HOME会社概況業務内容開発分野開発事例CANモジュールソフテックだよりお問い合わせ
HOME > ソフテックだより > 第270号(2016年11月16日発行) 現場の声編「5S推進室活動〜オフィスのCO2濃度対策〜」

「ソフテックだより」では、ソフトウェア開発に関する情報や開発現場における社員の取り組みなどを定期的にお知らせしています。
さまざまなテーマを取り上げていますので、他のソフテックだよりも、ぜひご覧下さい。

ソフテックだより(発行日順)のページへ
ソフテックだより(技術分野別)のページへ
ソフテックだより(シーン別)のページへ


ソフテックだより 第270号(2016年11月16日発行)

現場の声編

「5S推進室活動〜オフィスのCO2濃度対策〜」

1. はじめに

私は勤続19年で、2007年から5S推進室に所属している社員です。
ソフテックの5S推進室では、物の整理や清掃など基本的な5Sの改善に加えて、挨拶や電話応対の品質向上を目指して活動を行っていますが、今年(2016年)から「社員が働きやすい環境づくり」への取り組みを始めました。
その1つが、タイトルにも挙げたオフィスのCO2濃度対策です。

2. CO2の影響

CO2と言えば呼気に含まれ、地球温暖化を促進する温室効果ガスの1つとしても知られていますが、濃度が高まると健康への影響があります。
厚生労働省の建築物環境衛生管理基準(※1)では、「空気中のCO2含有率は1000ppm以下」とされています。
また、濃度によって以下のような影響があると言われています。

    
CO2濃度(ppm) 状態・人体への影響
350 〜 450 外気と同等レベル
450 〜 700 十分に換気がされている
700 〜 1000 やや注意が必要
1000 〜 2500 眠気を誘われる
2500 〜 5000 健康に害を及ぼす可能性
(頭痛・倦怠感・注意力散漫など)
5000以上 作業場所として適さない

表1. CO2濃度による影響

3. CO2計測機器の選定

まずは社内のCO2濃度をモニタリングすることになり、計測機器の選定を行いました。
「手頃な価格」「計測値の履歴が残る」という点で、ビーズ(株)製の「coxfox GC-02」(※2)というCO2濃度計を選択しました。

CO2濃度計の外観
図1. CO2濃度計の外観

30分おきに24時間分の履歴が残り、本体操作でさかのぼって確認できます。
また、設定濃度以上でアラーム音を鳴らす機能の他、ACアダプタだけではなく電池(単3×4本)でも動作するため、コンセントが無い場所でも使うことができます。
なお、この機種は「家庭用」という表記がありますが、「取引証明等に使うことはできない」という位置付けであるためで、使用する場所の制限はありません。今回のように社内で計測値を確認するうえで特に機能上の問題はありませんでした。

4. 本社事業所の計測・対策

本社事業所は、ビルの1フロアを賃貸しており、約100坪(330平方m)ほどの広さです。
そこに事務机が並んで22名が勤務しており、人の密度は高い印象です。

本社事業所の様子
図2. 本社事業所の様子

9月某日のCO2の変化をグラフにしたものが図3です。

本社事業所の計測結果グラフ
図3. 本社事業所の計測結果グラフ

予想以上に良い結果でした。
出社人数が増える9:00から10:00にかけてグンと濃度が高まりますが、最高でも700ppm程度となっていますので、CO2濃度の面では良い環境と言えると思います。
他にも場所や日付を変えて計測しましたが、大きな差はありませんでした。
ビル空調による一括管理により、きちんと換気されていることがわかりました。

なお、会議室など仕切られた空間は人数や打ち合わせ時間の長さによっては2000ppmを超える場合がありました。
対策としては、打ち合わせ終了後に30分〜1時間程度の換気を行うこととしました。

5. 八戸事業所の計測・対応

八戸事業所は平屋の木造作りで、社員が普段作業しているのは約87坪(288平方m)ほどの部屋で、半分に社員の自席が並び、もう半分がデバッグ用に機材等を置いたエリアとなっています。
在籍している社員は14人で、部屋全体の面積からすると人の配置は比較的ゆったりしています。

八戸事業所の様子
図4. 八戸事業所の様子

八戸事業所での9月某日のCO2の変化は図5のとおりです。

八戸事業所の計測結果グラフ
図5. 八戸事業所の計測結果グラフ

本社事業所と同様、9:00から10:00にかけて上がり始めましたが、それから昼休みを除いて上昇し続けるという状態でした。
計測を始めるまではなんとなく「八戸よりも本社のほうが人数も多いし、状況は良くないのではないか?」と思っていたため、八戸事業所に在籍している身としては軽くショックを受けました。
また、天井埋め込み型の換気扇が3台ありますが、運転していても停止していてもそれほど大きな変化は生じませんでした。

対策の検討を行い、まずは「部屋の中で濃度に違いがあるのであれば、サーキュレーターで空気を循環させればよいのではないか?」と考えました。
そこで、普段、人があまりいないデバッグ用のエリアや、天井付近の濃度などを計測しましたが、若干の差はあれども1000ppm付近まで上がっており、循環させてもあまり効果は望めないと判断しました。

「やはり窓を開けて外気を取り入れるのが一番」との結論に達しましたが、もう少しだけ踏み込んで確認してみようということで、換気扇付近で線香を焚き、空気の流れを見てみました。
その結果、「実は換気扇3台中2台が動作していない」ということがわかりました。
故障と判断して、早速、いつもお世話になっている電気工事屋さんへ連絡して状態を確認していただいたところ、「そもそも配線ミスがあり、社屋建設当時より動作していなかった」という衝撃的な事実が判明しました…。
スイッチを入れるたびに「バタン」とダンパーが動く音がするため、今まで動いていると思い込んできましたが、言われてみればファンらしい音はしていませんでした。
ちょうど私が入社した年(1997年)に八戸事業所の社屋は完成しましたので、動いていない換気扇と共にこれまで歩んできたと考えると何ともいえない気持ちです。

きちんと動作するようになった3台の換気扇で、再度、CO2濃度の変化を確認した結果が図6です。

八戸事業所の計測結果グラフ(換気扇正常後)
図6. 八戸事業所の計測結果グラフ(換気扇正常後)

700ppm以下程度で安定している状況ですが、現在、長期出張などで在席している人数が減っている面もあるため、今後も引き続き状況確認を行っていくよう考えています。
ちなみに、周囲の人たちに変化があったか聞いてみましたが、ハッキリとした変化を感じている人はいませんでした。夏から秋へ季節が変化するタイミングでの見直しだったため、CO2濃度の変化より体感温度の変化のほうが、影響が大きかったからかも知れません…。

6. さいごに

CO2濃度については、私自身は普段気にしたことが無く、濃度によって集中力が低下する場合があるなど思いも寄りませんでした。
これを機に、自宅の換気状況などにも気を付けてみたいと思います。
また、CO2濃度以外でも冷暖房の効き方や照明の明るさなど、仕事をするうえでの環境は様々な要素があります。
「環境整備」を行い、少しでも仕事の効率アップにつながるよう今後も活動を続けていきたいと考えています。
最後までお読みいただきありがとうございました。

(S.T.)

[外部リンク]
(※1)厚生労働省の建築物環境衛生管理基準
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei10/
(※2)ビーズ(株) coxfox GC-02 製品ページ
http://www.coxfox.jp/products/gc02/

関連ページへのリンク

関連するソフテックだより