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ソフテックだより 第88号(2009年4月15日発行)
現場の声編

「FAVIEW講習会について」

1. はじめに

弊社では、FA・PA用監視制御ソフトFAVIEW(エフエービュー)の開発、販売、システム構築を行っております。
FAVIEWを購入して頂いているほとんどのお客様は、構築作業も弊社に委託して頂いておりますが、中には簡単な変更の構築作業であれば自分達で行いたいというお客様もおります。
その様なお客様の為に、システム構築用ソフトウェア(ビルダ)も販売しておりますが、マニュアルを見ただけでは、実際に構築作業を行う事は難しいです。
そこで、弊社ではFAVIEWの仕組みや構築作業等をお客様に覚えていただく為に、お客様からの依頼を受けてFAVIEW講習会を開催しております。
私も何回かFAVIEW講習会の講師をさせて頂いた事がありますので、今回はFAVIEW講習会についてご紹介します。

2. FAVIEW講習会の内容

(1). 会場

会場は、弊社の本社事業所または八戸事業所になる事が多いですが、ご要望に応じて、お客様の所へ出張して、開催する事もあります。
会議室内で、受講者1名に台のPCを用意して行います。

(2). 受講者の人数

受講者の人数は、希望が1名でも居れば開催します。
大体は受講者3名までで講師1人、受講者4名以上になると講師2人を前提としておりますが、受講者がPCの操作にあまり慣れていなかったりすると、講師を増やしてマンツーマンで行う事もあります。

(3). 日程

標準は全3日間としておりますが、ある特定の部分だけに絞って行う事により、2日間に短縮して行う事もあります。もちろん、じっくり勉強したいと言う事で、4日以上に延長する事も可能です。
また、システム導入前のお客様立ち合い検査と組み合わせて行う事も可能です。
下図が、講習会の流れの一例です。

講習会の流れ一例
図1. 講習会の流れ一例

(4). 実習について

実習は、実際に監視システムを立ち上げて、一通りの機能を実装するまでを行います。しかし、お客様の納入したシステムの変更を前提とした講習を行いたいというご要望のお客様がほとんどである為、ご要望に応じて変更の機会が多いタグ設定と画面設定の実習を重点的に行ったりする事もあります。
また、お客様の業種によっても使用する機能が分かれる為、実習課題はその都度作成しております。
下図が、実習で作成する画面の一例です。

実習で作成する画面の一例
図2. 実習で作成する画面の一例

3. 講師を担当して

私はこれまで3回ほどFAVIEW講習会の講師を担当させて頂きました。
FAVIEW構築作業は通常の業務でも行っているので、機能についてはかなり理解しているつもりでした。
しかし、実は使用頻度の高い機能しか理解しておらず、最初に担当した時は、受講者から「この設定は何?」と聞かれてから初めて設定があった事に気付く事もありました。
そういう失敗をしてからは、FAVIEW講習会を行う前に、復習の意味もこめて一通り機能について確認する様にしています。

また、機能を理解していても、それを他の人に教えられるかどうかは別の話で、専門的な言葉は使わずに、なるべく解りやすい表現を使わなければなりません。
例えば、「この部品のプロパティを変更して下さい。」と説明しても、ほとんどの方は「プロパティ」という言葉に慣れていない為、「プロパティって何だっけ?」となって作業がその都度中断してしまいます。この様な時は、「部品をダブルクリックして、設定の一覧を開いて変更して下さい。」と説明します。ごく稀に「ダブルクリック?」という方もいらっしゃいますが、その時は「マウスの左ボタンをカチッカチッとして下さい」という感じです。

この様に、通常の業務ではあまり求められない、講師ならではのテクニックを使わなければなりません。
慣れない作業である為、いつも以上に疲れてしまいますが、FAVIEW講習会が終わった時に、受講者から「最初は自分で出来るか不安だったが、出来る自信が付きました。ありがとうございました。」との言葉を頂いたりすると、疲れが充実感に変わり、講習会を行って良かったと思います。

4. 最後に

FAVIEW講習会を受講した方は、構築作業を覚えるという目的を達成して、帰られます。監視システムの構築作業は難しいと考えている方もいらっしゃると思いますが、既にFAVIEWを導入し使用している方や、FAVIEWの導入を検討している方は、是非一度受講してみては如何でしょうか?

(T.T.)


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