「ソフテックだより」では、ソフトウェア開発に関する情報や開発現場における社員の取り組みなどを定期的にお知らせしています。
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ソフテックは現在、全社で計7つのグループから構成されており、各グループに3〜6人のメンバーがいます。私はその中で、八戸事業所の3人のグループに所属しています。
各グループでグループ活動(参考: ソフテックだより第160号 現場の声編「ソフテックのグループ活動」)を行っていますが、私の所属しているグループでは新技術習得(参考: ソフテックだより第200号 現場の声編「ソフテックのグループ活動〜新技術習得〜」)に力を入れて取り組んでいます。
今回はグループ活動を通して習得した新技術について紹介したいと思います。
新技術習得は個人で取り組んでいる内容や、グループ全体で取り組んでいる内容があります。
取り組んでいる内容について「見える化」しようということで、Trello(開発元:ATLASSIAN)という無料(制限事項あり)のタスク管理アプリをグループ内で利用を始めました。
新技術習得の他にもグループ活動内容をタスク管理することになり、以下のグループ活動内容をTrelloにタスク登録して利用しています。
分類 | 説明 |
---|---|
グループミーティング関連 | 定期的にグループミーティングや親睦会を実施しているので、その予定をタスク登録しています。 |
SAMS | SAMSで必要となるグループ内の作業をタスク登録しています。 SAMSについてはソフテックだより第188号 現場の声編「アメーバシステムによる業務改善」を参照願います。 |
ソフテックだより | 技術レポートは、グループ単位で執筆依頼があり、グループで担当者を決めて執筆します。 現場の声編は、順次、社員に執筆依頼があります。 執筆担当となった場合はタスク登録しています。 |
自己啓発推進室 | 自己啓発推進室活動(参考:ソフテックだより第272号 現場の声編「自己啓発推進室の活動と自身の心境変化」)はグループ活動とは異なりますが、グループ内に推進室員が2名いるのでタスク登録しています。 |
新技術習得 | 新技術習得に向けてやらなければならない内容をタスク登録しています。 |
表1. グループ活動内容
TrelloはWebアプリ版とスマホアプリ版があり、以下はWebアプリ版の内容です。
図1 .Trello画面
Trelloでは、画面(ボード)上へ作業の種類別にタスク(カード)を追加していきます。並んだタスクの内容や数によって、やらなければならない作業がひと目で分かります。
期限切れのタスクは日付が赤色、期限当日のタスクは日付が黄色、完了したタスクは日付が緑色です。完了したタスクはアーカイブすることで表示させないことも可能です。
グループでTrelloを利用していきましたが、作業を完了してもタスクを更新しなかったり、新規作業をTrelloに登録しなかったりと、Trelloが有効に活用されないこともありました。
グループミーティングで対策について話し合ったところ、「期限切れのタスク一覧をメッセージアプリに毎日送信できないか」という意見があがりました。手軽に実現できる方法がないかを調べたところ、Google Apps Scriptと呼ばれるGoogleが提供するサーバーサイド・スクリプト(*1)で実現できることが分かりました。
作成したスクリプトはGoogleのサーバー上で実行されますが、自分でサーバー環境を立ち上げる必要はなく、Googleアカウントがあれば無料(制限事項あり)で利用できます。
私のグループでは、社外での簡単な連絡用にSlack(開発元:Slack Technologies, Inc.)というメッセージアプリ(LINEと同様のアプリ)を利用していますが、期限切れのタスクを毎日Slackに送信するスクリプトを作成しました。
指定時間(1日1回であれば8〜9時の間といったざっくりした指定しかできませんが)にスクリプトが実行されると、Trelloから期限切れタスクを取得し、タスク一覧としてSlackへメッセージを送信します。以下はSlackで受信したメッセージです。
図2. 期限切れタスク一覧のメッセージ受信
期限切れのタスクを毎日Slackへ送信する対応を行ったことで、タスクの更新が行われるように改善することができました。
これをきっかけにGoogle Apps Scriptに興味を持ち、他にも以下のスクリプトを作成しました。
それぞれ小さなプログラムですが、技術の幅を広げることができたと思います。
現在はOpenCV(*2)を用いた手書き文字認識(OCR)についてグループで取り組んでいます。まだ成果を出せていませんが、いつかここで紹介できればと思います。
(M.A.)
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