HOME > ソフテックだより > 第134号(2011年3月16日発行) 現場の声編「入社1年が経過して 〜実務を通して学んだこと〜」

「ソフテックだより」では、ソフトウェア開発に関する情報や開発現場における社員の取り組みなどを定期的にお知らせしています。
さまざまなテーマを取り上げていますので、他のソフテックだよりも、ぜひご覧下さい。

ソフテックだより(発行日順)のページへ
ソフテックだより 技術レポート(技術分野別)のページへ
ソフテックだより 現場の声(シーン別)のページへ


ソフテックだより 第134号(2011年3月16日発行)
現場の声編

「入社1年が経過して 〜実務を通して学んだこと〜」

1. はじめに

私は、2010年4月に入社いたしまして、もうすぐ入社2年目を迎えます。

入社前はPCに対する知識やスキルがほとんど無く、ましてPLC(*1)に対する知識は皆無でした。そのため入社後の1年間は、毎日が発見や戸惑いの連続であり、あっという間に過ぎてしまったという印象です。この1年間で私自身が感じたことや反省点などをご紹介したいと思います。

2. 仕事に対する意識の変化

この1年間、仕事を通して技術面で様々なことを学ばせていただきましたが、それだけでなく仕事における意識の変化も沢山ありました。

私自身の短所としてマイナスに物事を考えてしまいがちな面があります。この短所がこれまでの仕事に大きな影響を与えてしまっていました。仕事で失敗をして何度もご指摘を受けてしまい、さらに落ち込んでまた失敗をするという負の連鎖となってしまっていたのです。

その一例として、電話対応での失敗がありました。お客様からの電話をうまく取り次ぎをすることが出来ずにご指摘を受けてしまい、『同じ失敗を繰り返すわけには行かない』『失敗したら次は無い』という考えが強すぎて、逆に重圧になってしまい、また失敗をするということありました。

しかし、お忙しい中で根気強くご指導をしてくださる上司や先輩社員の姿を見ていて、マイナスにばかり物事を考えているのではなく、『早く一人前になって役に立てるようになりたい』、『期待に応えられるようになりたい』という思いが湧いてきました。

現状でもマイナス思考を完璧に改善することが出来ているわけではありませんし、ミスをすれば当然落ち込んでしまいます。しかし、今ではそういったマイナスな感情より『役に立てるようになりたい』というプラスな感情のほうが強くなったように思います。今後もこういった考え方を大切にして、焦らず1つ1つ実績を積み重ねられるように努力したいと思います。

3. 実務について

1年間を通して、様々な作業に携わらせていただきました。その中でもあるアプリケーション評価と入社してから初となる出張作業については、特に思い出深く感じています。

3-1. アプリケーション評価

昨年(2010年)の9月ごろから今年(2011年)の1月中旬に掛けて、あるアプリケーションの評価作業を担当させていただきました。作業を始める前は、お恥ずかしいことにアプリケーション評価とはいったいどのようなことをすれば良いのか見当がつきませんでした。評価の作業とは、一言で言ってしまえばバグを発見する作業のことです。私が行った評価の作業は、市場にリリースされる前のアプリケーションについてテストを行い、バグが無いことを証明するという作業です。

当初は自分自身が満足のいくプログラムを作成する事が出来ないのに、別の方が作成したプログラムを評価する事など出来ないのではないかと心配もありましたが、先輩社員にサポート頂きながら作業を進め、幾つかのバグを発見することも出来ました。小さな成果ですが、自分にとっては初めての成功体験であったため、とてもうれしく思いました。また、人の役に立てることでやりがいを感じることが出来るという発見をすることも出来ました。

3-2. 入社後、初めての出張作業

昨年(2010年)の夏ごろに、入社後初となる出張作業を先輩社員に同行させて頂きました。この出張作業での目的は、システムの入替を行うというものでした。出張先で行った大まかな作業の流れは以下のように行いました。

出張先での作業内容
図1. 出張先での作業内容

まず、工場では入構教育を行いました。工場では必ず安全第一で作業を行います。そのため、工場内での安全確認やルールについてお客様からご説明して頂きました。その後、工場で実際に稼働中のシステムのバックアップを取ってからシステム入替、製造立ち会いという流れで作業を行いました。

出張先では、工場の規模がとても大きいことに驚きました。自分が担当したタッチパネルのプログラムによってひとつの工場を監視するということの責任の重さを頭では理解していましたが、そのとき改めて実感いたしました。

正直なところ、そのときは自分のプログラムがちゃんと動いてくれるのか不安に感じました。ほんの少しのミスが工場全体に影響を与えてしてしまうのではないかと少し焦り気味になりましたが、そういった場でも冷静に1つ1つ仕事をこなしている上司や先輩社員のすごさを感じました。

4. 2年目の目標

この1年を通して自分自身に足りない点、将来どのようになっていきたいのか見えてきました。そのために以下の事柄を特に重要視して作業を行うように努めます。

4-1. 作業ミスの改善

私のこれまで作業をしてきた中で一番多い失敗は、作業ミスによる後戻りが多いということです。作業完了後、成果物の確認をしっかりと出来ていないため、ご指摘を受けて修正作業に多くの時間を使ってしまっていました。今後の作業でミスを無くしていくために、まずは焦らず1つ1つ作業を確実にこなしていくことを心掛けます。時間に追われてしまっている作業の場合、どうしても焦りの気持ちが出てきてしまうものですが、焦った気持ちで作業をしても作業ミスが必ず出てきて、結果として作業効率が悪くなってしまうものです。

そうならないために、作業を行う前段階で作業完了後のチェックシートの作成を行っていくことで改善を図ります。急がば回れという気持ちで1つ1つ確実な作業を心掛けます。

4-2. 報告・連絡・相談のさらなる徹底

個人的に入社してからずっと目標として掲げている目標ですが、未だに十分な報告が出来ているとは言えません。何か問題が起きてから報告するようでは、上司や先輩社員の方々へ迷惑が掛かってしまいます。そうならないためにも不明点や自分自身で判断が出来ないことは、全てありのまま迅速に報告をするように努めます。

自分自身の失敗した報告などは、あまりしたくはないものです。しかし、それらを含めて『作業の不明点』『現状での問題点』の報告を日々心掛けることで大きな問題を未然に防ぐことが出来ることをこの1年間で理解しました。ソフテックの一員として迅速・透明な報告を1日でも早く実践できるように努力いたします。

5. おわりに

1年間を通して自身の未熟さを思い知らされました。大袈裟かも知れませんが、学生から社会人になるということは周りの景色全てが変わったように感じます。1日1日の時間間隔がとても早く過ぎるようになり、同期や先輩社員、さらにお客様との新しい出会いなどもあり、これまで見てきたものまで変わったように思います。

社会に出るということは、決して良いことばかりではありませんが、本気でやればやるほど達成感・やりがいが大きくなり、自分自身に返ってきてくれるものであるということがわかりました。与えられた仕事をキチンとやりぬき、作業を行うことで自分自身の成長に繋げたいと思います。

2年目は、これまでのように上司や先輩社員にご迷惑を掛けてばかりでなく、自分が先輩社員の方々を少しでも助けることで恩返しが出来るようにより一層の努力をします。

最後に私の拙い文章にここまでお付き合い頂きましてありがとうございました。

(Y.O.)

[注釈]
※1
Programmable Logic Controllerの略であり、シーケンス制御をプログラムで実装することが出来るコンピュータのこと。

関連ページへのリンク

関連するソフテックだより

ページTOPへ