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HOME > ソフテックだより > 第154号(2012年1月18日発行) 現場の声編「就職活動〜入社後3か月を振り返って」

「ソフテックだより」では、ソフトウェア開発に関する情報や開発現場における社員の取り組みなどを定期的にお知らせしています。
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ソフテックだより 第154号(2012年1月18日発行)

現場の声編

「就職活動〜入社後3か月を振り返って」

1. はじめに

私は2011年9月に大学院を卒業し、10月に入社した入社3か月目の新入社員です。今回のソフテックだよりでは、現在就職活動中でソフトウェア技術者を目指される方、またその過程でソフテックへ興味を持ちエントリーを考えている方を主な対象に、私の入社前後における状況とそれに伴う心境について記述したいと思います。どうぞ最後までお読みくだされば幸いです。

2. 就職活動 -入社を決めたきっかけ-

就職活動では、労働を希望する者と雇用者は対等の関係であり、長期の関係を円滑に進めるためにお互い合意し、そこで初めて労働契約が成立すべきものと私は考えています。しかしながら、近年の日本における新卒学生の就職活動は、その活動時期や学業との兼ね合い、また入社後3年間の離職率が3割を超えている(必ずしも負の理由とは限らないとは思いますが)など、その在り方の是非について議論の対象になっているのはご存知かと思います。それらを踏まえまして、私は面接など就職活動の様々なシーンにおいて対等な立場であることを最も根底のテーマとしました。就職活動の目標は大学卒業後に所属し働き続ける企業なのであって、内定を得ることではないため、企業が学生の採否を慎重に決めるように、こちらもじっくりと企業を見極めたい、と思ったのです。

その中で、最も学生に向き合っていると感じたのがソフテックでした。面接において私の話をもっとも熱心に聞いてくださったと感じています。私はそもそも情報処理を専攻していなかったため、「なぜ大学の専攻分野と違う職種なのか」という質問を必ずと言っていいほど受けました。これに対して、なかなか説得力ある回答はできなかったと思いますが、それでも最後まで話を聞いてくださったのがとても印象的でした。

また、ソフテックにひかれた他の理由に、その社風を挙げることができます。ソフテックの人事理念を例に紹介しますと「感謝報恩をしながら品性向上に努力する人」という一文があります。家族や恩人に「ありがとう」と言うことは礼儀としては当然のことですが、面と向かって改めて声に出すには気恥ずかしくも思います。また、学生時代は例えば両親に金銭的に負担をかけることにしても、それが当然という認識も無意識的にあるのではないでしょうか。ソフテックではそのような当たり前のことすぎて日々の生活の中で半ば忘れられてしまっていそうな事柄を理念に掲げているのです。この社風を知ったのは採用試験の際でしたが、その際の第一印象として古風であると私は感じました。常に進化を遂げるソフトウェア開発という新しき時代の象徴と、古き時代の事柄を継承し続ける社風、という一見矛盾した印象に私は非常に興味を持ちました。私が採用試験を受けたIT関連企業の会社説明会では、「人財」という説明やウォーターフォールモデルなど開発工程の説明を非常に多く伺いました。この説明だけで「我が社の特徴は何か」と面接で聞かれても、就職活動中にそれを見出すことは難しいと思います。しかし、その中でも異色に感じた会社がソフテックだったのです。

以上の理由より、私はソフテックへの入社を決めました。実際のところ、入社に際してはさまざま迷惑をかけてしまったと感じています。そもそも卒業時期が一般的な3月ではなく9月末なのですから、10月に未経験者が入社するという事態が異例の対応だと思います。

入社後、なぜ面接などのシーンで対等だと感じることができたのか、と考えてみました。
ソフテックにはIBM社のLotus Notes(ノーツ)というグループウェアを用いて、個人の現在の状態を共有し、状況に応じて対応していくという取り組みがあります。ここのNotesを用いて社内のすべての状態を、年齢など無関係に社員で共有し、仕事の進捗状況はもちろん、不適合などトラブルの解決などにも取り組んでいます。面接でも仕事でも悪い知らせを報告するとは難しいことです。しかし、悪いところも包み隠さず公開し、それを皆が一緒に共有し改善していこうという社内の取り組みが採用の現場にも表れていると、私はそう考えています。

3. 入社後研修(1) -ソフトウェア開発-

ここでは入社後に取り組んでいるソフトウェア開発研修についてご紹介いたします。私はソフトウェア開発の研修として、マイコン(マイクロコンピュータ)用プログラムと、Windows用のアプリケーション開発に取り組んでいます。これは、採用試験の面接時に、私がソフテックで取り組みたい事を述べた内容を反映していただいたものと考えています。

ソフトウェア開発の大まかな流れを図 1に示しています。ソフトウェア開発の流れは、まず顧客がどのようなものを実現したいのかという要求仕様分析を行い、それを元にして見積もり、開発工程表とソフトウェアの設計を行います。プログラム開発は設計に従い行われます。開発後はソフトウェアが正常に動作するか試験を行い、動作不具合や機能のブラッシュアップを行います。この試験を経て完成したソフトウェアは顧客に納品されますが、その後の運用での不適合発生時の対応や、改造や新たな機能追加など、その後非常に長い時間の保守を行っていくことになります。

ソフトウェア開発工程
図1. ソフトウェア開発工程

ソフテックでは、この図 1に示した工程を一人のエンジニアがメイン担当者となり、他のエンジニアと密に連携しながら全ての作業を行います。そのため、研修作業では開発はもちろんですが、開発するソフトウェアの設計書作成や試験項目書作成も同時に行っています。ここでは、その一例として研修で作成したソフトウェアのうち、連絡先リスト(図 2)とその試験項目(表 1)を示しています。

Windows用連絡先リスト
図2. Windows用連絡先リスト

No. 分類 条件・操作1 条件・操作2 系統 期待動作
1 ダイアログ操作 保存 クリック 正常系 ファイル保存
2 読込 クリック 正常系 読込ダイアログの起動
3 終了 クリック 正常系 終了確認メッセージ
4 右上の× クリック 正常系 終了確認メッセージ
5 連絡先入力 名前 任意の半角文字入力 正常系 入力内容反映
6 任意の全角文字入力 正常系 入力内容反映
7 半角30文字入力 正常系 入力可能
8 半角31文字入力 異常系 入力不可
9 全角15文字入力 正常系 入力可能
10 全角16文字入力 異常系 入力不可
11 電話番号 任意の半角数字入力 正常系 入力内容反映
12 任意の全角文字入力 異常系 入力不可
13 任意の数字以外の文字入力 異常系 入力不可
14 半角数字10文字入力 正常系 入力可能
15 半角数字11文字入力 異常系 入力不可

表1. Windows用連絡先リストの試験項目の一例

入社して初めて取り組んでいるソフトウェア開発ですが、作業そのものは非常に楽しい、おもしろいと感じています。しかし、それは製品であり些細なミスは許されないこと、また属人性を廃し誰の目にも明確なソースコードでなければならない点で趣味の製作物とは大きく異なる、と研修の過程で教わりました。Windows用アプリが応答しなくなり強制終了という経験は誰しもが一度は経験されていると思います。しかし、ソフテックホームページの開発事例(http://www.softech.co.jp/ex_main.htm)をご覧になってみてください。例えば、浄水場や各種プラントの監視システムなど、私たちの生活に密接に関わる事例も多く、異常動作の度に再起動とはいかないものばかりなのです。従って、開発したプログラムに動作不具合が無いかを厳しくチェックし、また将来的な発展性や、自分以外の誰かが保守を行うことを考慮するなど、楽しいだけでは済まされない非常に大きな責任が伴う仕事であると言えます。

4. 入社後研修(2) -システムコントロールフェアの見学-

ここでは2011年11月に東京ビッグサイトで開催されたシステムコントロールフェア2011(以下SCF2011と称します)を見学した体験をご紹介したいと思います。

SCF2011は日本のものづくりの先端技術を一堂に会した祭典です。私の上司は出展のために参加していましたが、私は新人研修の一環として、「1人でSCF2011を見学しそこで興味を持った資料を担当者の方から頂戴し、なぜ興味を持ったのか帰社後に報告する」という課題が課せられました。このような場では新入社員とはいえ失敗は許されません。なぜなら相手の方は、そもそも私が新入社員であることなどわかりません。むしろ、2年に1度の祭典ですから、ソフテックという会社を代表して見学に訪れた、と考えるのが自然かもしれません。そのような状況下で私が場にふさわしくない失礼な態度をとれば、「ソフテックという会社はこんな無礼な社員を祭典に参加させるのか。在籍している社員も同じなのではないか?」という印象を与えてしまいます。これだけのことを考えると、担当者から資料を頂く、という簡単なことさえも非常に緊張するものです。

さて、実際の成果は、と言いますと、15部頂きました。それでも帰社後に先輩社員には「これだけ?」と言われてしまいました。出展社数が100社を超えていることを考えると、たしかに少ないとも思います。ソフトウェア技術者はプログラム開発ばかりしていて、プログラミングスキルだけが優れていれば良いというイメージは、多かれ少なかれお持ちかと思われます。私も実際そうでした。しかし、そのイメージが覆された時でもありました。特に営業部員がいないソフテックでは、自分自身が積極的に話せなければいけないのです。

5. 最後に

最後になりますが、面接試験では「入社後に何がしたいか」という定番の質問があります。私は、面接での答えはともかく、実際に入社後に何がしたいかは少しぐらい曖昧であってもよいのではと思います。なぜなら、入社後に携わる仕事は顧客から頂くものです。それは、必ずしも入社前に取り組みたいと思ったものだけとは限りません。就職活動時にあまりにビジョンを狭めてしまうと、入社後に希望と異なる仕事内容が提示された際に「自分がやりたいことと違う」ということもあるからです。

ソフテックにはソフトウェアの受託開発を行うという一つの大きな特徴があり、顧客の希望に伴い、マイコン、Windows用アプリ、PLC(Programmable Logic Controller)など、多くのことを扱う必要があります。私はソフトウェア開発に詳しくなかったということも幸いし、いろいろな事柄に興味を抱けていると思います。もちろん今の知識ではいずれの分野に取り組むにもまだまだ未熟な状態です。現在は指導してくださる先輩に教わってばかりですが、いずれは対等に技術的な論議ができるよう、これからも邁進してまいります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

(Y.T.)


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