HOME > ソフテックだより > 第112号(2010年4月21日発行) 現場の声編「入社1年を振り返って」

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ソフテックだより 第112号(2010年4月21日発行)

現場の声編

「入社1年を振り返って」

1. はじめに

私は中国上海出身、2009年4月に入社し、今年度で入社2年目になる社員です。

1年間を振り返ると、いろいろな仕事に携わりました。その中でもWindowsアプリケーションの開発が多数で、Windowsアプリケーションの動作検証、無線通信結果検証の作業もありました。今回は入社直後に担当した仕事について、紹介したいと思います。

2. 仕事内容

私が担当した仕事内容は「データ管理アプリケーション」の開発でした。

システム構成図(図1)のように、コントロールアプリケーションとデータ発行装置の間はRS-232C(※1)で通信します。サーバとの間はHTTPS(※2)で通信し、データ読み書き装置、データ発行装置、サーバ間のデータ交換、更新を管理しています。私が担当したのはコントロールアプリケーションの開発でした。また、通信試験を行うために、データ発行装置の代わりに、同じ通信機能を持つシミュレータの開発も担当しました。

3ヶ月程の仕事であり、途中で失敗したこともありましたが、先輩方のご指導のおかげで、無事に完成しました。この作業を行うことによって、勉強させていただいたものがたくさんありました。

データ管理アプリケーションのシステム構成図
図1. システム構成図

3. 仕事を通して学んだこと

仕事を通して、知識・技術面で勉強できたものも多いですが、その他にも作業スケジュールの重要性、仕事中の報連相、仕事に対する責任感など、仕事をしていく上での基本も学びました。

3-1. 知識面

入社前研修でソフトウェア開発の基礎知識を勉強しましたが、実際のアプリケーション開発は初めてでした。さらに、通信機能に関する知識も要求され、RS-232C、HTTPSなど基本知識さえわからない自分にとっては、大変難しい内容でした。

最初は不安を抱えていましたが、インターネット、書籍などで不明点を調べて、だんだん理解できるようになりました。もちろん、先輩から教わることも多く、それを理解していろいろなところで応用し、自分の力とすることができました。

例えば、開発環境Microsoft Visual C++の勉強もそうでした。まず使用上の不明点と問題点を調べて理解しました。その上でよく使用する操作や便利な機能など、先輩方の心得を教えていただき、組み合わせで自分なりの使用方法として覚えました。

3-2. 作業の計画

仕事のはじめは作業スケジュールを立てることでした。それにより、作業全体の流れと進捗が見えるようになります。上司にその計画に問題があるかどうか判断していただき、無駄な作業を避けられます。また、スケジュールと実際の進捗を比較すると、作業全体の管理も簡単にできます。

また、スケジュールに設計は何時間かかる、コーディングは何時間かかる、テストは何時間かかるなど、具体的な作業時間を割り与えるので、それを実際の進捗と比較すると、現在の進捗はいいのか、わるいのか、すぐに把握できます。効率がよくない時に、スケジュールの時間配分に問題があるのか、それとも作業の進み方に問題があるのか、さらに原因を掘り下げていくと、仕事を効率よく管理することができます。

この仕事にも、最初から自分でスケジュールを立てて、間違えたところがたくさんありました。例えば、コーディングをメイン作業と考えて、「設計」、「コーディング」、「テスト」の時間配分を3:6:1にしましたが、実際にこの作業の設計とテストは製造よりも時間がかかり、4:2:4の比例になりました。

上司に間違えた内容を指摘していただき、修正することによって、仕事の流れを正しく把握することができ、効率よく作業を進められます。

3-3. 報連相

最初の仕事を通して、仕事中の報告・連絡・相談の重要性を痛感しました。

ソフト開発の透明性は低いとも言えます。担当者以外の人が作業の様子を見てもあまりわからないのが事実です。作業の進め方が間違っていないか、足りない部分があるかなど、把握しにくい内容が多いです。

さらに、作業中には、上司・先輩との認識の相違も時々ありますので、違う認識のままで作業を進めると大変なことになります。大きな失敗につながる原因とも言えます。

私もこの仕事を行った時に、通信仕様を勘違いして、そのままにコーディングしたことがあります。結局、問題が発生し、上司に指摘された後に原因を見つけましたが、無駄な作業がすでに生じてしまいました。もし最初から迅速な報告ができたら、上司に指摘していただくことができ、無駄な作業は避けられたはずです。

従って、迷うことがあれば、自ら勝手に判断するのではなく、素早く上司・先輩に報告し、相談すれば、問題を解決できるはずです。そのような習慣を身につけ、報連相を徹底的に実行することによって、無駄な作業を避けられます。もちろん、作業がスムーズに進んでいる時にも、報告が必要です。

3-4. 責任感と感謝の気持ち

初めての仕事とはいえ、仕事の責任感と感謝の気持ちをしみじみ感じました。

お仕事をいただくのはお客様に信頼されていることです。その信頼を失わないように、お客さまと会社に対して、大きな責任感を自覚しました。また、経験が少ない新入社員の作業をフォローするために、先輩方も自らの時間を使って、ご指導していただき、本当にありがたいことでした。常にその責任感と他人への感謝の気持ちを持つのは大切なことだと思います。

最初の仕事とはいえ、私は打合せと実機テストのために、お客様の所に伺ったことがあります。お客様が新人の私に対しても、一人前の技術者として親切に接していただき、お客様からの信頼感を深く感じました。その信頼感に報い、感謝の気持ちを持って仕事するのは重要だと思います。

4. おわりに

去年の4月に入社して1年が経ちました。1年間で失敗したことや反省したこともたくさんありますが、習得したものもたくさんありました。
これからも怠らずに技術を磨き、先輩方から教えていただいたものをよく理解して、感謝の心を持ちながら、はやく一人前の技術者になれるようにがんばります。

(H.S.)

[注釈]
※1
RS-232Cとは、米国電子工業会(EIA)によって標準化された、シリアル通信の規格の一つです。
※2
HTTPSとは、Webサーバとクライアント(Webブラウザなど)がデータを送受信するのに使われるプロトコルであるHTTPに、SSLによるデータの暗号化機能を付加したプロトコルです。

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