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ソフテックではFA・PA分野関連の開発を多くいただいております。
製作したソフトウェアの動作確認を行うためにお客様の工場などに出張して試運転調整を行うことが多々あります。
私も現地試運転調整作業(現地調整作業)を多く経験している一人です。
今回は私が気をつけている現地調整作業時の心がまえ的なことを、経験談を交えて何点か紹介いたします。
図1. 現地調整時の様子
現地調整作業は、製造計画の合間での作業といった限られた時間で装置を立ち上げることがほとんどです。
そのため、事前準備として作業スケジュールの作成やその作業に必要な機器や資材の準備が重要になります。
また、作業スケジュールを作成することにより、事前に現地調整時の作業をシミュレーションすることができるため、現地での作業ミスを軽減することができますし、通信ケーブルやアナライザ機器など持ち物の忘れ物も低減することができています。
このように事前準備を行ったため、事前にミスを防ぐことができたという経験が多くあります。
私は必ず事前準備を徹底して行うように心がけています。
ソフトウェアの現地調整は作業状況が不透明になりがちです。
そのためソフテックでは社内への報告・連絡・相談はもちろん、お客様に対しても報告・連絡・相談を重視して作業状況を透明にすることを心がけています。
ある現場で、担当者はパソコンの前に座って黙々と何かの作業をしています。お客様も数時間おきに様子を見に来るが、黙々と作業をしている状況を見ては戻ってを繰り返していました。
そうしているうちにお客様がしびれを切らし、不機嫌そうに「どういう状況ですか?」と確認した結果、「試運転に必要な機材を忘れてきてしまい、別担当者が持って移動している状況」ということがわかりました。
上記はソフテックの話ではなく、ソフテック担当装置の上流装置を担当するメーカの話です。
いつまでたっても連動運転が始まらず、ソフテックもやきもきした状態でした。
当然ソフテックもその日の作業はほとんど行えず、お客様にも迷惑をかけると同時に、連動運転に関係する業者にも迷惑をかけてしまっています。
都合のよいことやうまくいっている場合は報告・連絡・相談をきちんと行えて透明性も確保できますが、都合が悪いことやうまくいっていない場合はおろそかになりがちです。
自分の為だけではなくお客様や関係業者の為に、いかなる状況でも透明性を重視して報告・連絡・相談を心がけるようにしています。
現地調整時の作業は工場にて作業を行うことがほとんどです。
工場にはその工場内での安全ルールがあり、安全教育や安全講習などでルールを教えられることがほとんどです。
身の安全にも直結しますので、真剣に教育や講習を受ける必要があります。
工場では工場敷地内を車で移動する際の制限速度を設けていることがほとんどです。
ある工場敷地内を車で移動する際に時速20kmで走行していたところ、工場内の警備員に止められ注意を受けました。
「おかしいなぁ速度は守っていたのに・・・」と思っていたのですが、この工場の制限速度は時速10kmでした。
警備員に注意を受けて、ハッ!と「時速20kmは他の工場だった」と気づきましたが手遅れです。
「どうせ以前のルールと一緒だろう」と考えて真剣に事前教育を受けなかったことが原因です。
ルールが改正されているかもしれませんし、私のように他工場のルールと勘違いしている可能性もあります。
この経験から当たり前のことでもきちんと真剣に受けるように心がけています。
工場での作業時はほとんどの場合、作業服が義務付けられています。
ですが、工場までの移動時は作業服移動もしくは平服での移動と思います。
ソフテックでは出張時は原則スーツでの移動、作業時は作業服で作業。と決めております。
出張すると、その人は会社を代表したことになるので、礼儀正しい服装での行動は相手に対しての敬意を表現するということからです。
ある工場への出張時に、作業完了後お客様と居酒屋で食事をしていた際ですが、見たことがある作業服を着た数名が大声で大騒ぎをしていました。お客様も気がついたようで「○○のところの業者だ」と言って「みっともないから」という理由ですぐに注意しに行きました。
このようにいつ誰が見ているのかわかりません。出張時には礼儀正しい服装でモラルある行動を心がけるようにしています。
作業時に限らず、出社時や退社時、朝礼時など元気のよいあいさつを心がけるようにしています。
元気のよいあいさつはお客様や関連業者へ与える印象も違います。
せっかくあいさつをするのならば印象に残ってもらえるあいさつをしたほうがよいです。
ソフテックでは行動指針にある『明朗清新』『肯定的』なあいさつを心がけています。
ソフテックでは現地調整時も「会社の代表として出張する」という意気込みを持って行動しています。
また、ソフテックは営業部隊を持っておらず、社員一人一人が営業マンとなります。
ということから、現地試運転調整は最高の営業場所ですし、アピールする場所ともいえます。
私自身も「会社の代表として出張する」「社員一人一人が営業マン」ということを肝に銘じて、現地調整時を行ってきています。
そして最低限心がける必要がある内容として2.〜6.を上げさせていただきました。
最後に一つ言えることですが、2.〜6.であげた心構えは、常日頃から意識しなければ、いけない心構えです。
たとえば日常元気なあいさつができない人は現地調整時も元気なあいさつはできませんし、常に透明性を重視しなければ、現地調整時も不透明になってしまうということです。
そのため、この心構えは現地調整時のみならず、常に心がけて行動していきたいと考えております。
以上、最後まで拙い文章をお読みいただき、ありがとうございました。
(K.N.)
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