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ソフテックだより 第499号(2026年6月3日発行)
技術レポート

「dbSheetClient入門 〜タスクとボタンで作る基本処理〜」

1. はじめに

私は入社して3年目の社員です。
ソフテックでは、dbSheetClient(※1) を使用したシステム開発を行っており、私は2025年1月頃から本ツールを用いたシステム開発に関わっています。

dbSheetClientとは、業務に使用しているExcelを変更することなく、システムとして運用できるツールです。社内システムの入力作業や、生産管理などを効率化する目的で使用されています。
dbSheetClientを用いた開発の概要につきましては、過去の記事でもご紹介していますので、詳しくはこちら 技術レポート「dbSheetClientを使ってみて」をご覧いただければと思います。
今回のソフテックだよりでは、dbSheetClientの数ある機能の中でも、基本的なタスク機能とボタン機能についてご紹介します。

2. タスク機能

dbSheetClientには「タスク」と呼ばれる機能があります。
タスクとは、本来であればVBAなどのプログラミングが必要になる処理を、あらかじめ用意されているタスクタイプを設定することで機能として実現できる仕組みです。
タスクには以下のような種類があります。

表1.タスクタイプの機能別分類表
タスクタイプの機能別分類表
※dbSC2022_タスクタイプリファレンスマニュアルより引用

大きく分けて9種類に分類されており、DBアクセスや処理制御のほか、Excel編集や印刷、ブックの保存といったExcel制御もタスクで設定することができます。
これらの複数のタスクタイプを組み合わせることで、ひとつの「タスクセット」を構成します。
タスクセットをボタンやイベントなどに紐づけることで処理の実行が可能となります。
イメージとしては、タスクがプログラミングにおけるひとつひとつの処理、タスクセットがメソッド(関数)のような役割を持っていると考えるとわかりやすいと思います。

3. ボタン機能

タスク設定のほかに、任意のボタンを作成することもできます。
以下のようにボタンの実行タスクにタスクセットを設定することで、ボタン押下時に処理を呼び出すことができます。ここではPDF保存ボタンにPDF保存のタスクセットを割り当てています。

ボタン設定例
図1.ボタン設定例

4. タスクの使用例

実際の使用例を見てみましょう。
dbSheetClientの画面では、ヘッダー部に作成したボタンを配置し、画面部にはExcelのシートを表示します。今回は以下の画面を使用して動作をご紹介したいと思います。

dbSheetClient実行画面例
図2.dbSheetClient実行画面例

画面部の表に製品のデータを入力し、先ほどのPDF保存ボタンを押してみます。

データ入力後画面例
図3.データ入力後画面例

「画面のPDF保存を行います。よろしいですか?」とメッセージボックスが表示されます。

PDF保存確認メッセージボックス
図4.PDF保存確認メッセージボックス

表示されたメッセージボックスでOKを押すと、PDF保存のダイアログが表示されます。この時、ファイル名や保存先パスを予め変数などでセットしておくことも可能です。

PDF保存ダイアログ
図5.PDF保存ダイアログ

PDF保存ダイアログで保存ボタンを押すと、保存完了のメッセージボックスが表示されます。ダイアログで指定したフォルダを開くと、PDFファイルが保存されていることが確認できます。

PDF保存完了メッセージボックス
図6.PDF保存完了メッセージボックス

保存されたPDFファイル
図7.保存されたPDFファイル

このように、メッセージ表示やPDF保存など複数のタスクを組み合わせることで、実際の業務に合わせた処理を柔軟に作成することができます。

また、DBアクセスに分類されているタスクでは、あらかじめ指定したデータベースとの接続を行います。
SQL実行やテーブル更新のタスクを使用すると、dbSheetClientからデータベースにアクセスしてデータの読込や保存を行うことが可能です。

DBアクセスに分類されるタスク例
図8.DBアクセスに分類されるタスク例

今回ご紹介した画面では、データ保存機能とデータ読込機能として、それぞれのボタンにタスクを割り当てています。
データ保存ボタンで保存したデータは、次回起動時などにデータ読込ボタンで画面に呼び出すことができます。

データ読み込み例
図9.データ読み込み例

7. おわりに

今回は、dbSheetClientの基本機能であるタスク機能とボタン機能についてご紹介させていただきました。これらの機能を活用することで、本来であればVBAなどのプログラミングが必要になる処理も、ほとんどノーコードで実現できる点が大きな特徴です。
Excelの運用を継続したままデータ管理のシステム化を図りたいときは、dbSheetClientも一つの選択肢として検討できるツールではないでしょうか。

ここでご紹介した機能は、さまざまな業務に応用することが可能です。今後のソフテックだよりでも、dbSheetClientの活用例をご紹介できればと思います。

今回のソフテックだよりを通して、dbSheetClientの可能性に少しでもご興味を持っていただけたら幸いです。

(M.S.)

[参考]
https://www.newcom07.jp/dbsheet/index.php

※1 2025年3月に最新バージョン「dbSheet EX11」がリリースされていますが、弊社ではdbSheetClient2022を使用して開発を行ったため、本記事ではdbSheetClientと記載をいたします。
※「dbSheet」及び「dbSheetClient」は株式会社ニューコムの登録商標です。


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