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ソフテックだより 第84号(2009年2月18日発行)
現場の声編
「入社して1年を振り返る」

1. はじめに

私は、昨年4月に入社して、もうすぐ1年を迎えます。
これまで10件の仕事に携わり、主にタッチパネルの画面作成を担当してきました。
本稿では、タッチパネルの画面作成を通して学んできたことを紹介したいと思います。

・タッチパネルについて
タッチパネルは、銀行ATMや駅の券売機、最近では携帯電話にも採用されて、身近なところで見る機会が非常に多くなりました。
ソフテックで作成するタッチパネルは、プラント設備や製造装置のマン・マシン・インターフェースとして運用されます。タッチパネルからスイッチ操作などで入力された信号をPLC(*1)へ送信して機器の操作を行ったり、タッチパネル画面上で、PLCからの機器動作信号を受信して工場内にいくつもある機器の状態(運転/停止/異常)の監視を行ったりすることができます。

・設計から納品までの流れ
要求仕様(お客様からの要求)から見積もりを行い、その後要求仕様を満たす設計書を作成します。その設計書を基に、開発を行います。開発完了後は、要求仕様通りに動作するか社内テストを行い不適合(要求仕様を満たしていないこと)が無いことを確認します。社内テストを終えたら、実物の機器で動作確認を行い、ここでも不適合が無いことを確認します。その後、プログラムや操作マニュアルなどのデータをCD-ROMに記録して、お客様へ納品します。
私が、主に担当するのは開発とテストです。開発では、タッチパネル専用の作画ソフトを使用して行います。設計書を読み、画面毎に必要なスイッチやランプなどを設置して開発を進めていきます。テストでは、タッチパネルとPLCを接続して動作確認を行います。設置したスイッチを操作して入力された信号がPLCに送られていること、PLCから機器動作信号が送られてきたらランプが点灯することなどを確認していきます。不適合があれば、原因がタッチパネルにあるのか、PLCのプログラムに問題があるのか調査して、不適合を無くしていきます。

2. 担当作業を通して学んだこと

新入社員として1年間、仕事に必要な技術や進め方を学んできました。私は、技術的な能力があれば、実務をこなせると思っていましたが、それだけで一人前のソフテック社員になるには不十分であるということが分かりました。上司・先輩社員から指摘を受けたこと、数々の失敗の経験から、実務を行う上で重要だと思うことを紹介します。

・認識の相違を無くする
タッチパネルの画面作成は、上司・先輩社員から設計書と口頭で作成指示を受けて作業を行います。特に口頭での指示は、聞き逃しや聞き間違いがあるので、しっかりと内容を理解・把握しなければなりません。
口頭での指示の内容、設計書の確認を怠ったために認識の相違が生じたときのことを紹介します。先輩社員から「スイッチ操作で、ランプを点灯させる」という指示を受けました。このとき、私が認識した指示内容は、「スイッチをタッチしている間だけランプを点灯させる」でした。
図1 誤認したオペレーション
図1 誤認したオペレーション

しかし、実際の指示内容は、「スイッチをタッチしてランプを点灯させたら、放してもランプを消灯させない」ということで、私の認識と異なっていたのです。

図2 本来のオペレーション
図2 本来のオペレーション

どちらもスイッチ操作をして、ランプを点灯させるオペレーションですが、私がランプ点灯後の処理を確認していなかったことが原因で、認識の相違が生じたのです。
このように、先輩社員と私の間で認識が異なることが何度もあったので、私は、メモに作成方法など指示内容をまとめて、不明点があれば質問をする方法で認識の相違を無くそうとしていました。しかし、聞き逃しがあれば確認することができないなど、メモの取り方や質問の仕方に問題があり、全ての指示内容を理解・把握することができていませんでした。今後は、指示内容をまとめたチェック表を作り確認してもらうなど、全ての確認を行えるように改善していきたいと思います。

・作成ミス・作成漏れを防ぐ
指示内容を把握しても、作成ミス・作成漏れがあれば意味がありません。私は作成ミス・作成漏れがないように、認識の相違を無くするためのメモを基に、スイッチやランプなど部品の種類や設定(同じ部品でも、ボタン操作を有効・無効にさせる条件を設けて誤操作を防ぐ、ランプの点灯や点滅など、様々な設定の組み合わせができる)をまとめたチェック表を作成して、そのチェック表に記録を取りながら作業を進めています。
以前は、とにかく早く終わらせようという意識が先行して、何も記録することなく、作業内容や変更箇所を覚えながら作業を進める方法を取っていました。この方法で作成し終えた画面を先輩社員に確認していただくと、作成ミスを指摘されることがありました。どのように対応したのか記録が残っていないため、他にも作成ミスがないか、全ての項目を確認し直す必要がありました。
チェック表を作成して作業を進めることで、各部品に対しての作成方法、作業の進捗を把握することもできます。このように作業の進め方を工夫することで、結果的に作業時間の短縮や、作成ミス・作成漏れを防ぐことにつながります。

・作業効率を考える
画面作成するときは、最初に作業の進め方について考えます。以前は、何も考えずやみくもに作業を続けていましたが、進め方を決めてから作業をした方が、結果的に短時間で終えることができると気付いたからです。
効率の良い進め方を1人で考えることには限界があります。そこで先輩社員に相談して、アドバイスを貰うようにしています。相談すると、必ず相談に対するアドバイスやヒントを与えて貰えます。
冒頭で設計から納品の流れを紹介しましたが、画面作成はその中の開発にあたります。開発フェーズだけを効率良く進めても、他の作業効率が良くなければ意味がありません。例えば、画面の修正・追加を行ったら問題が無いか確認をしてもらう必要があります。このとき、何を修正したのか、どのように修正したのか説明を加えることで、確認する側は確認すべき点を探し出す時間を短縮することができます。その分、上司・先輩社員の作業中断時間や、次の指示を出すまでの時間が少なくて済みます。私は、このことに対する配慮がまだまだ足りていません。常に効率の良い作業ができるよう、意識していきたいです。

・不明点を残さない
タッチパネルの画面作成は、作成途中のものを引き継いで行うこともあります。
依頼内容を確認して作業を進めていると、使用目的が不明の部品が在ることがあります。以前は、その不明な部品に関しては、「既にあったもの」「作業には関係がないもの」として、そのまま放置していました。
作業が一通り完了して、先輩社員に確認していただくと、その不明の部品について指摘を受けました。しかし使用目的を調べていないので「わかりません。」としか答えることができません。そのとき、「不明点を残したまま作業を進めることで、後々大きな問題や修正につながることもある。」と指摘を受けました。依頼内容には含まれていないから関係が無いとするのではなく、担当した作業には責任を持つことを学び、不明点を無くして作業を進めるようにしています。

・報告について
ソフテックでは、どんな作業をしているのか、どんな問題があるのかなど、作業の日報報告をメールで提出します。このメールはNotes(*2)を使用して行います。日報報告することで作業に問題があれば、上司・先輩社員から指摘やアドバイスをしていただけます。
私は報告するということが苦手で、1つの日報を作成することにも1時間以上かかることもあります。私が提出する日報は作業報告だけで、作業を通して感じこと、気付いたことなど、自分の考えが含まれていないと指摘を受けます。それらを報告に含めることで、自分自身の状況(何を理解して、何を理解できていないのかなど)を客観的に見直すことができ、現在と過去の物事の捉え方や感じ方の変化に気付くこともできます。また上司・先輩社員にとっては、どこまで理解できているのか、問題は何であるのかを把握することが容易になります。私は、このような利点があることを理解できずに作業報告を行っていたので、今後改善していこうと思います。

3. おわりに

昨年4月に入社して、もう1年が経つのかというのが率直な感想です。
研修・実務を通して重要であると思うことを挙げてきましたが、すべて行動にできている訳ではありません。現状に満足して、意識が薄れてしまうことがあります。その都度同じ注意を受けてしまいます。今後、自分自身が成長するためにも、上記を徹底していかなければなりません。一人前のソフテック社員としての、技術・知識もまだまだ足りていません。
これまでの経験・反省を活かして、成長していくように努力してまいります。

最後まで拙い文章をお読みいただき、ありがとうございました。

注釈
(*1) PLC(Programmable Logic Controller)・・・プログラムで定めた順序・条件に従って機器制御するためのコンピュータ。
(*2) Notes・・・会議室・掲示板・メールなどの機能を使い、社員同士が情報共有できるシステム。

(K.M.)



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