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HOME > ソフテックだより > 第188号(2013年6月19日発行) 現場の声編「アメーバシステムによる業務改善」

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ソフテックだより 第188号(2013年6月19日発行)

現場の声編

「アメーバシステムによる業務改善」

1. はじめに

ソフテックでは、SAMSと呼ぶシステムを使用しています。
SAMSはグループウェアLotus Notes上で運用され、日々の各種手続きを統合し、インターフェースを一元化することでより利用しやすい環境となっております。
SAMSにより、組織上のグループの予定を管理、実績を集計し、任意に確認することができます。
また、SAMSグループ(※1)構築し、それぞれが自覚を持つことで、日々のソフトウェア開発業務だけではなく、5S等、色々なことも一丸となって進めています。

私はNotesデータベース開発に携わっており、SAMSにも開発担当者として関わりました。
今回はSAMSとは何か、その目的、および何ができるかなどを自分の立場から見たことも含め、取り上げたいと思います。

2. SAMSとは

SAMSとは「Softech Ameba Management System」の略です。
Amebaは京セラのアメーバ経営に由来します。SAMSはそのアメーバ経営の仕組みを参考とし、自社のシステムに組み入れたシステムです。
京セラのアメーバ経営ではグループ単位での売買や実績の管理を行います。SAMSでは個人レベルまでの管理を行うシステムとなっています。

SAMSは2008年末に運用を開始し、それ以後は日々改善を加えながらよりよいシステムとして改良を加えています。

3. SAMSの目的

SAMSの目的はアメーバ経営に近いものがあり、次の内容となります。

(1).部門別採算制度の確立 (=透明性の確保)

グループあるいは個人の採算を見ることができます。
ソフテックでは正社員全員がそれぞれのプロジェクトの実績やその予定を参照することができるようになっています。
会社の財務諸表も読めるようになっており、またその読み方も学習する機会があります。
そのことで会社全体、グループ、個人と、採算を多角的な視点で確認することができるようなっています。

(2).経営者意識を持つ人材の育成

社内のSAMSグループそれぞれが、あたかも1つの会社と見なせるような環境を用意し、日ごろから経営者意識を持つ人材の育成を行います。
そのために、各グループでの生産実績表(生産管理)や損益計算書を確認できるようにし、また年間予定表を作ることで財務諸表を計画し、その計画の実現に努力できるようになります。
また実行した結果、実績との差異を分析、評価結果を報告することで、改善に向けて努力しています。

(3).全員参加経営の実現

社員1人1人の業績がより正確にリアルタイムに把握できます。
究極の目的は全社員の1人1人が経営者感覚で経営に参加することの実現です。

4. SAMSによって可能な事柄
(1).SAMSグループ間で売買が可能

それぞれのグループを1つの会社と見なして、別のグループへの仕事の発注・受注ができます。

(2).受注対応にも評価することが可能

受注までの対応を行った担当者にも作業に応じた売上げを付与することができます。
自分のグループで開発を担当しない場合でも顧客からの問い合わせに応える体制が取れます。

(3).色々な切り口による実績や予定の分析・評価ができる

色々な切り口で実績や予定を確認できます。
顧客や分野等の仕事の種類による切り口、組織(全社、事業所、各グループ等)による切り口、それらを組み合わせた切り口等、色々な切り口からの分析が可能です。
グループの評価も多様な評価が可能となり、例えば売上が多いグループ、1人当たりの利益率の高いグループ、個人の業績を伸ばしているグループ等が分かるようになります。

(4).細かな設定が可能

細かい設定が可能で、より正確な実績を確認することができます。
例えば、それぞれの案件や売上毎に予測原価などを設定したり、担当者毎に単価や予測原価率などを設定することで、より詳しい実績を確認したり、実績により近い予想実績を確認することができます。

(5).時間軸による分析・評価が可能

時間軸による分析・評価が可能です。
各グループの年単位や月単位での推移や傾向等を確認し、評価に役立てることができます。

5. SAMSシステムと他のDBの連携

弊社はLotus Notesによって情報を共有しており、SAMSはそのLotus Notes上で運用しています。
SAMSは、各データベースと連携して稼働しております。
例えば、引き合い管理データベース、受注台帳データベース、製造指示テータベース、各種手続き(清算)データベース、財務処理データベース等と様々なデータベースと連携を取り、稼働しています。
それらは、ほとんどが自社で開発した独自システムであり、それらを日々改善して行くことでさらにより良いシステムと改良を加えていっています。

データベースの連携
図1. データベースの連携

6. SAMSの開発

SAMSは2007年8月に開発を開始しました。
そこから、要件を整理、設計、開発と進んでいくのですが、一時なかなか開発が進まず、滞ることになりました。
それはLotus Notesというシステムの性格(※2)の影響や既存のデータベースとの連携、より便利にするための追加仕様改善等、理由は様々でした。
結局、1年以上の開発期間を経て、2008年末に運用を開始しましたが、それからも4年間に渡って何度も改善を重ねて今のシステムができあがっています。
現在では、何十ものデータベースがそれぞれ連携しあうシステムとなっています。

7. 最後に

SAMSを導入後、あらゆる面からの分析・評価ができるようになりました。
それは便利なった反面、それだけの情報の事前準備が必要となり、一部では社員の負担も増しています。
SAMSが導入され、プロジェクトの予定を予め検討して入力しておくことが必要になったりして多少の手間は増えました。
しかし、今までは月度末に月次の情報が作成されるまで待つか、がんばって自分で色々と計算するしかなかったデータが、より多角的なデータまですぐに入手できるようになりました。
また、詳しい評価も可能となりましたので、がんばったらがんばった分だけ評価されやすくなったと感じています。
SAMSは、まだまだ完成されたシステムではなく、データ入力の負荷軽減の改善等、他にもいくつもの改善や拡張が必要です。さらなる改良を行ってまいります。

(k.O.)

[注釈]
※1
ソフテックでは社員を4〜7人単位で「SAMSグループ」というグループに分けています。なお、SAMSとはこれから取り上げるシステムを指します。
※2
Lotus Notesというシステムは文書管理は得意ですが、リレーショナル系データベース(SQL等)が得意とする計算処理は手間がかかります。

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