HOME > ソフテックだより > 第361号(2020年9月2日発行) ソフテックだより15周年記念号「『ソフテックだより』創刊から15年」

「ソフテックだより」では、ソフトウェア開発に関する情報や開発現場における社員の取り組みなどを定期的にお知らせしています。
さまざまなテーマを取り上げていますので、他のソフテックだよりも、ぜひご覧下さい。

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ソフテックだより 第361号(2020年9月2日発行)
創刊15周年記念特別号

「『ソフテックだより』創刊から15年」

1. 創刊から15年

2005年9月7日に「ソフテックだより」の第1号を発行してから、ちょうど15年経ちました。
創刊号で技術情報を掲載した「技術レポート」を2通お届けしたあと、第2号はソフト開発の「現場の声」をお届けしました。その後も、奇数号は「技術レポート」編、偶数号は「現場の声」編を原則にして、毎月2回発行してきました。
創刊から15年間、毎月2通以上の発行を休むことなく継続できておりますのは、ひとえに愛読いただく皆様のおかげであり深く感謝申し上げます。
本号では、この15年間を振り返り、「ソフテックだより」に対して皆様から色々な反応をいただいておりますので、いくつかご紹介します。

2. ホームページの作成方針と「ソフテックだより」の制約

弊社は、お客様から依頼をいただき、個別にソフトをつくる「請負型の制御用ソフト開発企業」です。1987年10月1日に設立してまもなく33年目を終えますが、設立時から営業部門を持っておりません。そこで、営業活動を主目的にしたホームページを1997年(平成9年)に開設しました。

開設当初のトップページ
開設当初のトップページ(1997年8月19日版)

上の図は、開設当初のホームページのトップページです。
1995年は、日本の「インターネット元年」ともいわれ、マイクロソフトのWindows95が発売され、国内でインターネットが普及し始めました。その当時は、パソコンと電話回線の間に「モデム」を入れて、必要な時だけダイアルアップ接続してデータ通信する方式でした。データの通信速度も、33.6kbpsが主流で、今と比べると比較にならないほど遅かったです。
1997年は、NTTが初めて常時接続サービスを始めた年ですが、国内の個人インターネット普及率は、まだ9.2%(総務省「通信利用動向調査」結果より)と低い状況でした。
そのような時代のホームページ開設ですから、どのような掲載内容が良いのか判らず、試行錯誤のスタートでした。また通信速度が遅いため今のように鮮明な写真や画像データを掲載することはできませんでした。

弊社では、「透明性を重視する」経営を推進してきており、ホームページに掲載する内容も、「自社のありのままの姿」を重視してきました。そのため、ホームページの制作も、開設時から外部に依頼することなく全て弊社内で担当してきました。
「自社のありのままの姿」は「社員のありのままの姿」の集まりですから、「技術レポート」にも、2012年以降は、執筆した社員の経験年数や技術習得時の苦労なども書くようにして、できるだけ執筆者の個性が伝わるようにしてきました。

ただ、弊社はお客様と秘密保持契約を結んでいますので、お客様の秘密情報に関わる内容を掲載することはできません。
結果として、「技術レポート」は、お客様から受注したシステム全体構成に関する内容や、そのエンジニアリング的なテーマを避けた、公知の基本的な技術内容となる傾向があります。また「現場の声」は、お客様との具体的なやり取りは避けた内容となっています。もっとリアリティのある、技術的にもタイムリーで先端的な「ソフテックだより」をお届けしたいという思いはありますが、その点はご理解いただきたく存じます。

一昨年、新規引き合いをいただいたお客様から、「外注候補をインターネットで探した結果、ソフテックともう1社が候補として残った。ソフテックのホームページは、見た目の派手さはないが、メルマガ(ソフテックだより)などの内容が豊富でしっかりしており、最終的にはソフテックに声を掛けた」と仰っていただきました。
このように、お客様が、弊社の特徴をあらかじめホームページを通して事前に把握いただき、「ソフテックとは考え方が合いそうだ」などと判断されて、お問い合わせいただくケースが増えています。
これは、「具体的な話をしてみたら、ホームページを見た時のイメージと大きな差があった」など、お客様の誤解を避ける対策にもなっていると感じます。

3. 「技術レポート」は、若手教育に貢献?

社内では、毎週弊社ホームページの「アクセスランキングTOP250」が報告されますが、トップページと会社概要を除くと、「技術レポート」がいつもその上位を占めています。
たとえば、2006年に発行した「ステッピングモーターとサーボモータの違い」は、今でも毎週TOP10入りしています。その他にも「○○○通信について」や「PLCの○○○について」など、技術的には初歩の入門的な内容が多くアクセスされています。

新規引き合いをいただくお客様には、どのようにして弊社をお知りになったのか確認していますが、「実は以前から、ソフテックのメルマガは時々読んでいた」と仰っていただくことも増えています。今年7月には、業種も全く異なる既存のお客様から、「新人の研修用に、ソフテックのメルマガを活用している」という話を立て続けにいただきました。
数年前には、ある都内の理系国立大学の学生から、「技術レポート」の内容に関して「質問していいですか?」と、相談もありました。
このようなお客様の反応から、「技術レポート」は、お客様の若手層や、学生などに多く読んでいただいていることが判ります。

4. 「現場の声」で思わぬ反応

弊社では、5S活動を推進しており、「現場の声」でその様子も発信しています。
7年前になりますが、ある大手企業の方から、「社内活性化のために、挨拶に取り組んでいきたいので話を聞かせて欲しい」と、相談が入りました。その方は、東海地方の500名を超える支社の方で、支社を挙げて挨拶運動に取り組んでいく計画を立てておられました。3名の推進担当の方に来社いただき、5S活動を具体的にどのように推進しているのかや、挨拶運動の実態などをありのままご説明しました。

責任者の方は、弊社の5Sや挨拶への取り組みの徹底振りに驚かれていましたが、40名のソフテックでも大変なのに、500名規模で徹底するのはとても大変だろうなあと思いました。

5. ホームページへの訪問者について

弊社のホームページのアクセスユーザーは、昨年度実績で年間約35万ユーザーでした。休日のアクセスは平日より減りますが、平均すると3秒に2ユーザーのペースで訪問いただいていることになります。
また、そのうちの約3割は、弊社ホームページに複数回訪問いただくリピーターです。

弊社と取引いただいているお客様の中で希望される方には、「ソフテックだより」発行時にそのテーマとリンク先などをメールでお知らせしています。
その登録者が、「ソフテックだより」創刊時には22名おられましたが、今は149名に増えています。創刊時には現役であった方で、すでに引退されてそのお知らせを中止した方もいらっしゃいますが、今でも14名の方には創刊時からお知らせしています。

以前、ホームページ営業の講習会に参加したとき、「ソフテックは、中小企業の割にアクセス数がとても多い」という話を講師から聞きました。
弊社には、ホームページ営業推進室があり、そのメンバーが色々工夫をしてくれていることもありますが、読者の皆様に支えられた数値です。

6. さいごに

「ソフテックだより」は、弊社の技術者が、納期の決まったソフト開発実務を抱えながら執筆しています。そのため、執筆予定者に急なトラブルが発生して、他の担当者に代わってもらうことなどもありますが、「継続は力なり」を意識して15年経ちました。
弊社員一同、より質の高い「ソフテックだより」をお届けできるよう、一人ひとりの人間力向上と、技術者としてのレベルアップに努力してまいります。
引き続きご愛読いただきますようよろしくお願い申し上げます。

現状もまだ、新型コロナウイルスが猛威を振るっている状況ですが、皆様お体に気をつけてご活躍下さい。

株式会社ソフテック      
代表取締役社長  田辺 勉


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