ラダーやSFCなどのプログラムの処理実行後、CPU側デバイス(B/W)とリンク側デバイス(LB/LW)のリフレッシュが行われます。
リフレッシュ時間が長くなると、そのぶんスキャンタイムが延びることになるため注意が必要です。(プログラムの処理が20msで終わっても、リフレッシュその他のEND処理に40msかかると、スキャンタイムとしては60msとなります)
弊社内にて動作確認を行った際の計算値(マニュアル記載の計算式による)と実測値(GX DeveloperのシステムモニタでのEND処理時間)は以下のとおりでした。
| <環境条件> |
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| CC-Link IE 局数 |
: |
5台 |
| リンクレジスタ点数 |
: |
87040点 ※標準RAMに格納 |
| <確認結果> |
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| リフレッシュ時間 |
: |
[計算値] 36.0ms |
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: |
[実測値] 4.3ms |
「実測値」はEND処理時間(リンクリフレッシュだけでなく、その他のI/Oユニット等とのリフレッシュ処理やGX Developerなどの通信処理も含む)のため、実際のリンクリフレッシュ時間はもっと短いということになります。
あまりに差があるため三菱電機へ問い合わせたところ、「計算値は様々な条件が重なった場合の最悪値の算出である」とのことでした。
あくまでも参考値として、実機構成での検証が必要ということがわかりました。
CC-Link IEにより大容量のデータが取り扱えるのはよいですが、パソコンを使って状態をモニタする際の通信データ量が増えることになり、リアルタイム性は問題ないか?という不安が出てきます。
参考として、弊社製のSCADAソフト「FAVIEW」を使用してPLCのデバイスをモニタした際の通信状況についてご紹介します。
なお、FAVIEWではPLCとの通信は、三菱電機製の通信ライブラリ「MX Component」を経由しています。
| <環境条件> |
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| PLC側構成 |
: |
Q06UDHCPU・CC-Link IEユニット・Ethernetユニット各1台 |
| データ点数 |
: |
約60000ワード |
| スキャンタイム |
: |
20ms |
| 確認方法 |
: |
PLC側で1秒ごとにインクリメントするデバイスを用意。そのデバイスをFAVIEW上でモニタし、変化のしかたを確認。 |
| <確認結果> |
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| 変化状況 |
: |
2〜3ずつ値が変化 (=通信時間は2〜3秒程度) |
| 備考 |
: |
スキャンタイムを10ms増加させるごとに、通信時間は約1秒増加。(スキャンタイム50msのときで4〜5秒程度) |
通信速度を改善するには、以下のようなシステム構成の見直しが有効です。
(a). Ethernetポート付きCPUを使用する
Q06UDEHなど、CPUにEthernetポートが付いている機種を使用すると、Ethernetユニットを使用した場合よりも高速に通信できます。
(Ethernetユニットの場合はベースユニットを経由してCPUユニットと通信を行う形となりますが、Ethernetポート付きCPUではCPUユニット内部だけで動作が完結するなど、構造的な違いがあります)
構成にもよりますが、通信時間が1/10程度になることもあります。
(b). CC-Link IEボードを使用する
パソコンにCC-Link IE通信ボードを取り付け、パソコンをCC-Link IEネットワークの1局として構成します。
EthernetなどでPLCと直接やり取りする場合、1回の通信で読み出せるデータは960ワードに限られますが、CC-Link IEボードからの読み出しではそのような制限がありません。
また、監視ソフトはCC-Link IEボードとのやり取りとなるため、CPUのスキャンタイムに影響されず、その点でも高速に通信できます。