HOME > ソフテックだより > 第232号(2015年4月15日発行) 現場の声編「入社1年を振り返って〜仕事から学んだ3つのこと〜」

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ソフテックだより 第232号(2015年4月15日発行)
現場の声編

「入社1年を振り返って〜仕事から学んだ3つのこと〜」

1. はじめに

私は2014年4月に入社し、ちょうど1年が経過する社員です。この1年間はあっという間のようにも感じますが、色々な事を経験させて頂きましたので、振り返って紹介いたします。
就職活動中の学生がソフテックでの仕事を少しでもイメージできれば幸いです。

2. この1年間で担当した仕事について

ソフテックの仕事はソフト開発が主ですが、技術部しかないということもあり、ソフト開発以外の仕事も技術部員が担当しています。売上に直結しないものでも、会社にとってとても重要な仕事となります。私自身ソフト開発も担当していますが、それ以外の仕事でも色々な経験をさせて頂きましたので、その中から「Windowsソフト開発」、「SZ20担当」、「入社前研修担当」の3つについてそれぞれ簡単に紹介します。

2.1 Windowsソフト開発

私はこの1年間で4つのソフト開発案件を担当させて頂きました。ここではその中から1つ紹介します。紹介するソフトの概要は、電子顕微鏡画像(具体的には書けないのですが)に対し決まった画像処理を行い、画像処理の結果を計測しCSVファイルに出力するという物です。画像処理はOpenCV(※1)というライブラリを使用して実装しました。画像処理というと私はかなり複雑な処理をイメージしてしまいますが、この画像処理ソフトは規模的にも大きくなく、設計を含め1.5人月程の作業となりました。
私は大学で情報系を専攻していましたが、画像処理は座学で少し勉強した程度で、プログラムの作成は全く経験がありませんでした。そのため、最初はプログラムがどんな感じになるのか想像がつかなかったのですが、ソフトのベースを上司に作成して頂いたこともあり、また、調べながら進めていくうちに次第に要領が分かってきて、なんとか完成させることが出来ました。また、画像処理ということもあり、処理速度が品質のポイントでしたが、上司と相談しながらアルゴリズムを工夫したことで、結果的にお客様から予想以上に速いと褒めて頂けました。

2.2 SZ20担当

ソフテックはソフトウェアの受託開発を行っている会社であり、基本的にすべての製品はお客様の依頼に応じて作成するカスタマイズ製品になります。しかし、いくつか例外があり、その一つとしてCAN通信モジュール”SZ20”という製品を販売しています。SZ20についてはソフテックだより131号で紹介されていますので、併せてご覧いただければ幸いです。
私は半年程前からこのSZ20の担当を任せて頂いています。担当とは何をやるのかと思われるかと思いますが、電話やメールでのお問い合わせから始まり、見積もり、製造、出荷とほぼ一連の流れを担当します。このように書くととても大変そうに思われるかもしれませんが、基本的には月に数台ペースの出荷で、たくさんの注文を頂ける月や全くない月もあります。なので、常にこの作業をしているというわけではなく、注文を頂いた時にだけ作業をしています。
とはいえ、最初に私がSZ20の担当になるという旨の話しを聞いた際は、製造の部分(FARMの書き込み)しか経験していなかったため、正直どうしようという気持ちでした。しかし、それまでSZ20の担当だった先輩社員から、”CAN通信”とは何かというところから実際の作業の手順まで丁寧に教えて頂いたおかげで、なんとか担当することができています。また、これまでのソフト開発案件等では上司を介してお客様とやりとりをするということが多かったのですが、SZ20の場合は、お問い合わせの電話や出荷のご連絡メール等、基本的に全て私が直接お客様とやりとりをするため、色々と勉強することができています。
お客様からのお問い合わせ等ではまだまだ十分な対応ができず、上司にサポートして頂くことが多いですが、自信を持ってSZ20担当と言えるように日々精進していきたいと思います。

2.3 入社前研修担当

ソフテックでは内定が決まった学生向けに入社前研修を用意しています。入社前研修についてもソフテックだより214号で紹介していますので、参考にしていただければ幸いです。
私は昨年の8月から今年の内定者の入社前研修担当をしています。これも最初に聞いた際は、入社して4ヶ月程度の新入社員が担当して大丈夫かなという気持ちが大きかったです。8月というとまだ入社して4ヶ月程度だったのでそう感じるのは仕方がなかったのかなと思います。しかし、実際に入社前研修を担当すると、研修を受けてから日が浅いということもあり、自分が入社前研修を受けていた時に意図が分かり辛いと感じた問題等を上手く説明することができたため、そういった点で良かったと感じました。
もうじき4月となり入社式です(この原稿を書いているのは3月度なため)。私が担当させて頂いた内定者の方も、無事に入社される予定です。入社式の準備などもありまだ気は抜けないですが、入社までと、入社してからも、後輩をサポートしていきたいと思います。また、研修担当の仕事を通して、私自身も教える側にたってみて初めて気づくこともあり、良い経験となりました。

3. 仕事を通じて感じたこと〜細かく正確な予定を立てて記録しておくことの大切さ〜

この1年間での仕事を振り返っていくつか紹介させて頂きましたが、ソフト開発以外にも色々と経験することができました。色々と経験できたと書くと良いことばかりに聞こえますが、色々なことを同時に効率良く進めるのは難しいと実感した機会でもありました。
その中で、効率良く仕事を進めるために私が一番大事だと感じたことは、細かく正確な予定を立て記録しておくことの大切さです。
そのように考える理由を、学生の方にもイメージしやすいように、忘年会の幹事という仕事(図1参照)を具体的な例として3つあげたいと思います。
まず1つ目の理由は仕事を細かく分けて考えることが大切だからです。忘年会の準備といっても参加人数の確認、日時の決定、お店の選定・予約、参加者への連絡等々、いくらでも細かく分けられると思います。ただ漠然とこの日に忘年会の準備をやろうという予定で留めてしまうと、なかなか手を付けるのが億劫になってしまいます。
2つ目の理由は予定を細かく分けることで先にやっておかなければならないことや、気をつけるべきことが見えてくるからです。単純に日時を決めるというだけでも、誰から予定を確認していくのか?と考えると、まず社長のご予定を伺うという仕事が考えられます。漠然とこの日に準備をしようと決め、その日にメールを出しても、すぐに返信が返ってくるとは限りません。そういったことが重なり、漠然と立てた予定がどんどん崩れていきます。
3つ目の理由は漏れがないようにするためです。いくら細かく予定を立てても忘れてしまえば意味がありません。日時を決めて連絡しても、お店の予約をしていなければ大問題です。

例:忘年会の幹事
図1.例:忘年会の幹事

ここでは忘年会の幹事を例にあげましたが、どんな仕事でも同じことが言えると思います。むしろ実際の仕事では、忘年会の幹事のように簡単にいかない場合のほうが多いかもしれません。何をすればいいのか分からない、どのくらい時間がかかるかわからない、仕事をしていると他にも色々と感じます。ただ、分からないなりに考えて予定を立てて仕事をしていくうちに、徐々にコツがつかめてきて、予定通り仕事を進めることができるようになると感じています。

4. おわりに

新入社員としてのこの1年は何もかもが新しく濃い1年間となりました。1年目だからということもあると思いますが、それだけではなく、若手社員にも色々と経験できる良い機会を与えて頂いているからだと思います。
まだまだ失敗も多く周りの方にご迷惑をかけ、サポートして頂いている毎日ですが、この1年間の反省を活かし、1人前のソフテック社員となれるよう努力していきたいと思います。

拙い文章ですが最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(Y.T.)

[注釈]
※1 OpenCV
Open Source Computer Vision Library:http://opencv.jp/

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