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HOME > ソフテックだより > 第52号(2007年10月17日発行) 現場の声編「ソフテックにおける5S活動」

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ソフテックだより 第52号(2007年10月17日発行)

現場の声編

「ソフテックにおける5S活動」

1. 入社時の衝撃

私は4年ほど前にソフテックに中途採用で入社しました。
今ではだいぶ会社にも慣れまして、ソフトウェア構築の他に八戸事業所勤務において5Sを推進する委員の一員としても活動を行っております。
今でこそ言えることですが、5S活動が実施される前のソフテックは若い人材がたくさんいることと比例して、躾・モラルに大変問題がありました。
私が入社の面接に初めて新宿本社事業所を訪ねた時や、入社後に勤務先である八戸事業所に初出社したときは本当に驚いたものです。
例えば、以下のような事例が見受けられ、誰もそれを異常と感じていないようでした。

(1)
上に書類の平積みしている。ちょっとだけならまだしもA4の紙を広げることも出来ないほどスペースを無くしている。
私はこれを見て「これでは机で書類を書くこともできない。本当に仕事になっているのだろうか?」と感じました。
(2)
机におもちゃが整然と並んでいる。
私はこれを見て「この社員は会社に遊びに来ているのだろうか?お客様が来たとき恥ずかしくないのだろうか?」と感じました。
(3)
会社の電源から個人の携帯へ充電。
私はこれを見て「普通そんなことしたら怒られるはずなんだがこの会社では問題になっていないのだろうか?」と感じました。

自分がこれから入社する会社ですからこのような事態を目にして、驚きもしましたし不安にもなりました。

2. 経営理念と5S活動の開始

そんな中、私の入社後しばらくして5S活動が開始されることになりました。
それはソフテックに経営理念・人事理念が導入されたことと密接な関係があります。
ソフテックの人事理念に「整理・整頓・清潔・清掃を心がけ、規律を守る人」というのが掲げられ、その指導・教育を会社全体で行って行くこととなったのです。
私はその係にアサインされ、以降はずっと5S委員として3年ほど活動しています。
係にアサインされた当初は本当に悩んだり、葛藤したりしました。

  • 実際に理念を掲げても行動が伴わない会社や、5Sが結局浸透しない会社が多い中、本当にソフテックに5Sが浸透するのだろうか。
  • もともとがあんなに酷かったのに無理なんじゃないか?
  • 誰も中途採用の私の話など聞いてくれないのではないか?
  • どうやったらいいんだろうか?何から始めようか?

なにしろ私自身が5Sという言葉も知らなかったのですから、そこから勉強する必要がありました。
5S関連の書籍数冊を読んで、各個人の机の整頓状況を定期的に点検することを試してみることにしました。
なぜなら、入社以来一番気になっていたからです。

3. やはり批判や抵抗あり

当然のことながら、新しいことを始める場合に必ず批判や苦情の類がたくさん来ます。
ソフテックにおける5S活動もそうでした。
次のような話もよく耳にしました。

  • こんなことはパートにやらせればいい。単価の高い社員がやることではない。
  • こんな片付けをして生産性がどう上がるのか。
  • 5S活動にかかっている工数が無駄。
  • 5Sの点検でいろいろ指摘を受けるがどのような基準なのか?

5Sというものは簡単に数値化したり、即効性のある効果を説明するのは難しいです。私自身もそうですがなかなかうまく説明が出来ません。
ソフテック社員はソフトウェアのエンジニアですからみな理屈好きです。というよりは理屈や数値で説明できないことは信じませんし、なかなか実行してくれません。
私は本当に困ってしまい、「やっかいな役だなあ。いっそ係から外してもらいたいなあ」と考えたことも何度もありました。
自分自身でいろいろ勉強して完璧に理論武装しようと考えたこともありましたが、それだと変な理屈の応酬になりそうなのと、気が休まらないこと、自分がつまらない人間になりそうな気がしたので止めました。
結局どうすることにしたかというと「とにかく批判・苦情に耐え、聞くべきところ聞き入れ、とにかく活動を続けながらみんなの雰囲気が変わるまで待つ。」ということにしました。

4. だんだんと改善の積み重ねが見えるように

活動を続けて3年になりますが、活動を始めた当初と比べると変化が出てきました。
まず5S委員の人数も増え、研修会を実施するようになりました。
研修会では、次のようなことを実施します。

(1)
5Sそのものについての勉強・発表
(2)
活動内容について、改善点や新たに実施すべき事項の検討
(3)
期ごとの活動目標・スローガンの決定

これによって5S委員内の結束が強まり、委員ひとりひとりの活動への取り組みも少しずつ前向きになってきました。
また社内の整理・整頓・清掃状況についても、やはり効果が見えるようになってきました。
個人の机からは積み上げられた書類やおもちゃが消え、きちんとした作業机になりました。
改善度合いは個人によって異なるところはありますが、全員に何らかの改善の成果がみられるようになりました。
公共のエリアについても少しずつですが整理・整頓がすすんで、良くなってきています。
例えば、倉庫は1年に1回全員で整理をすることで物品を定期的に廃棄し、本当に必要なものを保管できるようになりました。
(それまでは倉庫に空きがないからという理由で整理整頓に消極的な社員が結構いました。)
また、玄関については何年も放置されていた傘の山を整理して適正な本数にし、見栄えも良くなりました。
それまでは、不要な傘がたくさんあって汚い状態になっていても社員全員がそれに慣れてしまっており、疑問を持つ人すらいませんでした。

傘立て(改善前)
傘立て(改善前)

傘立て(改善後)

傘立て(改善後)

デスク下の配線(改善前)
デスク下の配線(改善前)

デスク下の配線(改善後)

デスク下の配線(改善後)

少なくとも今では私の入社当時のような酷い状況は無くなり、体裁は整ってきたように思います。
本社事業所では、お客様に整理整頓の状況を褒めて頂いたりしました。
私が入社した直後の状況を考えると奇跡と言えるでしょう。

5. 今後5S活動について

今までの活動の成果で何とか職場としての体裁は整ってきましたが、今後の活動ではそれをもっと進めてこうあるべきという状況に近づけて行きたいと考えています。
それに1つ大きな壁を越えなければならないような気がしています。
私が考える壁というのは「ソフテック社員全員の意識を大きく向上させること」です。
これが無い限り、今以上の5S活動の進展を望むことが難しいと考えております。
大変に難しい課題で、自分も具体的にどのようにしたらいいのか分からず困っています。
ともかく全員で一緒に何かをやってみたらいいのではないかという漠然とした考えしか浮かんでいません。

6. 5S活動にゴールなし

最近、5S活動というものの本質が分かってきたような気がします。
毎週の点検で×がいくつあったとか、何点だったとかそのような小さいことでは無いのだと思います。
5S活動の本質は、社員の躾・教育・人材育成です。また社風の改善も本質だと思います。
掃除や整理・整頓や挨拶で本当にそんなことが出来るのだろうかと疑問に思う人の方が多いでしょうが、それは本当に可能なのだと私は思っています。
例えば整理が出来るようになるだけで、その人の決断力は向上すると私は考えています。
なぜなら、不要なものを捨てるという行為には決断がいるからです。
例えば整頓が出来るようになると、その人は仕事の段取りがうまくとれる人になると思います。
なぜなら、道具を使いやすく整頓するには、作業の流れを理解し、頭の中でそれをシミュレーションしてみることが必要だからです。
人の内面を5Sの状態を通して見ることができ、5Sを徹底することで人の内面が変えられるだろうと私は思うようになりました。
今後は5S活動を通じて、ソフテック社員全員の人間力を向上させ、すばらしい会社にしたいと思います。

(T.S.)


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