HOME > ソフテックだより > 第412号(2022年10月19日発行) 現場の声編「ソフテックに入社して 〜これまでの対応案件と課題〜」

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ソフテックだより 第412号(2022年10月19日発行)
現場の声編

「ソフテックに入社して 〜これまでの対応案件と課題〜」

1. はじめに

私は2021年7月に第二新卒採用でソフテックに入社し、現在入社2年目の社員です。大学では数学を専攻していましたが、コンピューター関係のことは学んでいなかったので毎日勉強の日々です。
前職は販売職でしたのでソフト開発未経験の方のご参考になればと思い、これまでの対応案件についてお伝えしたいと思います。どんな仕事をしているのかイメージしていただけたら幸いです。

2. これまでの対応案件

入社してから1か月ほどは研修として電卓アプリの作成を行い、それからは実際の案件に携わってきました。
その中から2つ紹介したいと思います。

2-1.シミュレーションツール作成

最初に携わったのは、設定ファイルを読み込んで表やマップを表示するシミュレーションツールです。マップにある画像を回転させる機能や2点の座標から向きを計算する機能などがあります。
実際のツールとは異なりますが、マップは図1のような画面です。青の点は自由に位置の設定ができて、赤の矢印が青の点を向くように角度の計算を行います。

図 1.テストクリップによるICのショート
図1.  シミュレーションルールのマップ機能

いきなり作るのは難しいと思うかもしれませんが、上司が段取りを決めていて私はそれに従って作業を進めることでスムーズに作成ができました。
具体的には、私は最初に画像を回転させるツールの作成を依頼され、画像の中心で回転させることや角度の入力ができるようにしました。その後、シミュレーションツールに先ほど作った画像を回転させるコードを入れると、シミュレーションツール内で画像を回転させることができました。
というように、できるだけ作業が単純になるように上司に調整をしてもらっていたと思います。
また、これは適性を見て仕事を割り振っているからだと思いますが、画像の回転には三角比を利用したり、マップ作成や向きの計算をしたり、私の数学の知識が役に立ったと思います。

2-2. サーバー更新

現在はサーバー更新の案件に携わっています。そのサーバーにはデータベースやアプリケーションなどが入っていて、お客様が商品研究で利用します。全部で1年半をかけての大型案件です。
私はどんなことをやっていくかというと
・機器やOS、ツールのバージョンが変わり、それらが以前と同じ手順で動くかどうかなどセットアップ手順の確認
・アプリケーションの改修
・新サーバーの設置、動作試験
などです。

図 1.テストクリップによるICのショート
図2.  構築予定のサーバー DELL PowerEdge R750

3.  学んだこと、これからの課題

3-1. 先行検討

2-1では上司が段取りをしっかり決めていたことを書きましたが、実現したいことを切り分けて、順番など検討することがとても大事だと気づかされました。作業前に事前の検討を行っておくことをソフテックでは先行検討と呼んでいて、とても大事な考え方です。
電卓アプリを作っていた時はなかなか考えがまとまっていないまま作り始めてしまい、思ったように動かないことがありました。何回もフローチャートを書き直して複雑な構造になっていたので、最初に丁寧に設計できていればよかったと思います。

3-2. システム全体を把握すること

サーバー更新の案件が始まる前に別の案件でアプリケーションの改修をするなど、システム自体には少しずつ関わっていましたが、とても大きなシステムなのでアプリケーションやサーバー構成についてなど全体を把握することは難しいです。
メインのアプリケーションではたくさんの工程や用語があり、実際に何をするためのものなのかなど運用についても理解する必要があります。
サーバー構成は物理サーバー、仮想サーバー、UPS、NAS、HUBなどたくさんあります。それぞれ役割に応じたセットアップが必要ですし、複数のアプリケーションを入れたりすることもあります。

これまでの作業を通じて少しずつですがシステムの理解が深まってきました。今は先輩社員と一緒に対応していますが、いずれはメインの担当として対応できるようになりたいと思います。

3-3. 認識違いに気を付ける

認識違いから誤った方向に進んでしまい、作業が戻ってしまうということがあります。
例えば、ある指示を受けて作業を行う時にその方法が間違っていて作業が無駄になることや、問題が発生した時の対処として誤った選択を取るというようなことです。
しっかり考えて作業をしているつもりでも知識不足、判断ミスなどから起こってしまいます。

対策としては報連相を意識したいと思います。明確な指示ではなかった場合は自身で解釈した作業で問題がないか質問をして確認を取るようにする、問題が起きた場合は画面のスクリーンショットをとっておきすぐに相談したりなどです。
また、報告について何を書くかというのはとても難しいです。細かく書きすぎると重要なことが伝わりにくい。簡潔に書きすぎると何をやっているのか分かりません。
私は理解したことを反復するという意味も含めて報告はたくさん書くように注意して、だんだんとまとまった報告が書けるようになりたいと思います。

3-4. 知識をつける

3-2でシステムの理解が必要と書きましたが、もっと基本的なところで知識不足だなと感じるところがあります。まずは今秋にある基本情報技術者試験の合格を目指していきます。

4. おわりに

まだまだ技術者としてはこれからではありますが、この1年間で大きく成長することができました。これからもっと良い仕事ができるように精進したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。

(Y.N.)


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