HOME > ソフテックだより > 第47号(2007年8月1日発行) 現場の声編「入社してから今までを振り返って」

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ソフテックだより 第47号(2007年8月1日発行)
現場の声編

「入社してから今までを振り返って」

1.はじめに

私は、今年の4月に入社した新入社員です。入社してから、4ヶ月経とうとしていますが、これまで学んだことと、そのとき感じたことを紹介します。

2.研修を通して感じたこと

(1) 入社前研修について

新入社員は、入社前から段階を踏んで研修を行い、コンピュータのからくりやソフトウェア開発の基礎や開発言語(C言語)を身につけていきます。
私は学生のときに、プログラミングの学習をしてきませんでしたが、入社前研修、入社後研修を通して、1から学習することができました。
研修の最初は、新入社員共通の研修で入社前からソフトウェア開発の基礎やプログラミングの学習を行います。プログラミングの学習は、基礎的なことから応用的な内容まで学習しました。
私は、最初の研修を入社前の段階で終えることができませんでした。理由は、プログラミングの学習が思うように進まなかったためです。苦労したところは、応用問題で問題を見た段階で、まずどのような動作をするかイメージが浮かびませんでした。このときは、入社後だったため上司に質問してアドバイスして頂きました。最初作成したものは、課題の内容をしっかり理解できていなかったため、全く違うものを作成してしまいました。その後も、上司に何度も相談をして、アドバイスをもらって、自分が納得するまで作り直しを続けて、ようやくできたときは、とてもうれしかったことと、全体を通して最初のイメージを浮かべることが苦労したことを覚えています。

(2) 入社後研修について

次の段階の研修は、入社後研修として新入社員はそれぞれの上司の下で研修を行います。ある人は、先輩の手伝いをしていたり、また、ある人は課題研修をおこなったりと、様々な内容がありました。私は後者のほうでマイコンキットを使って、通信電卓のソフトを作成しました。通信電卓とは、パソコンで数値の入出力、マイコンで演算というように機能を分担して電卓の役割を果たします。データのやり取りはパソコン・マイコン間でRS232C通信して実現します。マイコンとは、マイクロコンピュータの略です。パソコンとの違いは、パソコンは使う人が目的に合わせて使う汎用コンピュータであるのに対して、マイコンは特定の目的に使われることが多いものです。組み込み機器などに使用されています。
研修の進め方は、図1のような流れで、ソフテックでのソフト開発と同じようにやっています。これは、実際のソフトウェア開発の進め方を体験し、身に付けることを目的としたものです。

順に作業を進めます。各段階で資料作成をして、次の段階に引き渡します
図1. 開発の流れ

まず始めにしたことは、どのような電卓にするか考えることです。これは、仕様を決める段階になります。
最初は、『計算するもの』という漠然としたイメージしか出てきませんでした。しかし、ソフトを作成するためにはもっと細かく考える必要があります。例えば、何桁まで計算できるかということです。そのような条件を考えていくと、逆にその条件に合わないとき、つまり、異常なときはどうするか対処法を考える必要が出てきます。エラーのメッセージを表示するなどなにか対処が必要です。正常な動作の範囲で細かく考えることは、今回の場合はそれほど難しくありませんでしたが、異常なときを考えることは、とても難しいと思いました。実際の仕事では、ソフトウェアの仕様書の作成を行うことになるため、私も製作仕様書の作成を行いました。
ソフトウェアの動作仕様が決まったあとは、設計です。設計とは、前の段階で作成した仕様をシステムにするためひとつずつ機能に分割し、どのように作るのかを決めていくものです。次の段階でプログラム作成となるので、設計がとても重要になります。そのため、ただ機能に分割させるだけではなく、それぞれの機能でデータがどのように変わるかを考える必要があります。機能に分割するときに、どう設定すれば通信できるのかや、通信したときデータがどのような状態になっているかなどをマイコンのマニュアルを読み、調べながら進めました。しかし、設計したものは、通信設定や異常処理で不足している部分が多く、プログラム作成をおこなった時に、修正しながら進めていくことになってしまいました。設計作業は重要なものですが、考えが足りなかったところが多々出てしまい、全くだめだったと思います。

次にすることは、プログラムの作成です。設計に沿ってプログラムの作成を行いますが、良い設計になっていなかったため、作成するのに少しずつ確認と修正を加えていく必要がありとても苦労しました。このとき、改めてプログラム作成を効率良く進めるためには、それまでの段階で、「どれぐらい準備できるか?」で決まるということを実感することができました。今回の場合は、特に異常時の対処の部分で何度も修正を行いました。例えば、数値のデータを演算子のチェックする部分に通してしまい異常処理されるなどです。
異常処理をいくつか追加している途中で、それまで動作していたのに全く動かなくなりました。そのときは、「ハードを壊してしまったのかな?」と思っていましたが、先輩社員に確認していただいたところ、プログラムの容量がオーバーしているということでした。それまでは、正しい動作をしないときの理由は、すべてバグだったので、プログラムの確認をして間違っている部分の修正をして対処していましたが、このときは、何度も確認しましたが、全くわかりませんでした。
なぜ容量オーバーしてしまったかというと、マイコンは、特定の目的に使われるため、容量は機能が実現できるのに必要な分だけであることが多いということがあります。そのため、開発するときには、容量を考えて作成する必要がありますが、そのような考えは全くありませんでした。指摘を受けた後は、全体的にプログラムの量が少なくなるように修正を加えました。その結果、それまでどおりに動作するように直りました。単純なプログラミングの技術だけでなく、付随する知識、技術も必要なことを感じました。

キーボード入力された数式をマイコンで受信して、計算結果をLCDに表示した様子です
図2. 電卓が動いているキットの様子

図2は、研修で作成した通信電卓を実際に動かしている様子です。
次にすることは、テスト作業で最終段階となります。機能ごとに正しい動作をしているか確認し、記録に残します。
正常動作だけでなく、異常動作の確認も必要であり、動作パターンを考えるのが非常に大変でした。テストの前までの作業で十分に確認ができていることもありますが、最終確認の目的もあり、大事な作業です。テストの結果は、トラブルなどの対応のために使われることもあるため、しっかりと残しています。
入社前から、プログラミング、ソフトウェア開発について、本での学習を行ってきましたが、体験して理解を深めながら身に付けることも大切だと感じました。

3.5Sについて

5Sとは、整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)の5項目を指します。ソフテックでは、5S活動に熱心に取り組んでいます。具体的にどのようなことをしているかというと、週一回で行う一斉清掃と毎日当番制で行う朝清掃です。そして、しっかりとできているか週一回でチェックを行います。そうすることにより全社員の5Sのレベルを統一化しています。4ヶ月続けてみた感想は、最初は全然見ていなかった部分も見るようになり自分のまわりの整理・整頓ができるようになりました。最初はやらされているという意識でしたが、整理・整頓することにより机やパソコンの管理をしやすくなったと感じていて気づいたらきれいにしています。きれいにしようとすればするほど前は気にせず物を置けたところに置けなくなり、物の置き場がなくなるためそれを探すのが大変です。
開発作業ばかりしていると共有スペースは特に物が溢れてしまうと思うので、これからも整理・整頓を心がけたいと思います。

4.社会人になって感じること

社会人になってからは、朝何時までに出社するなどのルールが学生の頃より多くなったと思います。そして、学生の頃はたとえ作業が遅れても自分の責任で、被害も自分だけに及ぶものでしたが、社会人は多くの場合、作業グループの人にも迷惑を掛けてしまいます。場合によっては、会社全体やお客様まで迷惑をかけることがあります。現在は、作業の効率が悪かったり細かいミスもあったり先輩社員に迷惑を掛けっぱなしです。今は新人だからしょうがないかといってくれますが、その言葉に甘えずに日々同じミスをしないように意識しています。

5.おわりに

今までを振り返ってみるとあっという間に過ぎたと感じています。これからもあっという間に月日が経ってしまうと思います。7月に17日間、初めて担当する案件で仕様書作成のため、大阪に出張に行ってきました。最初は、作業するための学習をしていましたが、その後、作業に入ってからは効率よく作業を進められなくて、予定どおりに進めなくてどんどん時間が過ぎていきました。
ソフテックでは、社員教育に力を入れているおかげでこれまで成長できました。しかし、社員教育が充実しているからといっても、そればかりに頼るのではなくて、自分で動いて成長できなければならないと感じています。
これからも、勉強、作業を通して、技術面、人間性を高められるように、がんばります。

(T.M.)


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