「日本一あいさつのよいソフトハウス」を目指しており、本社では週に1度挨拶運動を行って各社員の挨拶を評価しています。私は今まで、自分自身の挨拶が受けた側にどのような印象がもたれているかについて、あまり考えたことがありませんでした。そのため、このように、客観的に判断してもらえることは自分にとって良いことだと感じました。挨拶だけでなく、自分の行動が受け手にどのようにとらえられているのかについても考えさせられるきっかけになりました。

挨拶の取り組みとして、入社時や退社時にも大きな声でしっかりと挨拶をします。挨拶が大事であるとは知ってはいましたが、実際に大きな声で挨拶をしっかりすると、気持ちが切り替わることを実感しています。そのため、メリハリをつけることができ、朝からスムーズに仕事を開始することができています。

また、私は今まで5Sというものを知らなかったので、ソフテックへ入社してから家でも5Sについて気をつけるようにしています。今まではしょうがなく掃除するかといった気持でしたが、気付いたらすぐ掃除といった風です。おかげさまで家がきれいになり、以前より快適に生活ができています。

(3) SAMSグループ

ソフテックでは数人単位で社員をSAMSグループというグループ分けをしています。SAMSグループとはSoftech Ameba Management Systemの略になり、Amebaは京セラのアメーバ経営に由来するものです。このSAMSグループの特徴は、ソフテックという会社をブレークダウンし、数人単位のグループにし、各グループがあたかも1つの会社としてみなせるようにしたものになります。これにより、各グループリーダに経営者としての感覚が身に付きます。

また、数人単位のグループであるため、自分の考えがダイレクトに反映され、よくするためにはどうすればよいのかといった考えを持つ癖ができます。SAMSグループの打ち合わせでは、会社の売上目標を達成するために、自グループの売上をどうするかや、過去に発生した問題を題材としてこれと同じ問題を発生させないためにどうするかなどをテーマとして、各社員がそれぞれそのテーマについて検討し、議論を行っています。このため、ソフテックの先輩社員たちは会社の業績のためにどのような貢献できるのかの意識が高いと感じました。ソフトウェア開発技術だけでなく、経営者としての感覚を養えるといった会社は少ないのかなと考えています。

3. ソフテックに入社して感じたこと

ソフテックには上記以外にもたくさんの特徴がありますが、それはソフテック社員の成長を促し、お客様によいソフトウェアサービスを提供し、そして社会に対して貢献していくといった基本理念のもと行われています。そのため、ソフトウェア開発会社としては珍しく、派遣業務を基本的にせず、受託開発をメインとしていて、社員を自社内で育てています。ソフテックの先輩社員の皆さんとは、まだ一緒に仕事をしたことは少ないですが、日報の報告等を見ると、しっかりしているなと感じています。自分も早くソフテックの良いところを吸収し成長していきたいと感じました。

4. 最後に

まだ私はソフテックに入社して間もないので、まだソフテックについて知らないことが多々あります。そのため、上記の内容はまだソフテックの一面になります。ソフテック先輩社員の皆さん方の姿を拝見し、自分に足りない点、改善していくべき点が多々明らかになってきましたので、それを今後の課題としていこうと考えています。

拙い文章ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。

(S.O.)


関連ページへのリンク

関連するソフテックだより

ページTOPへ