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HOME > ソフテックだより > 第10号(2006年1月18日発行) 現場の声編「工場での作業」

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ソフテックだより 第10号(2006年1月18日発行)

現場の声編

「工場での作業」

ソフテックはFA(ファクトリーオートメーション:産業用ロボットやコンピューターなどの利用で工場を自動化すること)関連のお仕事を多くいただいております。
製作したソフトウェアを最終的に納めるため、実際に工場の中で調整作業をさせていただく事が多々あります。
今回はそのような工場での作業について、お話ししたいと思います。

1.入門、出門

まず、工場に入らなければ作業が出来ません。
では、工場の門に行き守衛さんに「作業があるので入ります」とご挨拶すれば入れるのかというと、もちろんそのような事はありません。
お客様は、経験、研究されたノウハウを多く蓄積されており、それを外に持ち出されては損害を受けます。ですので、人の出入りについては厳しくチェックされます。
私の経験した中で、一番厳しかった入門、出門のチェックについて、簡単にご紹介します。

工場に入る半月〜1月前に、会社名、電話番号、作業者名、年齢、顔写真、入場期間を工場の担当者の方にお渡しし、IDカードを発行していただきます。
それを胸などの目立つところに付けて入場するわけですが、初回の入場時は30分〜60分の講習(工場内での安全確認など)を受けます。
その後、工場内に持ち込むものを記述した紙を提出し、空港などでやっているX線での手荷物検査のようなものを行います。
これでやっと工場の中に入れます。
また、出門時にはまた手荷物検査を行い、工場内から持ち出したものがないか確認されます。

さらに厳しい所では、パソコンのハードディスクの内容が入門時と出門時で違っていないかチェックされるソフトウェア屋泣かせなところもあるそうです。(それでは修正したソフトのバックアップが取れないどころかパソコンの起動すらできません)

2.工場内

工場の生産ラインは、クリーンルームと呼ばれるところに入っている場合が多くあります。
クリーンルームには、インダストリアルクリーンルーム(半導体や機械製造工場:粉塵などの付着を防止する)とバイオロジカルクリーンルーム(医薬品や食品工場:微生物などの繁殖を防止する)の2種類があります。
今回はインダストリアルクリーンルームについてお話しします。

クリーンルームは粉塵の発生を嫌います。
工場内にあるものの中で、一番粉塵を発生させるのは人です。
ですので、クリーンルームの中に入る人は粉塵を発生させないような装備をしてクリーンルームに入ります。
どのような装備かというと、まずマスクをつけます。紙にコーティングを施したような材質で、これがかなり息苦しく感じます。
次にフードをかぶります。この時フードから前髪などがはみ出さないように注意します。
胴体にはクリーン服と呼ばれる、埃の出にくい素材のつなぎ服のようなものを着ます。フード付きの物もあります。
足にはクリーン服と同じ材質の膝下までのブーツを履きます。
手にはぴっちりとしたゴム手袋をつけます。これがまた、長時間つけていると蒸れる、キーボードが打ちづらくなる、などとなかなか厄介なものです。

クリーンルーム内は、気温は少し肌寒いくらいで整えられています。
床には直径10mmほどの穴が無数に空いていて、粉塵を吸っているようです。
機械の駆動音がうるさく、マスクもしているために、声が伝わりにくく話しをするには向いていない場所です。
また、トイレに行くにも着替えて外に出なければならないなど、長時間作業を行うには、つらいところです。

3.生活

大きな工場に行く際は、会社から離れた土地に行く場合が多くあります。(韓国やタイなどの海外の工場に行く場合もあります)
恐縮ですが、夕食などで各地の特産物にめぐりあえるのを楽しみにさせていただいています。
時間が無いのでコンビニなどで簡単に、ということも多いのですが。

昼食などで工場内の食堂を利用させていただく事が時々あります。
安くてメニューが多くてそれなりにおいしいところが多かったと思います。

4.作業

工場での作業は、調整作業、確認作業、お客さまからのレビューになります。

調整作業

ソフテックで開発するソフトの大部分は、装置の制御ソフトや監視ソフトです。
ハードは市販の機械を使用したり、その装置のために開発された特別な機械を使用したりします。
特に後者の場合に多いのですが、実際に動かしてみると想定している動作と違う動きをする事があります。
原因は、機械もしくはソフトの仕様の取り違えであったり、電気的な配線のミスであったり、様々です。
そういったところを埋めていく作業を行います。

確認作業

調整作業により、機能単位で想定通り動作することを確認した後は、全体を組み合わせて設計通りに動作するかを確認します。
ひとつひとつの機能はきちんと動作するけれど一連の手順を流すとうまく動かない、他の装置との通信や、信号のやり取りのタイミングがうまくいかない、などの問題が発生したりします。
また、工場全体の動作の確認となると、自分の担当した以外の装置が動かないため、自分のところの確認が出来ず長時間待たされる、などということもあります。

お客様からのレビュー

全ての機能が自分の考えている通りに動くようになったら、あとはお客様にご確認していただいて作業完了となります。
まれにお客様との認識が一致せず駄目出しをいただく事もありますが、そこは速やかに修正します。
また、お客様が実際にご使用された結果、こういったことも出来ると良いな、というご要望が挙がることもあります。
そのような場合も出来うる限りで柔軟に対応いたします。

このように、色々と大変な工場での作業ですが、社内での作業では経験できない事が多くあります。
それをこなす事により、人間的にひとまわり成長し、自信をつけ、次の仕事ではさらに大きな成果をあげることになると思います。

(T.Y.)


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