一般的にデータベースと呼ぶと、SQL等のリレーショナルデータベース (以下、RDBと略) のことですが、Notesは文書型データベースの形式を持ちます。
RDBは、整合性を持った表の形式(定型データ)を持ち、そういった定型データの蓄積・解析を行うデータベースのことです。
定型化したデータ(一定の規則性を元に分類されたデータ)の解析に向く反面、柔軟性が必要な文書データの管理は難しい傾向があります。
それに対して、Notesは文書を蓄積していく形式であり、定型化しにくいデータをそのまま保存して管理するデータベースです。
定型化しにくいデータをそのまま管理できる反面、RDBのようなデータの解析は難しい傾向があります。
また、Notesはデータベースやインターフェースが一体化しているため、それらを連携させやすく、ワークフロー処理に向きます。
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Notes |
RDB |
| データ構成 |
柔軟性を持った文書蓄積型データベース |
2次元で整合性を持ったリレーショナルデータベース |
| 定型データ解析 |
△ |
○ |
| 文書蓄積管理 |
○ |
△ |
| データの柔軟性 |
○ |
△ |
| 整合性 |
△ |
○ |
| トランザクション |
△ |
○ |
| 向くもの |
文書管理、ワークフロー |
定型データ解析 |
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表1.NotesとRDBの違い |
Notesはデータ解析処理に向きませんが、NotesPump や DECS(Domino Enterprise Connection Services:ドミノ基幹連携サービス)と呼ばれる機能を使うことでRDBと連携を取ることができるため、Notesの短所を補ったシステムの構築ができます。
これらのRDB連携機能を使えば、「入力インターフェースやワークフロー等をNotesで実装し、データ解析等をRDBで実装する」というお互いの利点を生かしたシステムを構築可能です。
1.必要なシステムを構築できる
Notesに最初から提供されていたデータベース(会議室など)だけではなく、必要なデータベースを自社で開発することができます。これによって、業務に必要なデータベースを自分で構築することができ、効率的な作業が可能となります。
複数のデータベースと各ユーザー毎のメールを連携して動作するように構築することで、煩雑な工程を一連のワークフローとして処理ができ、業務の効率化を行なうことができます。
ワークフローとは複数の人が関わる業務作業を一連の流れとしてルール化したものです。
例えば、 ソフテックでのワークフロー処理の例として、購買処理、交通費の精算処理、見積承認処理、稟議書申請処理等があります。
次の図は、ワークフローの一例を図解したものです。
このように、一連の処理を一定のルールに従って処理することができます。
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図1.ワークフロー例 |
2.データベースのレプリカ(複製)を使える
通常はNotesサーバー上にあるデータベースを使用しますが、レプリカ(複製)という機能を用いて別のパソコン(出張用パソコン等)上に同じ内容のデータベースをレプリケートすることができます。(この作業をレプリケーション、作成したデータベースをレプリカデータベースと呼びます)
このレプリカデータベースは、サーバーと通信できない環境でも、サーバー上で編集しているのと同じように編集できます。
その後、サーバーと接続できるようになったら、再びレプリケーションすることで「パソコン上で自分が更新したデータ」と「サーバー上で他の人が更新データ」の差分データをやりとりを行い、データの同期を取ることができます。
このレプリカ機能を利用すれば、出張等で通信環境がないところでもデータベースを扱うことができるため、効率的な作業ができるようになります。
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図2.Notesのレプリカ |
3.セキュリティを確保できる
それぞれのデータベースに、それぞれのユーザーの利用権限(ACL:アクセス制御リスト)を設定できます。
ACLには、管理者/設計者/編集者/作成者/読書/投稿者/なしの7種類があり、この設定によって細かい制御ができます。(各権限の詳細は以下の表を参照ください)
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| |
管理者 |
設計者 |
編集者 |
作成者 |
読者 |
投稿者 |
なし |
管理情報やACLの変更 DBの削除 |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
| 設計の変更 |
○ |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
| 文書の編集 |
○ |
○ |
○ |
△ |
× |
× |
× |
| 文書の削除 |
○ |
○ |
○ |
△ |
× |
× |
× |
| 文書の参照 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
| 文書の作成 |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
○ |
× |
※△:作成者は自分が作成した文書のみ、編集や削除できます。 |
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表2.ACL一覧 |
例えば、一般向け会議室データベースでは全員の権限を"作成者"として誰でも使用できるようにすれば、全員が利用できる会議室データベースとなります。
機密情報が載っているデータベースでは関係者だけを"編集者"とし、関係者以外は"なし"とすれば、関係者だけが閲覧・編集できるようになり、機密情報を守ることができます。
また、Notesはデータベース、メール、Notesはサーバー/クライアント通信等で暗号化を行なうことができます。
これらは、ユーザーが特に意識することなく暗号化を行なえ、セキュリティを向上させることができます。
ソフテックでは、様々なデータベースを自社で開発・構築し、運用しています。
また、業務報告書等もNotes上で報告するシステムとなっているため、各担当者が作業状況を把握しやすくなっています。
このように色々な業務に至るまで全面的にNotesを利用しております。
その中の開発・構築例として、「出張精算申請データベース」と「ソフトウェア製品出荷管理」を以下に掲載いたします。
1.出張精算申請データベース
出張費の精算を行なうデータベースです。
財務関連のデータベースと連携しており、このデータベースで出張清算処理を行なった申請は財務関連のデータベースに伝票として取り込み、財務処理のデータとして処理することができます。
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図3.出張精算申請データベース |
2.ソフトウェア製品出荷管理
出荷したソフトウェアのバージョン管理を行なうデータベースです。
それぞれのバージョンにおいて、出荷ファイル、開発データ、確認・テスト資料等の情報を管理します。
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図4.ソフトウェア製品出荷管理データベース |
| 上記2つの例以外のデータベース例は以下の通りです。 |
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稟議書管理、購入依頼・注文管理、給与明細通知管理、財務処理システム、生産実績表作成ツール、メルマガ配信管理、DB情報収集、DB容量監視・バックアップシステム、引合情報管理、受注情報管理、案件対応データベース(仕様管理、開発検討会議室、改善仕様検討、不具合管理)、勤務状況管理、顧客管理、備品管理、出張予定管理、来客予定管理、物品貸出管理、研修向け報告・管理、メール予約配信、ユーザー情報管理、報告書、掲示板 |
※開発済みのNotesデータベース開発実績を、Notes開発実績として掲載しています。
詳しくは
Notes開発実績を参照ください。
ソフテックでは自社で使用するデータベースの構築・開発はもちろんのこと、受託によるデータベース構築・開発も承っております。(
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