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HOME > ソフテックだより > 第140号(2011年6月15日発行) 現場の声編「グループ内活動による自己啓発」

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ソフテックだより 第140号(2011年6月15日発行)

現場の声編

「グループ内活動による自己啓発」

ソフテックでは自己啓発の一環として個人毎に様々な目標を立て、それを達成できるように取り組んでいます。今回はその自己啓発についてどのように取り組んでいるか紹介したいと思います。

ここで紹介するグループですが、ソフテックには課長・係長・主任を筆頭としたグループが全社で7つあります。
私が所属しているグループは、主にPLC(プログラマブルロジックコントローラ)関連とPCアプリケーションの仕事を行っています。そのグループ内活動の一環として、自己啓発にメンバー6人全員で取り組んでいます。

1. グループ内での自己啓発の取り組み

自己啓発といっても各自目的とする内容は様々ですが、会社としても推進している「技術者資格の取得」を目指すことがほとんどです。仕事をしながら、技術者資格を取るというのはなかなか難しく、各自の裁量にまかせていても仕事が忙しくなったりすると自己啓発の取り組みをやめてしまう(挫折する)という事になりがちです。

そこで私が所属しているグループでは、自己啓発の一環としてグループ全体で一つの目標を立てる事にしました。最初は下記の様な意見がでました。

  • 各自好きなように勉強すれば良いのでは?
  • 出張で社内に居ないときはどうするのか?
  • グループで何の資格を取得するのか?
  • 皆同じ資格取得を目指すのか?

この様な状況で、下記の様に取り決めしてグループ内でPDCAサイクルをまわすことにしました。

  • 各自好きなように勉強しても良いが、一人で資格取得を目指しても挫折しやすいのでグループ内で共通目標を立てることにする
  • 仕事の時間とは別にグループ内で勉強会を開催する
  • なるべく全員が社内に居るときに勉強会を開催する様にスケジュールを調整する
  • まずは小手調べとして情報処理技術者試験の「ITパスポート」全員合格を目指す

※PDCAサイクルとは?
計画を立て、実行して、その結果をチェックして改善する。また計画変更が必要ならば計画を見直して実行し・・・という様に作業を繰り返し行います。今回は試験合格を目指すためにこの作業を続ける事が目標達成の近道と考えました。

PDCAサイクル
図1. PDCAサイクル

2. 試験合格を目指すためのPDCAサイクル

まずは試験合格を目指すためにグループ内から1名推進室長を立ててPDCAサイクルをまわす事にしました。具体的には下記の様に取り組みしています。

  • 計画(Plan)

    グループ内から1名推進室長を立てて、下記のようにスケジュールを考えてもらいました。

    ITパスポートの試験日までの期間で5回勉強会を開催する。
    勉強会を開催する前に、事前に模擬試験内容を配布して勉強会で答え合わせを行う。

  • 実行(Do)

    各自の仕事の状況を確認しながら、グループ内で勉強会を定期的に開催しました。あらかじめ模擬試験内容を配布しておき、勉強会では答え合わせと疑問点を解決しています。

  • チェック(Check)

    勉強会で模擬試験を行い、各自の試験勉強状態及び実力がどの程度まで付いたのか確認しました。自分の勉強状態が把握でき、どういう分類の試験項目に弱いのか理解できるようになりました。

  • 改善(Action)

    実行・チェックした結果、改善すべき項目がハッキリしたので勉強会では皆が間違えやすい項目を正しく理解するために、どのように憶えるのが良いか各自の意見を確認して理解度を深めるようにしました。

そのほか皆の仕事のスケジュールを考慮して、勉強会の開催日を調整しました。

3. ITパスポートの試験結果は?

グループ内での勉強会を重ねることで、過去問や参考書の予測問題の結果から全員が十分合格レベルに到達した事が確認できました。
あとは実際に試験にのぞんで、結果を待つだけです。昨年2010年10月に試験を受けた結果ですが、全員(5人)合格することができました。
ITパスポート試験はきちんと参考書を元に勉強して、過去問を解けば短期間で全員合格できるレベルに到達できるのは、試験を受ける前から分かっておりましたが、実際全員合格できたというのが分かった時にはホッとしました。

4. 現在の自己啓発目標は「第二種電気工事士」

2011年は上期(筆記試験6月5日、実技試験7月24日)に実施する「第二種電気工事士」の取得を目指して頑張っています。
先日6月5日に筆記試験を受けた5名のうち4人は自己採点の結果合格圏内に入る事ができました。7月初めには筆記試験の結果が発表されるので、次は実技試験に向けて頑張る事になります。
ソフトウェア開発と電気工事士?と接点が浮かばないかもしれませんが、私たちのグループはPLC関連の制御ソフトを多く手がけている事が関係しています。
PLC関連の現地調整では、工事業者に電気工事などをして頂いた後に、ソフトウェア側の動作確認で各機器の入出力チェックを実施して問題無ければ試運転という流れで作業を進めます。その課程で機器が正常に動かない場合には、ソフトウェアが間違っているか、電気配線が間違っている可能性があります。

盤内PLCと配線イメージ
図2. 盤内PLCと配線イメージ

そういった時に電気工事士の知識があれば自分たちで下記の様な手順で問題点の切り分けする事が可能になると考えています。たとえば図-2のようにモーターを動かそうとしたときにPLCプログラムでリレー(PLCプログラムからON、OFFできるスイッチ)をONしてもモーターが動作しない場合を考えてみます。
プログラムしか分からなければ、自分の担当箇所だけ調べて終わりになってしまいますが、電気図面や配線がどうなっているか分かるようになると下記の様に問題の切り分けが容易になってきます。

  • 電気配線図面の確認
    配線図を見れば何処を確認すれば良いのか判断が可能になります。
  • 実際の入出力を確認する
    配線図を見て、どこの配線、コネクタ間などの導通・電圧・電流確認すれば良いか判断できるようになります。

このように自分たちの作業範囲を広げる事で、様々な状況に対応できるようになってくると考えます。

あとは社内作業を考えた場合でも試験環境を整える為にPLCを含む機器の結線など自分たちで行う必要がありますので、結線ミスなどによる機器の故障を防ぐという面でも電気工事士の知識と実作業経験が役立つと考えています。

「ソフトウェアだけしか分からない」で済ませる事は簡単ですが、PLC機器に付随するハードウェア側(配線工事や一般的な電気工事に関わる知識なども含む)の知識も深める事で今以上によりよい仕事ができると考えて「第二種電気工事士」の取得を目指しています。

5. グループとして自己啓発を推進した効果は?

ITパスポート試験と、現在勉強中の第二種電気工事士の状況を振り返ってみました。

各自それぞれの仕事がある状況で勉強会をするという事もあり、仕事の都合によりスケジュール見直しなども多かったですが、推進室長の頑張りやグループ員の協力もあり試験日までPDCAサイクルをまわし続ける事ができました。

最初は「通常の仕事の他に、勉強会もやるのは大変だな・・・」、「仕事がキツイ状況での勉強会は無理!」と考えた時期もありましたが、あらかじめ勉強会があるという事を予定しておけば、それに向けてなんとか仕事を片付けた状態にすることができ、仕事に大きな影響を出す事もなく勉強会を続ける事ができています。

しかも実際に勉強会を定期的にやってみると、思ったほど苦になりませんでした。
それはなぜか?と考えてみると下記の様な事が理由で続けられたという実感があります。

  • グループ内で1つの目標を目指すことで一体感が出る
  • 皆の実力が徐々に上がっていくのが目に見えてやる気がでる
  • 分からない事も、他のグループ員に確認することで理解力が増す
  • 同じ目標をもって皆で勉強するのでモチベーションが保てる

まずはグループ内でどのように自己啓発に取り組むのが良いのか?を考えながら進めてきましたが、初めての取り組みにITパスポート試験はちょうど良いレベルの内容だったと思います。

6. 今後の課題

今後は目標レベルが上がる毎に全員合格というのは難しくなっていくと思います。
そういったときに今後の課題として下記の様な事も考えなければなりません。

  • 近い将来全員同じ目標を目指せなくなる(同一目標を目指しても合格者、不合格者が出る)ので目標設定をどうするか?
  • 合格者が講師役となってサポートする事も考える
  • 長期出張者のサポートをどうするか?

他にも課題は色々と出てくると考えますが、グループ内で協力して解決していこうと考えます。

7. まとめ

グループ内で自己啓発に取り組む様になってから、今までより自己啓発に前向きになり、下記についても達成できたと考えています。

  • 自己啓発をグループとしてどのように取り組むと効果的か理解できてきた
  • グループ員が全員合格という目標を立て、実際に合格することで次の自己啓発へ勢いを付けるのに成功した
  • 自己啓発を個人に任せると仕事の状況によっては挫折してしまう場合があるが、グループとしてサポートできた

私を含めグループ内メンバーについても、勉強会や自己啓発について前向きに取り組むことができるようになったように思います。
今後も引き続きグループ内活動による自己啓発に積極的に取り組みしていきたいと考えます。

(S.N.)


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