HOME会社概況業務内容開発分野開発事例CANモジュールソフテックだよりお問い合わせ
HOME > ソフテックだより > 第64号(2008年4月16日発行) 現場の声編「入社1年を迎えて」

「ソフテックだより」では、ソフトウェア開発に関する情報や開発現場における社員の取り組みなどを定期的にお知らせしています。
さまざまなテーマを取り上げていますので、他のソフテックだよりも、ぜひご覧下さい。

ソフテックだより(発行日順)のページへ
ソフテックだより(技術分野別)のページへ
ソフテックだより(シーン別)のページへ


ソフテックだより 第64号(2008年4月16日発行)

現場の声編

「入社1年を迎えて」

1. はじめに

私は、今年で入社してからちょうど1年になる社員です。
現在、主にマイコン(※1)に関係する仕事を担当しています。
入社する前は、マイコンに関する知識は全くなく、プログラミングも内定が決まってから入社前研修、入社後研修を通して勉強しました。
数々の失敗を重ねながらも先輩の指導・サポートをいただいてなんとか仕事をしています。
今回は、そんな仕事の中のひとつで、今年2月の1ヶ月間、先輩にとても助けていただいた仕事について書きたいと思います。

2. マイコンの通信機能確認

この仕事は、「マイコンの通信機能が他の機能を動作させている場合でも正しく動作する事を確認する」というもので、先輩が打ち合わせや仕様検討をして、実作業を私が担当する、という分担で仕事を行うことになりました。
私の作業は以下の2点でした。

(1)
各確認項目のプログラムを仕様に沿って作成、および動作確認(コーディング・動作確認)
(2)
ロジックアナライザ(※2)を使用して波形を取得しながら項目ごとの確認をする(機能確認作業)
(1). コーディング・動作確認

当初の予定は上記のとおりだったのですが、私はその時複数の仕事を担当していて今回の仕事に集中できない状況になってしまいました。
そのため、見かねた先輩がほとんどプログラムを作ってくださることになりました。「先輩も自分の仕事があるのに申し訳ない・・・」と思いましたが、先輩のプログラムの作り方を見ることができ、とても勉強になりました。

今回のプログラムは、確認項目ごとにプログラムが違うため、確認項目が変わるたびにマイコンのプログラムを書き換える必要がありました。
先輩の作ったプログラムは、確認項目ごとにプログラムのすべてを変更するのではなく、メインファイルのみに違いを作りメインファイルを差し替えることで確認項目にあったプログラムに変更する、という仕組みにしていました。
これならば、ひとつの確認項目のプログラムに不都合が出てしまっても全ての項目のプログラムをいちいち修正することなく、全体のプログラムとしてのひとつのソースファイルを修正するだけで済みます。(図1)

また、確認項目ごとに通信対象マイコンにもプログラムを書き込まなければならないのですが、確認項目ごとに確認対象マイコンと通信対象マイコンの2つにプログラムの書き込みを行うのは、手間と時間がかかってしまいます。
そこで、通信対象マイコンのプログラムを工夫して基板上のボタン操作で使用するプログラムを選択できるようにし、通信対象マイコンは1度プログラムを書き込むだけで済むようにしていました。
私がもし同じものを作ったとしても、「プログラムが動作するかどうか」というところにばかり気をとられてしまい、後の作業や作業全体への影響を考えずに作ってしまったと思います。
効率的に作業を進めるためには、作業全体のことを考えながらひとつひとつの作業を行う必要があると思いました。

この方法ならメインファイルを差し替えるだけで他のソースファイルに変更がいりません
図1. プログラム構造

(2). 機能確認作業

各確認項目の確認は、前項の動作確認でプログラムが正常に動くことを確認してから行いました。
機能確認では、ロジックアナライザで動作中の波形を取得しながら、通信機能が正常かどうかをプログラムで判定しました。(図2)
ロジックアナライザを使用したのは、波形をみることにより「本当に仕様どおりの動作を行っているのか」という確認をするためと、「動作に問題が起きたときに何が原因なのか」ということを調べるためです。

実際に確認作業を行ってみると、ひとつひとつロジックアナライザで波形を取得したことと、確認項目が何十項目もあったため、思った以上に時間がかかってしまいました。効率的に確認作業を行えるプログラムになっていなかった場合、もっと時間がかかってしまったのかと思うと、効率性を考えたプログラムは大切だと思いました。
また、今までマイコンがどんな信号を出して動いているのかは知らなかったので、今回の作業でロジックアナライザを使い取得した波形を解析することでマイコンに対する理解が深まりました。

ロジックアナライザを確認対象マイコンのボードに接続して波形を確認しました
図2. システム構成

3. この仕事を振り返って

この仕事は先輩に助けていただきながら作業を行うことができ、とても勉強になりました。
これまで、主にサポートをしていただきながらも自分ひとりで作業することが多かったので、今回の仕事では先輩の作業の進め方がとても参考になりました。
途中、仕様変更があったり、ソフトが動かなかったり、ハードの問題で動かなかったりと、色々な危機がありましたが、何とか納期内に作業を終わらせることができました。
自分の失敗や要領の悪さのせいで、先輩にはとてもご迷惑をおかけしてしまいましたが、そのおかげで色々と勉強になることも多かったので良かったです。
今後は、今回の反省や感じたことを活かしていきたいと思います。

4. 1年間を振り返って

ソフテックに入社してもうすぐ1年が経とうとしています。この1年で反省することや失敗したことはたくさんありましたが、習得できたこともたくさんありました。
特にソフトの知識だけではなく、ハードの知識(回路図が少し読めるようになった等)がついたことで、マイコンの仕事が少しはわかるようになってきて楽しくなってきました。
何も知らない私が様々な知識を得て1年間仕事を続けてこられたのも、全て先輩方やお客様が良くしてくださったおかげだと思います。
今後も感謝の心を忘れずに、早く一人前になれるようにがんばります。

(Y.D.)

[注釈]
※1
マイクロコンピュータの略称で、主に電化製品などの制御を行う小型コンピュータのことです。
※2
マイコンや基板の端子の信号を視覚的に見ることのできる装置のことです。

関連ページへのリンク

関連するソフテックだより