HOME > ソフテックだより > 第464号(2024年12月18日発行) 現場の声編「ソフテックに入社して 〜ソフテックで1年過ごして感じたこと〜」

「ソフテックだより」では、ソフトウェア開発に関する情報や開発現場における社員の取り組みなどを定期的にお知らせしています。
さまざまなテーマを取り上げていますので、他のソフテックだよりも、ぜひご覧下さい。

ソフテックだより(発行日順)のページへ
ソフテックだより 技術レポート(技術分野別)のページへ
ソフテックだより 現場の声(シーン別)のページへ


ソフテックだより 第464号(2024年12月18日発行)
現場の声編

「ソフテックに入社して 〜ソフテックで1年過ごして感じたこと〜」

1. はじめに

私は2023年12月にソフテックに既卒として入社し、ちょうど入社1年を迎える社員です。
大学では物理学を学んでいました。プログラミングは講義で触れていたものの、ほとんど身についていない状態でした。

今回は、就職活動中の皆さまとソフテックに興味を持たれた皆さまに向けて、新入社員から見たソフテックの雰囲気や、入社してからどのような環境で研修・実務を行っているのかをご紹介したいと思います。
また、プログラミング初心者が研修で感じた反省、今後の課題についてお話します。

2. 入社してからの1年間

2-1. 会社の雰囲気

ソフテックに初めて訪れた際、第一印象としてクリーンだと感じました。ぱっと見たときに「なんか綺麗だな」と感じる清潔さがあります。 入社後に知ったのですが、ソフテックでは清掃の時間を設けている他、定期的に社内の清潔さや備品が整理整頓されているかをチェックする取り組みを行っています。 これにより社内の清潔さが保たれています。
現在のオフィスの窓は床から天井まであるため、社内は明るく、外の景色を見渡せる開放感があります。
共感してくださる方もいらっしゃると思いますが、常に空が見える空間で作業ができるのは何ものにも代えがたい嬉しさがあります。

この二点により、社内で作業をしていて「息が詰まるな……」「空気が淀んでいるな……」と感じることはほとんどないと言っていいと思います。 私はソフテックのこの点がかなり好きです。

社内の窓から見える景色
図1. 社内の窓から見える景色

会議室からの景色
図2. 会議室からの景色

社内は静かです。ピリピリしているとか険悪なのかと言われると、そうではありません。 会話が全くないわけではなく、業務の質問や相談をすることは頻繁にあります。仕事に関係のない雑談は少なめで、各々自分の仕事に集中しているというイメージを持っていただければいいと思います。
私は面接時に初めてソフテックを訪れて、「研究室に雰囲気が似ている」と感じました。 会社と聞くとガヤガヤしていて、ひっきりなしに電話が鳴っていて、みんな何かを話している……というドラマのようなイメージを持っていましたが、初めて訪れたソフテックでは、皆静かに自分の作業をしていて、ほぼ全員のPC画面にはコードエディタが映っていました。 ちょうど一人の社員が上司に質問をしに行くところが見えて、質問はおそらく技術的な内容でした。皆パソコンにはプログラミングの画面が映っていて、おそらく質問の内容もプログラミングについてでした。 社員がわからないことを質問して上司から説明を受ける様子は、仕事というよりも勉強を教わっているという印象を受け、まるで研究室で教授に勉強の質問をしているときのようだ……と不躾ながら勝手な感想を抱きました。 実際には電話が鳴ることも、プログラミング以外の質問をしに行くことも多々あります。 ただ、このような雰囲気の会社もあるということ、ソフテックがそうだということが、私の入社の最も大きな決め手だったように思います。
ちなみにですが、休憩時や懇親会などでは仕事に関係のない話をすることもあるのでご安心ください。

2-2. 人間関係

本社事業所では20〜30代の社員が全体のおよそ半分を占めています。 歳の近い社員が多いと質問とまでは呼ばないちょっとしたことを聞きやすかったり、気軽な相談をしやすかったりするため心強さを感じます。 また、近い時期に入社した社員もいます。同期と呼べる人や年齢が近い人が多いと、仕事の内容は違えど自分も頑張ろうと励まされます。

ソフテックでは懇親会が年に数回行われます。 グループ(課のようなもの)の懇親会や若手社員のための懇親会が行われるため、普段接する機会が少ない社員とも話すことができます。特に何かを強制されることはありません 。お酒についても、一杯だけ飲む人や最後まで一滴も飲まない社員など人それぞれで、各々のペースで楽しむことができます。
懇親会や社員研修など適度に親睦を深める時間も設けられ、穏やかに過ごせる環境だと感じています。

2-3. 研修内容と反省点

技術的な研修についてご紹介します。
技術研修は二段階あり、第一段階はC#を用いた電卓アプリの製作を行います。 第二段階は配属グループや本人の希望により内容が異なりますが、発展的な内容としてチャットアプリやタイムカードアプリ、パラメータリスト管理など選択式課題が実施されています。
研修は用意された書籍を参考にしながら、不明点があればいつでも周りの社員に質問ができる環境で行われます。 これらの研修は単に技術の向上のみを目的としたものではなく、工数見積から設計、製作、試験という実際の業務の流れも学習できるようになっています。
電卓アプリ製作は紹介されている方が多いので、私は第二段階で製作したタイムカードアプリをご紹介させていただきます。

タイムカードアプリでは、データベース(SQL Server)に接続して従業員や勤怠記録のデータを管理することができます。データベースと非同期処理の理解を目標に製作を行いました。

タイムカードアプリ 勤怠登録画面
図3. タイムカードアプリ 勤怠登録画面

機能としては、
・勤怠登録
・パスワード照合
・従業員登録、削除
・勤怠記録の検索
を実装しました。

タイムカードアプリ 検索画面
図4. タイムカードアプリ 検索画面

他にも反省するべき点は多いですが、このタイムカードアプリ製作での最大の反省点は設計です。
え!?始めじゃん!と思われるかもしれませんが、正に始めがダメでした。
電卓アプリでは、表示する画面は電卓ひとつのみで通信機能もないため、単純にボタン機能の実装とテキストの表示さえできてしまえば問題はありませんでした。 しかし、タイムカードアプリではタイムカード画面、パスワード入力画面、従業員一覧画面など複数の画面を実装しようとしており、データベースへの接続・切断も行おうとしていました。 オブジェクト指向をマスターしていないまま作り始めた私は、クラスの持つ役割が曖昧なまま所轄外の処理を入れてしまうなど、苦労しながら実装を進めることになりました。
それを見た先輩社員から変数や関数の命名は「なんとなく」で行うのではなく役割を表すためのもの、 一つのクラスやメソッドには一つの役割を持たせるなど基本のキから教え直していただき、自分の基礎の抜け落ちを痛感しました。 複数回コードレビューをしていただき、屋根の雨漏りをツギハギで直すようにしてなんとか完成にこぎつけました。

3. 今後の課題

研修後は、CODESYSと呼ばれるソフトウェアPLCを用いての開発や、タイムカードアプリと同様にデータベースでデータ管理を行うシステム開発などを行っています。 研修と実務を通しての今後の大きな課題が以下の二点です。

3-1. 基礎固め

研修は終わったものの、まだまだ基礎固めは必要です。私が研修で使用したのはC#ですが、実務では他の言語に触れる場面も増えてきました。 ただプログラミングができればいいというわけではなく、ネットワークやアルゴリズムの知識の必要性もひしひしと感じています。 「動けばいい」「自分がなんとなくわかればいい」と考えるのではなく、「自分が教える立場になったときに先輩社員たちから教えてもらったようにできるかどうか」を考えながら学習を進めようと思います。

3-2. 作業の効率化

研修時から感じているのが作業の遅さです。単純に作業スピードが遅かったり、行き詰った原因をどうにか見つけようとしたりする内にかなりの時間が過ぎてしまいます。
作業スピードは、目標時間を設定してから作業をすることで集中して取り組むように、原因の調査は、あらかじめ一人で悩む時間を決めておき解決しなければ聞きに行くことで時間短縮を図ります。

4. 最後に

私は就職活動時、このように社員が書く記事を「会社から『印象が良くなるように書きなさい』と言われて書いているに違いない」と思いながら読んでいました。 そんな心配性な方のために書いておきたいのですが、特にそういった指示は受けていません。ソフテックに興味を持っていただいた皆さんに、できるだけ自分がお伝えしたいことを書いたつもりです。 他の記事も併せて読んでいただくと、技術的なトピック、仕事の苦労、私と同じような新入社員の声など、ソフテック社員が思い思いに文章を綴っていることがおわかりいただけるかと思います。 特にこちらのソフテックだよりは、ソフテックの長所と短所をどちらも紹介しているのでおすすめです。
"ソフテックだより第416号 現場の声編「ソフテックに入社して 〜入社2年目社員から見たソフテック〜」"
仕事をする上での苦労は勿論ありますが、今回ご紹介したようにソフテックが過ごしやすい環境であること、のびのびと働いている社員がここにいることをお伝えできていれば幸いです。
ソフテックに興味を持ってくださった皆さんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。

(M.S.)


関連ページへのリンク

関連するソフテックだより

ページTOPへ