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HOME > ソフテックだより > 第62号(2008年3月19日発行) 現場の声編「入社1年目、1人での出張作業」

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ソフテックだより 第62号(2008年3月19日発行)

現場の声編

「入社1年目、1人での出張作業」

1. 新入社員の出張

私は、間もなく入社から1年を迎える新入社員です。
入社1年目の秋に、新潟県にあるお客様の工場へ1人で宿泊出張に行く機会があり、その時経験した事が強く印象に残っているので、ここで紹介させていただきます。
2泊3日と長くはない期間でしたが、うれしかった事や反省すべき点が多数有り、とても良い経験であったと思っています。

2. 出張先で何をするのか

作業内容は、画像処理により部品検査を行うWindowsアプリケーションを、現地で実際の機器と接続し各部の調整を行う、というものでした。開発自体は社内である程度まで進め、単体であれば動作する状態にしてから、現地作業に臨みました。
アプリケーションの機能は、部品を製造する機械と連動して画像を撮影し、計測した部品の長さなどを画像処理により計測しパソコン画面上に表示する、というものです。(図1)
今回の検査対象部品は、μm単位の誤差の検出が必要になる程の小さなものでした。

おおまかな構成はこのようになります。
図1. システム構成図

3. どのような準備が必要なのか

この案件では、環境一式をお客様からお借りして開発を進めていたので、それらを予め宅配便で送っておく必要がありました。パソコン、カメラ、照明など高価なものばかりで緊張しましたが、慎重に梱包し、会社からの宅配便の出し方を先輩方に教えていただき、無事発送する事ができました。
また、自分自身が現地に伺うために、交通手段と宿泊施設の手配が当然必要なのですが、これはちょっとした旅行感覚で楽しかったです。ただ、動き始めるのが遅かったため、宿泊施設が1泊目と2泊目で異なってしまい不便な思いをしたので、次回以降は早めに行動するよう気を付けようと思いました。

そこまで進め、これで準備万端だと思っていましたが、この案件の管理者である先輩と現地での具体的な作業についてお話していると、技術面での理解が不足しているとのご指摘を受けました。システム全体を組み合わせて動作をさせるのはこの現地作業の時が初めてであり、各部の具体的な接続方法まで知っておく必要があったのですが、私はそのあたりも現地で調整していくものだと考えており、全く理解できていない状態でした。

それが判明してから、通信の設定や、アプリケーション側からデータを送信する方法などを大急ぎで教えていただき、出発する前にはどうにか、最低限の知識を得ておく事ができました。そこで学んだ内容は、現地で大いに役立ちました。もし理解できていない状態で出発していたら、と想像すると、お客様の前で慌て、時間を無駄に消費してしまっていたと思われる場面が多々あり、冷や汗が出ました。
新入社員に対し、そのような的確な教育や指示をしていただき、先輩のすごさとありがたさを思い知りました。私も、技術力を高め、管理の仕方を覚え、後輩にとって頼りがいのある先輩に、いつかなりたいと思います。

出張作業というのは、お客様にとっても会社にとっても貴重な時間なので、現地でしかできない作業のみを行うようにし、調べ物をしたりするような事態はなるべく避けなければいけないと学びました。それ以降、出張作業の際は十分に案件全体への理解を深め、具体的な行動をしっかりイメージしてから出かけるようにしようと心掛けています。

4. 出張先での出来事
(1). 仕事の内容と感想

作業場所はお客様の工場の中にある1室で、室温がやや低かったですが、個人的には暖房の効き過ぎた部屋よりも快適でした。工場には人の背丈よりも大きな機械がたくさん並んでおり、常にモーターやホコリを飛ばすためのエアーが音を出している状態でしたが、それほどの大きさではなく、慣れれば気にならなくなりました。
また、周りの方がかなり長い時間立って仕事をしていたのが印象に残っています。開発中のシステムはそれほど大きくなく、座りながらでもできそうな作業に見えましたが、あえて立って作業をするのは、工場ならではの慣習なのかなと思いました。
そのように、デスクワーク中心のソフテック社内とは異なった雰囲気のおかげで、いつもと違った気分で仕事ができました。

出発前に先輩の指導のもと準備をしておいたおかげで、現地では順調に作業を進める事ができました。部品が製造されるのと連動し、アプリケーションに計測結果が表示されていった時は感動しました。何かを作り上げた時の達成感が、仕事の醍醐味の一つであると、改めて実感できた瞬間です。
もちろん動いたからといって満足はできず、そこから完成に向けて改善していく過程も、慎重に進めました。計測精度を高めるためには、画像処理パラメータの調整が必須であり、画像処理の結果は周辺環境や照明のあて方によって変化してしまうので、現地での調整作業は重要なものでした。変更と試運転を繰り返した上で、適切なパラメータを初期値として設定し、最大の目的を達成できたと言えます。
他には、操作画面のデザインについてお客様のご要望を伺い修正したり、会社に戻ってから行う試験のために製品の画像を撮影・保存したりしました。

その後、アプリケーションの機能概要や、操作方法をお客様にご説明させていただき、初めての1人での現地作業が終了しました。疲れはしましたが、辛いと思った事は一度も無く、達成感が残る気持ちの良い疲れ方でした。

(2). 報告は自分のためにもなる

会社のノートパソコンを持参し、出張先から毎日報告を行いました。
これは大切な事で、何か間違った行動をとっていれば指摘してもらえるでしょうし、逆に何も言われなければ、自分の行動はそんなに間違っていないのだと自信が持てます。自分の状況を会社に知ってもらうのは、管理する側だけでなく、管理される側の自分にとっても良い事なのだと、この時気が付きました。
報告を続ける事で、場所が離れていても1人きりで仕事をしている訳ではないのだと感じ、安心して3日間を乗り切る事ができました。

(3). 予想以上の気温差

出張に行ったのは11月の後半だったのですが、初日の夜に雪が降り、朝起きると周りの屋根や道が白くなっていました。私が勤めているソフテック本社がある東京では、雪を見るのはまだまだ先の話で、11月に見る事ができるとは予想もしていなかったので驚きました。一足早く冬の訪れを感じる事ができ、得した気分でした。
それほどの気温であったにも関わらず、私は上着を持っていかなかったので、タクシーの運転手さんに「それじゃあ寒いよ」と言われてしまいました。幸い、体調を崩す事はありませんでしたが、次からは現地の気候も事前に調べておくようにしようと思いました。

(4). お客様からのお気遣い

ソフテックにとってはお客様という立場である出張先の方々から、とても良くしていただいたという印象が強く残っています。こちらの宿や食事、体調の心配までして下さり、食事や休憩をご一緒させていただいたり、宿まで車で送っていただいたりと、こちらが申し訳なくなるほど親切にしていただきました。お客様とは事前に何度かお会いしていましたが、新入社員である私は出張に対して緊張していましたので、そのようなご厚意は大変ありがたかったです。

今後も仕事を続けていく上で、毎回このようには行かないのだろうと思います。入社1年目にして、そのような素晴らしい方々といっしょにお仕事ができ、良かったです。
いつか私がお客様をお迎えする側になったら、相手と自分の立場に関係無く、できる限りのおもてなしをして差し上げたいと思いました。

5. 出張を振り返ってみて

反省すべき点も多々ありましたが、「楽しかった」というのが率直な感想です。
様々な出会いや発見があり、新鮮な気持ちで仕事ができ、とても充実した時間を過ごせました。現在はしばらく社内での作業が続いていますが、いずれまた出張に行きたい、と思っています。
恐らく実際には納期が厳しかったり、トラブルがあったりしてそんな悠長な事を言っていられなくなるのでしょうが、良き思い出として、また教訓として、この入社1年目、1人での出張作業の事をいつまでも覚えていたいです。

(N.N.)


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