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HOME > ソフテックだより > 第118号(2010年7月21日発行) 現場の声編「学生から社会人へ」

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ソフテックだより 第118号(2010年7月21日発行)

現場の声編

「学生から社会人へ」

1. はじめに

私は、中国上海の出身で2010年4月に入社した新入社員です。入社してから3ヶ月が経過し、少しずつ学生から社会人への変化を実感してきました。ここでは、3ヶ月を振り返って、感じたことをお話したいと思います。

2. 入社前

私はソフテックの説明会を受けて、主に「上海進出計画中」、「一人前のマルチスキル技術者を目指して社員一人一人を育てる」という2つの理由で自分が求めている会社だと直感しました。幸い筆記試験、2次面接を終えてソフテックに入社することが出来ました。
ソフテックのようなソフトウェア開発の会社では、情報系の知識が要求されます。私は、理系出身ですが、職場で発揮できる知識を身につけていませんでしたので、入社前に多少不安がありました。ソフテックでは、私のように不安を感じている内定者のために、入社前研修を実施しています。
この研修は以下4冊の書籍を使って各自が学習し課題を解決する形でした。

①「コンピュータアーキテクチャ」(馬場敬信、オーム社)
②「プログラミング言語C」(B.W.Kernighan、D.M.Ritchie、共立出版)
③「ソフトウェア開発」(小泉寿男、辻秀一、吉田幸二、中島毅、オーム社)
④「プログラムはなぜ動くのか」(矢沢久雄、日経BP社)

「コンピュータアーキテクチャ」は分量が多くて、私は日本語の理解に一番苦労しました。「プログラミング言語C」は実際にC言語をもちいて課題を解くことに苦戦しました。「ソフトウェア開発」は書かれている内容を職場で実践しないと分からないことが多いと思います。「プログラムはなぜ動くのか」は一番分かりやすいと思います。

入社前研修では、不明点があったら研修担当者に聞けば詳しく教えてくれますので、スムーズに入社前研修が行えると思います。文系出身の方でも興味、やる気があれば、安心してソフトウェア開発の仕事ができると思います。

3. 入社後

外国人なので習慣や礼儀などは日本の方と異なる部分が結構あると思いますので、社員の方達とうまく接することができるか少々不安がありました。しかし、入社後周りの先輩達は親切で色々と教えてくれますので、非常になじみやすい会社だと実感しました。以下に入社後の研修内容をいくつかご紹介します。

3-1. 社内研修

ソフテックに入社後、社内基礎研修を行いました。この基礎研修では、ソフテックの経営理念、新入社員のあるべき姿勢、マナー、義務、規則などをたくさん教えていただきました。その中で電話対応が一番の難関だと感じました。お客様のお名前や会社名が聞き取れず何回も確認して、非常に失礼で酷いものでした。しかし、先輩社員から電話対応のコツを教わり、顧客リストまで作成してくれて、そのおかけで段々電話対応に慣れてきました。但し、敬語や丁寧語などの話し方はあまり向上していません。また、明るく電話対応することが身についていませんので、これから改善できるように努めます。

3-2. フレッシュマンセミナー

ソフテックでは、柏生涯学習センターで行われる二泊三日間のフレッシュマンセミナー(※1)に参加する機会を新入社員に与えています。このセミナーでは、講義・演習・ワークトレーニングという3つの作業を行います。講義では、社会人としてどう考えて行動すべきか、目標を立て仕事を行うことなどを教わりました。演習では、社会人としての基本的なマナー、話し方、名刺の受け渡し方などを実践して学習しました。ワークトレーニングでは、セミナーの参加者と共同で与えられた様々な作業を進めてコミュニケーション能力を高めていきました。この三日間の研修セミナーでは、職場ですぐに実践できる知識や、社会人のあるべき姿勢、態度を教えていただき、幸せな生き方など色んなことを学びました。非常に有益かつ貴重な講義だと感じました。

3-3. 入社後の研修(マイコン)

ソフテックでは、社内基礎研修後に各所属上司の下で入社後研修を行います。私は、マイコン(※2)について学習を行いました。マイコンは私にとって、非常に新鮮な分野で一度も触れたことが無かったので、ゼロから勉強をしました。最初は、分からないことが沢山ありましたが、上司が私の理解度を把握しつつ適切な指導を行ってくれたおかげで、段々と不安が解消していきました。また、勉強を通して作成したプログラムが正確に動いた際には、達成感が湧いてきて次の課題へも益々挑戦したくなりました。これはソフトウェア開発の醍醐味だと思います。
ソフトウェア開発では、要求分析段階にて顧客のニーズを正確に把握するために、お客様との打ち合わせがとても重要だと思います。様々な要求を確定後に、設計の段階に移ります。設計では、プログラムがスムーズに構築できるように仕様書の作成を行います。更に、品質は上流で作りこむことを意識して設計段階での仕様書作成がとても大事だと思います。ソフトウェア開発の流れの概略図を図1に示します。
ここで入社後研修中実際に行った一つの課題「ストップウォッチ」を紹介したいと思います。「ストップウォッチ」はRenesasのマイコンキット(※3)を使い、スイッチのコントロールにより、時間計測の開始、停止、クリアを行い、操作結果をLCDに表示します。この課題はソフトウェア開発の進め方を理解し、マイコンの知識を獲得することを目的としています。従って、研修は仕様書作成からコーディングまで一通り行いました。

ソフトウェア開発プロセスは要求分析、設計、コーディング、テスト、運用・保守になります。
図1. ソフトウェア開発流れ

研修では要求分析段階で、最終的に実現したい動作フローを明確に教えていただきました。動作フローを図2に示します。私は、動作フローを理解して仕様書作成、およびコーディング作業を行いました。テスト、運用・保守はこの課題にて行われていませんが、今後実際の案件で行うことがあると思います。ソフテックの育成方針では、上流「要求分析」から下流「保守・運用」へのすべての作業が出来るような技術者を目指していますので、非常にやりがいが感じられる仕事だと思います。

スイッチのコントロールにより、時間計測の開始、停止、クリアを行い、操作結果をLCDに表示します。
図2. 動作フロー

課題の話に戻ると「ストップウォッチ」の機能実現は簡単だと最初は思いましたが、実際に時間計測用タイマの選択、タイマの周期設定、LCDの表示更新タイミングなど考えるべきところが結構ありました。それらを漏れなく、設計を行うために仕様書作成が必要となります。また、端子の接続、レジスタの設定などに使われているマイコンの機能についてマニュアルを読んで、必要な部分を仕様書に書き込みます。私は、仕様書の作成段階でタイマの選択が間違ったことをそのまま気付かずにコーディング工程移ってしまい、思う通りに動作しませんでした。原因を追究した結果、仕様書作成時に使われているシステムクロックをシステム分周器(分周比(1/2))にしていなかったことが分かりました。それで再修正を行い、思う通りに動くようになりましたが、非常に効率が悪い作業になりました。
この課題を通して、仕様書作成の大切さ、品質は上流で作りこむことを改めて認識しました。「ストップウォッチ」システムを動作しLCDに経過した時間を表示する様子、また基板の主要な部分の説明を図3に示します。

写真では、時間計測中にスイッチ1を押した場合、経過した時間、および”Stop”をLCDに表示します。
図3. ストップウォッチ動作様子

こうしてマイコンのプログラムを作成してみて、プログラムの難しさと面白さを実感することができました。更に動作が思う通りにならない場合には、デバッグをうまく行うことが重要な作業と分かりました。

4. 最後に

今まで教わった中で、仕事をうまく進めるために一番重要なことをお話したいと思います。報告・連絡・相談の大切さは入社前からずっと指導されていましたが、正直入社前ではこの重要さが理解出来ませんでした。学生時代は自らの連絡、相談が非常に少ないため受身の立場にいることが多かったですが、入社してからは自分からの発信がとても大切なことが分かりました。ソフテックではNotes(※4)を使って、情報共有の場、連絡・相談の場を設けています。ソフトウェア開発の仕事では、見えない部分が多くありますので、仕事が順調に進まない時にひとりで悩まずに、うまくNotesを利用すると見ている方からアドバイスをいただけると教わりました。また新入社員は早めに報連相(※5)を身につけるようにするため、入社後1年間は毎日日報を出すように言われています。私は未だ日報をうまく利用できていないため、先輩、上司からの日報報告を見て不足しているところを改善できるように努力しています。

少々タイトルと合わない文章になりましたが、「学生から社会人へ」はある意味でこれからの課題だと思っています。早めに一人前の社会人として認めてもらえるように仕事に努めます。拙い文章で恐縮ですが、最後までご拝読いただきありがとうございました。

(H.S.)

[注釈]
※1
柏生涯学習センターにて行うセミナー。
※2
マイコンはマイクロコンピュータの略語です。
※3
Renesas(ルネサス): Starter Kit、研修ではRSK H838347を使いました。
※4
Notes(ノーツ):社内で情報を共有できるIBMが開発・販売しているグループウェアのこと。
※5
報告・連絡・相談の略語です。

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