HOME > ソフテックだより > 第402号(2022年5月18日発行) 現場の声編「自衛消防隊活動 - 防火・防災訓練」

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ソフテックだより 第402号(2022年5月18日発行)
現場の声編

「自衛消防隊活動 - 防火・防災訓練」

1. はじめに

筆者は本社事業所勤務の入社15年超になる40代前半の社員です。
筆者は、現在本社事業所がある「YOTSUYA TOWER」へ移転する前から、自衛消防隊の隊長を務めております。
自衛消防隊の目的は、「火災及び地震等の災害時の初期活動や応急対策を円滑に行い、建築物の利用者の安全を確保する」ことにあります。この目的を達成する手段の一つに防火・防災訓練の実施があります。
今回は移転後に行われた1回目の防火・防災訓練における自衛消防隊の活動について、準備を含めて紹介させていただきます。

2. 防火・防災訓練 参加の経緯

移転後、ビル管理会社の防災センターから訓練参加の案内が届きました。
訓練への参加は必須ではありませんが、参加しない場合はソフテック独自で訓練を行う必要があります。
移転前は、自衛消防隊員が、東京消防庁が運営する池袋防災館(https://tokyo-bskan.jp/bskan/ikebukuro/)で各種訓練を受講しておりましたが、今回からは防災センターの訓練に参加することになりました。
ただし、今回は新型コロナウィルスの罹患防止のため、参集しない形式での訓練となりました。そのため、今回の訓練内容は、以下の資料の消火訓練と避難訓練の内容を確認することになります。

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図1 自衛消防訓練〜災害発生!!あなたは何ができますか?
(出典:東京消防庁HP https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-seijyo/zieisyouboukunnrennri-huretto.pdf)

移転後間もないということもあって、案内を頂いた時点では訓練に必要な内容が社内でまとめられていない状況でした。厳密にいうと、この時点では消防計画書が作成されておらず、自衛消防隊も未結成の状態でしたが、移転前から自衛消防隊の隊長であった筆者が準備を行うことになりました。

3. 防火・防災訓練の準備

今回の防火・防災訓練は資料の確認となっているため、適切な資料があればその分訓練時間を短くすることができます。防火・防災訓練への参加人数は30名ほどですので、訓練時間が5分短くなるだけでも、合計150分の時間を短縮できます。準備に使用する時間も考えつつ、準備を進めました。なお、今回の資料は、社員が簡単に確認できるように、ソフテック社内で活用しているグループウェアNotesの文書形式で作成しました。

準備(1)  社内レイアウトに消火器の設置場所を図示する
図1の消火訓練の内容に「消火器の設置場所の確認」があります。そのため、社員に確認してもらう社内レイアウトの図へ消火器のマークを追加して、設置場所を簡単に確認できるようにしました。

準備(2)  動画の内容(URL)を抜き出す
図1の消火訓練の内容に消火器の使い方のQRコード(※)があります。PCで動画を再生する社員がほとんどですので、QRコードの内容(URL)を抜き出して、Notes文書からリンクへ飛べるようにしました。
※ QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

準備(3)  避難経路の確認
図1の消火訓練の内容に避難経路の確認があります。
事業所フロアから最寄りの避難階段までの経路を文章でまとめました。

準備(4)  訓練方法の検討と社内アナウンス
今回は資料を確認することが訓練内容となります。
社内全員で一斉に訓練を実施する必要がないので、各自のタイミングで訓練(資料確認)を行うことにしました。
Notesを利用して、訓練を実施した後で訓練の実施日とコメントを入力できるように準備しました。
最後に筆者自身で訓練を行い、想定する訓練時間(15分)を確認した後、Notesメールで社内へアナウンスを行いました。

4. 防火・防災訓練実施後の対応

訓練は1週間の期間で行いました。訓練期間の最終日に未実施者に再度確認を依頼することもありましたが、無事、全員の訓練実施が確認できました。

訓練実施のコメントを確認したところ、「避難階段から屋外へ避難した後の避難場所はどこか?」というものがありました。屋外に避難するまでのルートは考えていたものの、それだけでは不十分でした。
避難場所を決めておかないと、避難時に判断が遅れる恐れがあります。また、避難場所がバラバラになって所在確認が難しくなることも考えられます。
防災センターに相談したところ、近くの一時避難場所を案内していただけましたので、筆者自ら一時避難場所まで歩いて避難経路を確認しました。その後、屋外に出た後の避難経路図を作成し、再度社内へアナウンスを行っています。

また、今回は事業所フロアから最寄りの避難階段までの経路を文章でまとめておりましたが、消防計画書の作成過程で避難経路図を準備しましたので、次の訓練ではこの図を使用する予定です。

5. 最後に

今回はソフテック本社事業所で実施した1回目の防火・防災訓練について紹介させていただきました。
移転後初めてでかつコロナ禍での実施であったため、いろいろと準備が必要となりましたが、半年後に行われた2回目の訓練では1回目に準備した内容を活用して短時間で訓練準備を終えることができました。今後も参集しない形式での訓練なら、今回準備した内容が活用できます。

最後に、繰り返しになりますが、自衛消防隊の目的は「火災及び地震等の災害時の初期活動や応急対策を円滑に行い、建築物の利用者の安全を確保する」ことにあります。この目的を達成するためには普段からの心構えが必要となります。その一例として、ソフテックでは、新入社員や転勤で初めて本社事業所勤務となった人には一度は避難階段から地上階に降りて避難経路を確かめてもらうことにしています。
今後もこのような活動を通じて、自衛消防隊長として、災害に備えていきたいと考えています。

(K.S.)


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