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HOME > ソフテックだより > 第24号(2006年8月23日発行) 現場の声編「5Sについて」

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ソフテックだより 第24号(2006年8月23日発行)

現場の声編

「5Sについて」

1.初めに

ソフテックにおいて、今年の3月に、5S推進室が設置され、5Sの活動が開始されました。推進室の設置にあたり、私は室員の一人に任命されて、活動を始めて約5ヶ月になります。そこで、5Sの意味や今までの活動内容、活動において見えてきた問題点などを書いていきたいと思います。

2.5Sについて

5Sとは、「整理(Seiri)」、「整頓(Seiton)」、「清掃(Seisou)」、「清潔(Seiketsu)」、「躾(Shitsuke)」のことです。これらの一つ一つの言葉は、日常生活において、よく耳にする言葉だと思います。しかし、これらを「5S」としてみるときには、一般的な意味とは異なってきます。それぞれの5Sとしての意味は、以下のようになります。

「整理」
必要なものと不必要なものを区別して、不必要なものは処分すること。
「整頓」
必要なものをすぐ使えるように、身の回りを整えておくこと。
「清掃」
職場および身の回りをきれいにすること。
「清潔」
3S(整理、整頓、清掃)を維持すること。
「躾」
決められたルールを守ること。

5Sは、企業経営において重要な土台となるものです。5Sを行っていくことで、生産効率のアップ、事故の防止などに役立ちます。ソフテックはソフトウェアの開発を手がけていますが、ソフトウェア開発においても、5Sのもたらす効果は大きいと考えています。例えば、ソフトの不具合の防止、コーディング作業の効率アップに役立つものと考えています。また、ソフテックは、組み込みソフトの開発を行っている為、基板を使用することが多いです。そのため、機器の故障や事故についても、未然に防ぐ為の対策を行っていかなければなりません。5Sは他の業種と同様に、ソフトウェア開発にとっても必要な方策となります。

3.活動を始めてみて
(1) 室員に任命されて

初めに、自分が5S室員に選ばれたときは、「なぜ自分が?」という気持ちが強かったというのが本音です。理由としては、「5Sをやることにどれほどのメリットがあるのか」という疑問があったからです。「社内がきれいじゃないよりは、きれいな方がいいだろう」と簡単にしか思っておらず、また、「選ばれたからには、やるしかないか」といった気持ちでいました。

(2) 5Sの勉強を開始して

5S推進活動を行っていくにあたって、まず私自身が、「5Sとはどういったものか」ということを学ぶ必要がありました。それは、5S推進に携わるまで、私自身も5Sと言うものを全くといっていいほど理解できていなかったからです。5Sについて勉強する前は、「身の回りをきれいな見栄えにしていれば良い」、「清掃さえやっていれば良い」といった意識しかありませんでした。5Sをちょっとした整理整頓と清掃作業程度にしか思っていなかったのです。しかし、5Sの本来の意味を知ってからは、社内で今まで何の疑問にも思っていなかったものが、不自然に見えるようになってきたのです。

(3) 見えてきた社内の問題点

私が、5S推進活動に携わってまず行ったのが、社内の5Sチェックシートの作成です。このチェックシートの内容は、社内のスペースや物に対して、チェックしなければならない項目をリストアップして表にしたものです。以下のような表になります。

このような表を作成するにあたり、まずどんなチェック項目が必要か、社内全体の状況を見てまわる必要がありました。そこで見えてきた問題には、

  • すぐに必要な書籍やメディアが取り出せるように整頓されていない棚。
  • 色々なケーブルが混ざっているクリアケース。
  • 動作するかどうか不明なまま保管されているPCや周辺機器。
  • 汚れている壁。

といったものがありました。さらに、チェックシートを作成後、それを使って細かく社内のチェックを行ってみると、他にも問題のあることが挙がってきたのです。これらの問題は、普段社内にいるだけではあまり気にとめないようなものばかりでした。

  • CRTの後ろにたまっている埃。
  • 棚にうっすらとのっている埃。
  • 中身のないダンボール。
  • 書けなくなっているホワイトボードマーカー。
  • 中の紙パックが一杯になっていても、そのまま使用されていた掃除機。
  • 中身が雑然としている掃除用具入れロッカー。

実際、ぱっと見ただけだと、きれいになっているもの、見栄えの良いものも見受けられました。5S活動を行う前ならば、「この程度のことで・・・」と感じてしまっていたと思います。

「掃除用具入れロッカー」

[改善前]
写真:改善前
[改善後]
写真:改善後
(4) 整理整頓の基準は難しい

チェックを行うようになって、困ったことの一つに、「チェックの判断基準が明確にならない」ということがありました。具体的には、次のようなことがありました。
「机上の資料や書籍はどのように置けば整頓されていると言えるのか?」という話が挙がりました。当初は、見た目の判断で、感覚的に「これは整頓されているだろう」、「これではダメなのでは?」としていました。しかし、明確な基準がなかったことで、どちらとも判断がつかないような机があったときに、困ってしまいました。その時に、見た目だけで、資料が整頓されていないと判断したことから、「この机の、どこが、どういう風に整頓されていないの?」ということになりました。ここで、5Sにおける整頓がどのような意味であるかを参考にしました。「必要なものをすぐ使えるようにしておくこと」が整頓の5Sにおける意味です。このことから、資料を積み上げているものはダメと言う風にガイドラインをひきました。いくら見た目がきれいでも、資料を積み上げているだけでは、必要なときにすぐに取り出せないと思ったからです。その後は、積み上げてあるだけの書籍や資料は全てNGとして、ブックエンドなどを使って立てて、すぐ取り出せるレイアウトにするように、お願いするようにしています。

また、次のような問題もありました。
「机の上には、仕事とは関係のないものを置いてはいけない」というガイドラインをひきました。それまで、机の上に、清涼飲料のおまけやキーホルダーなど、業務上関係のないものが目に付いていたからです。さらに、「個人で持ち込んだ観葉植物もダメ」というガイドラインを引きました。植物も仕事には必要ないものだと思ったからです。しかし、一部の社員から、「そこまでするのは、やりすぎなのでは?」という不満が挙がりました。言い出した本人である私自身も、「やりすぎたかもしれない。これでは、5Sを通じて雰囲気が殺伐としてしまう」と考えました。しかし、ある5Sの本には、「5Sをやるには心を鬼にしてやる必要がある」と書かれていました。また、別の本には、ある企業の社員帰宅後のまっさらで何も置かれていない机の写真が載っていました。5Sを成功させるためには、そこまでやる必要があると感じ、今回の自身の決断は正しかったと考えるようにしています。

(5) 清潔が難しい

清潔とは、「3S(整理、整頓、清掃)を維持すること」を言います。一度改善を行っても、それを維持できなくては何の意味もありません。次のようなことがありました。
社内の荷物を倉庫に移動する際に、ケーブル類を種類ごとに分別してクリアケースにまとめて入れておくことにしました。これは、もともと、ケースには「電源ケーブル」といった具合に入れるものが明記されていたにも関わらず、色々なケーブルや器具が混在して入れられて、放置されていたものです。荷物移動は、いい機会だということで、これらを分別して改善するようにしました。しかし、ある時ケースの中を見てみると、何故か殺虫剤のスプレー缶が入っていました。ちょっとしたことですが、「何を考えてんだ。これでは、もとの汚い状態にもどってしまうに決まっている」と腹が立った瞬間でした。それと同時に、維持することの難しさを感じました。

4.今後について

ソフテックの5S推進室では、現在、5Sに関するスローガンと目標を掲げて、それを目指して活動を行っています。5Sの本格的な推進活動はまだスタートラインに立ったばかりです。活動を始めてから、細かい問題がたくさん出てきて四苦八苦していますが、改善されているものが少しずつ出てきて、見た目の効果はでてきているように感じています。ソフトウェア開発に対しても、必ず良い効果が出てくると信じています。まだまだ改善していくべきことが多いですが、最終的には、誰が見てもきれいな社内にすること、そしてそれを維持していくことを目指して、5Sが社内全体に深く浸透していくように、尽力していこうと思っています。

(S.N.)


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