「ソフテックだより」では、ソフトウェア開発に関する情報や開発現場における社員の取り組みなどを定期的にお知らせしています。
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ソフテックでは、グループ単位でテーマを決め、開発業務とは別のグループ活動を行っております。
私はソフテックに入社して11年目となりますが、今までいろいろなグループ活動を経験してきました。
グループ活動については、過去のソフテックだよりでも何度か取り上げていますが、今回は私が所属するグループのグループ活動「新技術習得」について紹介したいと思います。
私の所属するグループでは、新技術習得をテーマにしたグループ活動を行っています。
新技術とは、ソフテック社内で習得者がいない技術のことを言い、プログラミング言語といったソフトウェア開発に直接関わる技術をはじめとして、アジャイル開発のような開発自体の効率を高めるための技術も含みます。
年間の新技術習得数を全社目標として定めており、会社として取り組んでいます。
ソフテックは受託開発を業務にしており、新技術を習得しなければ、同じ技術を使った仕事しか対応できないことになってしまい、時代の変化から取り残されてしまうこととなります。
ソフトウェアは特に変化の激しい分野ですので、常に新たな技術に目を向け、習得し続けることが重要となります。
私の所属するグループでは、2週間に1回行うグループミーティングの中で、新技術習得に向けた取り組みを行っています。
具体的には以下の通りです。
昨年度と今年度でグループのメンバーが習得した新技術の一部を表1に紹介します
Luaスクリプト |
iOSアプリケーション開発 |
Androidアプリケーション開発 |
乙種 消防設備士 第4類 資格取得 |
Windows ストアアプリ開発 |
Windowマルチタッチ操作(WPF)を用いた開発 |
WebSocket |
HTML5, CSS3 |
ASP.NET MVC |
iPhone BlueTooth通信 |
表1. 新技術習得リスト(一部抜粋)
習得する技術は、ソフテックのソフトウェア開発業務に関連したものであれば何でもよいため、興味のあるもの選び学習しています。
私の場合には、iOS(※1)アプリ開発や、LEGO MINDSTORMS(マインドストーム)(※2)を使ったロボット制御などを過去に実施しました。
趣味と重なる部分もあり、面白さのあまりに帰宅してからもいじっています。
図1. 新技術習得に向けた自宅での学習の様子
グループ活動が仕事に直接役立った事例を紹介します。
ソフテックだより 第183号(2013年4月3日発行)技術レポート「スマートデバイス業務アプリケーション開発」で紹介した開発事例は、グループ活動がきっかけとなり受注に結びついた案件でした。
グループ全員で、iOS、Android(※3)といったスマートフォン向けのアプリケーション開発の習得を目標として取り組んでいた時期がありました。そこへちょうどスマートフォンアプリ開発の新規引き合いがあり、グループで技術習得に励んでいたことから私のグループで対応することに決まりました。
その開発は、iOSとAndroidのどちらを採用するか、提案から行う案件でしたので、グループ活動で習得した技術や、グループミーティングで情報交換した内容が大いに役立ちました。
詳しい内容は、上記リンクの技術レポートを参照してください。
自分にとって新技術であっても社内に詳しい人がいれば、教えてもらうことで最短の経路でゴールに辿り着くことができます。
これに対して、誰も知る人がいない技術の場合には、一から自分の力のみで情報収集し技術をモノにする必要があります。
情報収集は、書籍やインターネットなどがメインとなりますが、自分のやりたいことと完全に一致した手順に巡り会えることは少なく、ほとんどの場合試行錯誤を繰り返しながらの作業となります。
例えば、新たなプログラミング言語を習得する場合にも、初めに行う開発環境の構築でつまずくことも珍しくありません。
一般的に普及している技術であれば情報も多いのですが、そうでないものについては情報収集すら難しい場合もあります。
このことから、新技術習得には情報収集する力に加え、忍耐力も必要となると思います。
時間を使って習得するなら、なるべく仕事に生かせる技術を選びたいものです。
そのためには普段から新技術に対してアンテナを張っておく必要があります。
ソフトウェアの分野に関して好奇心を持つことが大事であると思います。
今回は、私の所属するグループ活動から新技術習得について紹介しました。
現在は、個人が選んだ技術習得に加え、グループ全員で取り組む新たなプロジェクト管理手法についても取り組んでいます。
これについても、またの機会に紹介できればと思います。
(M.S.)
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