HOME > ソフテックだより > 第214号(2014年7月16日発行) 現場の声編「ソフテックに入社して 〜入社を決めてから現在まで〜」

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ソフテックだより 第214号(2014年7月16日発行)
現場の声編

「ソフテックに入社して 〜入社を決めてから現在まで〜」

1.はじめに

私は2014年4月にソフテックに入社した、入社3ヶ月の新入社員です。
大学では情報科学を専攻しており、主に自動制御についての研究を行っていました。
大学で情報について勉強していく中で、同じプログラミングでも実際にロボットや機械が動く”制御”に興味があると感じていました。
そこで、就職活動では”制御”の仕事ができる会社を探していたところ、ソフテックを見つけ説明会に参加しました。

その後、面接や筆記試験を経て、幸いなことにソフテックから内々定を頂きました。
しかし、同じ時期に他の企業からも内々定を頂き、どちらに入社させて頂くかとても迷っていました。
私は正直に迷っているということを採用担当の方に相談したところ、私一人の為に質問する機会を与えて頂き、そこで私は不安に思っていること等色々な質問をしました。
私の中での会社を選ぶ基準は、経営理念、会社の雰囲気、仕事のやりがい、勤務地、給料、残業代は出るのか等色々ありましたが、説明会の参加や面接等で色々な話を聞いていく中で、ほぼ全ての基準においてソフテックに気持ちが傾いていきました。
結果的に私はソフテックに入社することを決めました。

ここではソフテックに入社を決めてから現在までの経験や、感じたこと等について振り返りながら書かせて頂きます。
就職活動をしている学生の方々の参考になれば幸いです。

2.入社前研修について

ソフテックの入社前研修は、8月の内定者説明会の後から開始します。
正直に言うとその時は卒業研究もまだまだ残っているのに、もう研修が始まるのかと感じていました。また、研修と卒業研究を両立して無事に大学を卒業し、入社することができるのかという不安もありました。
しかし、今振り返るとこの研修期間はとても大事な時間だったと思います。

まずは入社前研修の内容を簡単に紹介したいと思います。
入社前研修は第一段階と第二段階に分かれ、第一段階はコンピュータアーキテクチャ、ソフトウェア開発、プログラミング(C言語)について、4冊の書籍を読み問題に回答していくというものでした。
第二段階は、C言語を使用しビットマップファイルを解析するプログラムの作成でした。
この二つの研修段階を8月から3月まで約半年間かけて取り組んでいきます。

この入社前研修が大事だったと思う理由は3つあります。
1つ目は、コンピュータに関する知識理解です。私は大学で情報を学んでいたので、少なからず理解しているつもりでしたが、研修をしていく中で忘れていることがとても多いことに気が付きました。また、私の場合は入社してからすぐにOJT(OJTとは、On-the-Job Trainingの略で、実際に職場に入り実務を経ていく教育訓練です。)に入ったため、基礎知識を再確認する入社前研修の時間がとても大切だったと思います。
2つ目は、Notesについてです。この研修で初めてNotesという、ソフテックでとても重要な役割を担っているソフトウェアを使用しました。
Notesとは、ロータス社が開発したグループウェアで、ソフテックでは社員同士の報告や連絡、仕様書や設計書等のドキュメント管理等、Notesがなければ仕事ができない程使用していて、ソフテック社員は会社にいる間常にNotesを開いています。
入社前研修では問題の回答や質問、現状報告など全てNotesで行いました。そのため、入社してからもスムーズにNotesを使用することができたと感じています。
3つ目は、報連相の習慣に慣れるということです。報連相とは、報告・連絡・相談の略で、ソフテックではこの報連相をとても大事にしています。入社前研修では課題の進捗具合や大学の状況等を逐次報告することで、報告する習慣を身につけます。そのため、入社してからも報連相を自然と行うことができたと感じています。
このようなことから、入社前研修は入社後の私自身の為になっていると感じています。

3.入社後の研修について

ソフテックの新入社員には毎年、入社後に2泊3日の研修セミナーが設けられています。私たちは入社式の次の日からこのセミナーに参加しました。
研修セミナーは公益財団法人モラロジー研究所が、千葉県の柏生涯学習センターという場所で開催する新入社員のための講座で、技術的なことではなく、社会人としての心得や、基本的な礼儀・マナー等を学びます。
また、セミナーにはそれぞれ業種や職種の異なる他の企業の新入社員の方々も参加しており、その方々とディスカッションやグループワークを行うなど、充実した時間を過ごすことができました。
私はこの2泊3日の研修セミナーを経て、学生から社会人へと気持ちが切り替わったと感じています。

4.入社してから現在まで

研修セミナー等の研修を終えてからはグループに配属され、10日間程の研修の後すぐにOJTが始まりました。
私は入社してすぐに実際の案件を担当することになったのですが、ここではその経験について書きたいと思います。

グループに配属された私は、まず研修としてマイコンとシリアル通信についての理解を深めるため、ハイパーターミナルを使用した電卓ソフトを作成することになりました。この電卓ソフトの作成には10日間程かかり、4月の中旬に終わりました。

ここで、グループの上司から実際の案件を担当してもらうことになったという旨を伝えられ、あるソフトウェア開発案件を担当することになりました。
私は入社してすぐに実際の案件を担当することに不安がありましたが、上司から「サポートするけど、責任感を持って取り組んで欲しい」と言われ、不安から頑張ろうという気持ちに変わりました。

案件の内容は、PCとマイコンとあるデバイスでシリアル通信を行い、デバイスから取得したデータをPCに表示するマイコンソフトの開発というものでした。
実際に私が作業した流れは次のようになります。

初案件の作業工程
図1. 初案件の作業工程

GW(今年は4/29、5/3〜5/6)を含む土日祝日はお休み、平日のみの作業で残業することもありませんでした。

見積もりや要求仕様書の作成は上司が行いましたが、開発計画書の作成から開発したソフトの出荷まで一連の流れを経験することができました。入社してすぐに、開発の上流工程から下流工程まで一連の流れを経験できるのは、他の企業ではあまりないのではないかと思います。
私はこの経験からとても多くのことを学べたと感じています。
その中でも特に実感したことは、「ソフト開発は一人で行うものではない」ということです。
ソフト開発というと、基本的に自分の作業は一人でパソコンに向かい黙々と作業をするイメージでしたが、今回の案件を通してそうではないということを実感しました。
設計書等のドキュメント作成では、上司から書き方を丁寧に説明してもらい、作成していて分からないことがあれば質問しました。
コーディングではエラーの原因が分からず質問し、完成したら間違っている部分等を指摘してもらいました。
このように、社内では上司とのコミュニケーションを密にとり、常にフォローしてもらうことで、新入社員ですがなんとか無事に案件を終えることができました。
また、「ソフト開発は一人で行うものではない」と感じた側面には、お客様とのコミュニケーションがあります。今回の案件ではお客様との立ち会いがありました。ソフテックの立ち会いとは、主にお客様に対して開発したソフトの動作確認や説明を行い、それに対してお客様から質問や相談があります 。ここで言う「立ち合い」とは、お客様に開発したソフトの説明を行い、お客様と共に動作確認を行う作業になります。この立ち会いの最中には、お客様から質問や相談があります。私は初めてお客様と会うことにとても緊張しましたが、事前練習や、同席してくれた上司のフォローもあり無事に終えることができました。このようにソフト開発はお客様とのコミュニケーションがあって完成していきます。

5.おわりに

入社してから3ヶ月経ち、ようやく社会人としての新しい生活に慣れてきたと感じています。
現在は次の案件に向けてC#の勉強をしています。
ソフテックは社員のマルチスキル化に力を入れているため、このように幅広く技術を習得できることもソフテックの良いところだと思います。
技術力や文章力等まだまだ未熟ですが、ソフテックや社会に対して貢献できるよう頑張っていきたいと思います。

拙い文章ですが、最後までお読み頂きありがとうございました。

(Y.T.)


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