「ソフテックだより」では、ソフトウェア開発に関する情報や開発現場における社員の取り組みなどを定期的にお知らせしています。
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私は2019年9月入社の2年目になるキャリア入社の社員です。ソフテックにはユニークな経営理念や行動指針があります。行動指針を単なるお題目に終わらせることなく、日々実践するためにどのような取り組みをしているのか、入社して1年間を振り返りながらソフテックの行動方針をご紹介させて頂きます。
ソフテックでは「道徳と経済は一体である」という道経一体思想を基に品性資本を重んじ、永続性を最大の課題と考え、「三方良し」の実現に努めています。道経一体思想を学び品性を高めていくために、ソフテックでは道経一体研修を隔月で実施し全社員が受講しています。経営理念研修を隔月という高い頻度で実施している会社は珍しいのではないでしょうか。また基本的な考えや行動の在り方を定め、日々の業務にて経営理念を実現するための4つの行動指針があります。
以下、この行動指針について、私自身が気を付けていることなどを順にご紹介します。
人生の目標は品性を完成させることにあると考え、常に感謝と反省を忘れずに品性の向上に努めています。社内のコミュニケーションはLotus Notes(現在はHCL Notes。以下、Notesと表記します)というグループウェアを中心に行われますが、Notesを使用したサンクスメールという取り組みがあり、常に感謝を表しながらコミュニケーションを取るようにしています。また5S(整理・整頓・清潔・清掃・躾)を大切にして、職場環境のみならず思考も整理整頓することにより、最善な行動を取り、自己の品性を高めようと日々努めています。
図1. 整理整頓された社内の様子
仕事においては報告の速さ、正確さを重んじ、主にNotesの日報というメッセージ機能を活用して報連相を行います。日報には日々の稼働状況や全体報告、営業や見積関連など様々な分類があり、全ての日報は社内で共有され、ナレッジマネジメントの機能も担っています。日報では迅速で透明性が高い業務連絡だけでなく、まるで隣で一緒に仕事をしているかのような臨場感ある日報が求められ、グループミーティングではベスト日報を選出し共有したりもしています。私は基本的には日報を朝の頭が整理されているときに一度出すようにし、考慮したことなどをコメントとして記載する様にしています。
ソフテックの業務の特性上、パソコンと向き合っている時間は長いのですが、人と人同士のコミュニケーションを大切に、ウェットな人間関係を築けるように取り組んでいます。コロナ禍の在宅勤務の際もNotesメッセージだけでなく、Microsoft Teamsのメッセージやオンライン接続でちょっとしたコミュニケーションも取れるようにし、勤務開始・終了と休憩開始・終了を共有し、10時と15時には対応中の業務内容をTeamsで共有していました。業務においては予実や進捗の管理などプレッシャーを感じることも多くあります。そのような状況を肯定的に捉え、建設的な感情を作り、前向きな発言や行動を選択できる様に、ソフトウェアの設計のみならず思考の設計にも努めています。
ソフトウェアの開発では小さなミスがシステムに大きな影響を及ぼしてしまうことが多くあります。そのため小さな事であっても気を抜かず、雑事においても真剣に取り組むことに努めています。「神は細部に宿る」という建築家ミース・ファンデル・ローエの言葉がありますが、製品を作り、更には作品を作り、究極には神品を作ることがソフテック社員の目標です。ソフトウェアに作り手の魂を入れ込み、その魂が永久に製品に留まって働き続けられるよう、ソフトウェアと向き合っています。また、良い魂は、良い健康状態や良い精神状態でないと入れ込めませんので、日々の体調管理やメンタルヘルス管理に気を付け、スマートウォッチのバイタルデータによる定量的なデータと通勤時の思考状態の論理性・柔軟性・現実性・実利性など定性的な面を省みる様にしています。
図2. スマートウォッチによるバイタルデータ管理
ソフテック八戸事業所には、イチイという名の木があります。成長が遅く、年輪が1年で1mmしか成長しない木ですが、頑強で雪害、寒害、霜害、風害に強く、永遠の命のシンボルとなるほどの長命です。樹齢3000年にもなると幹周は10mにも達します。ソフテックでは「イチイ経営」として、成長は遅くとも着実に一歩一歩踏み出し、寒さに枯れず、日陰に腐らない、そんな企業を目指して研鑽を重ねています。社員としても、イチイの木の様に成長していけたらと日々業務に取り組んでいます。
図3. イチイの木
(H.M.)
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