HOME > ソフテックだより > 第180号(2013年2月20日発行) 現場の声編「挨拶運動 −立礼をしてきて感じてきたこと−」

「ソフテックだより」では、ソフトウェア開発に関する情報や開発現場における社員の取り組みなどを定期的にお知らせしています。
さまざまなテーマを取り上げていますので、他のソフテックだよりも、ぜひご覧下さい。

ソフテックだより(発行日順)のページへ
ソフテックだより 技術レポート(技術分野別)のページへ
ソフテックだより 現場の声(シーン別)のページへ


ソフテックだより 第180号(2013年2月20日発行)
現場の声編

「挨拶運動 −立礼をしてきて感じてきたこと−」

1. はじめに

ソフテックは『日本一挨拶の良いソフトハウス』を目指しており、その一環で挨拶運動を行なっています。八戸事業所では挨拶運動に2010年2月から『立礼』を加えました。
私は八戸事業所に在籍する入社19年目のいわゆるベテラン社員ですが、立礼を始めるときには、座礼で良いのではないか?作業を止めてまで起立して挨拶が必要か?お客様も面倒なのではないか?など、少なからず抵抗がありました。
しかし、3年間立礼を続けてきて私自身は感じたり気付いたりしたことがありますのでご紹介したいと思います。

2. ソフテックの立礼とは−来客時に全社員が起立して挨拶する

お客様はもちろん協力会社や業者の方が来社された時とお帰りになるとき、社員全員が起立して「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と挨拶します。これがソフテックの立礼です。
本社と八戸とではやり方が少し異なりますが、私が所属している八戸事業所のやり方を紹介します。

1)
応対する社員が玄関でお客様をお迎えします。(下図A)
2)
その後、社員が居る事務室に入った時「お客様がお見えになりました」と掛け声を発します。
(下図B)
3)
それを合図に社員全員が一斉に起立し「いらっしゃいませ」と挨拶をします。
4)
さらにお客様がそばを通った時に再度「いらっしゃいませ」と挨拶をして通り過ぎた頃に着席します(下図C)。そばを通らないときでもお客様の背が見えるまでは起立したままでお迎えします。

お帰りの時も応対した社員が事務室を出る前に「お客様がお帰りになります」の掛け声を合図に社員全員が起立して「ありがとうございました」と挨拶をして見送ります。

お客様の動線と立礼のイメージ図
図1. お客様の動線と立礼のイメージ図

3. 最初の頃の立礼

立礼すると決まった以上、私自身も一生懸命やっていたつもりですが、最初のころは、自分の作業をギリギリまで引っ張ってしまって気づいたときにはみんな起立していたり、挨拶が他の人とズレてしまったりしていました。
今思えば作業を止めたくないという意識があったり、起立して挨拶するのが面倒、といった自分の都合を優先していたことが現われていたのではないかと思います。
社内全体的にも起立のタイミングがバラバラだったり挨拶の声が揃わないときが多かったと思います。

そのためか、立礼をされたお客様のなかには困ったような表情をされる方も居たことを覚えています。
お客様の立場では事務室に入ったかと思うと、そこで立ち止まって不揃いな挨拶をされるのを待つことになるわけですから無理もなかっただろうと今では思いますが、当時は、お客様も嬉しくないのではないか?と思っていました。

4. 最近の立礼

始めてから約3年、毎朝の練習の成果と場数を踏んだこともあり、私自身、自然にタイミング良く挨拶出来るようになってきたと思っています。
会社全体としても立礼するのが当たり前になっています。
こうなった背景にはこの立礼を含む挨拶運動を推進している5S推進室が日々粘り強く改善を重ね、社員に対してリーダーシップを発揮してきたことがありますので付け加えておきます。
例えば朝の挨拶練習のときに来客予定を読み上げますが、何時に見えるのかを付け加えるようになりました。また挨拶の練習内容や評価方法も定期的に見直しています。
この5S推進室の粘り強い取り組みがなかったらここまで自然に立礼することが出来ていなかったのは間違いありません。

5. 立礼をしてきて変わったと思うこと

立礼をしてきて私自身の立場で変わったり気付いたりしたことを挙げます。

(ア) 来社される方に気持ち良く感じて頂きたいと思うようになった

自分が立礼の練習を担当していると、自画自賛からもしれませんが、これで出迎えられたら良い気持ちになるだろうなと思うときがあります。来社された方には是非そう感じて頂きたいと思うようになりました。

(イ) お客様からも気持ち良い挨拶を返して頂けるようになった

立礼を始めたての頃はぎこちない立礼にお客様は困惑していたのだと思います。しかし最近ではお客様からも気持ちのよい挨拶を返して頂けることが多くなりました。
言葉にしがたいですが、お互い認め合うような雰囲気を感じるので非常に嬉しく思います。

(ウ) 業者の方にも関心が向くようになった

普段何気なく作業して帰られる業者の方ですが、立礼をして挨拶を交わすようになってからどのような作業をしているのか、困っていることは無いかなど、関心を持つようになりました。

(エ) 出社時に来客予定と出張予定を確認するようになった

毎朝の挨拶練習でも予定をアナウンスしますが、出社したときにNotes(グループウェア)のデータベースで確認しておくようになりました。

(オ) 来客の気配がわかるようになった

玄関の自動ドアの開閉音や内線の呼び出し音に敏感になったと思います。また事務室の入り口から離れた場所で実機をデバッグしているときでも周りの社員の雰囲気から来客の気配にすぐに気付けるようになりました。

6. おわりに

立礼は一人ひとりの挨拶とは異なり、社員みんなでお客様をお迎えするという挨拶の取り組みです。
そのために前段のように社内全体の予定を意識したり、お客様のことに関心を持つようになったのだと思います。
また、冒頭に書いたように、当初私は座礼で良いのではないか?作業を止めてまで起立して挨拶が必要なのか?お客様も面倒ではないか?などと思っていたのですが、今では立礼が自然なお迎えだと感じています。
そして何よりもお客様から「素晴らしい挨拶ですね」などの喜びの声を頂けることが嬉しいですし励みになります。
これからもより良い挨拶が出来るように努め、お客様に気持よく感じて頂けるようにしたいと思います。

(N.K.)


関連ページへのリンク

関連するソフテックだより

ページTOPへ